ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

アルブレヒト&読響 ヤナーチェク「グラゴール・ミサ」他

2004-10-24 | コンサートの感想
24日の芸劇マチネーを聴いてきました。

<曲目>
 ヤナーチェク
  「主よ、わたしたちを憐れんでください」
 ヤナーチェク
  カンタータ〈主の祈り〉
 ヤナーチェク
  グラゴール・ミサ

<演奏者>
ソプラノ リヴィア・アーグ
メゾ・ソプラノ 坂本 朱
テノール ルドヴィット・ルーダ
バリトン 三原 剛
合唱 国立音楽大学
指揮 アルブレヒト

いやー、非常に感動しました。
すばらしいコンサートでした。

残念ながら、私は今日まで熱心なヤナーチェクの聴き手ではありませんでした。
もちろん、シンフォニエッタや弦楽四重奏等の室内楽、オペラもそれなりに聴いてきましたが、
何回聴いても、「何か煮えきらんなあ」という印象がぬぐえませんでした。
ところが、今日のコンサートでアルブレヒト氏から、
「ヤナーチェクは、ビター入りのチョコレートのような感じです」
という話を聞いて、なるほどと今までのもやもやがいっぺんに解消してしまいました。
ボヘミア特有のスィートな雰囲気だけど、それだけでは終わらない。
ピリッとした苦味が混じっているんですね。

はじめの2曲は、日本初演だそうですが、非常に美しい曲で、
心が洗われるようでした。
国立音大のコーラスも素晴らしかった。
特にカンタータの1曲目は、どこか日本的な雰囲気も漂わせた佳曲。

グラゴール・ミサは、一転してスウィートな雰囲気ではなく、
劇性に富んだ音楽ですが、これも名演。
演奏者の「気合」が伝わってくるような演奏で、
指揮者・オーケストラ・コーラス・ソリスト、全員が◎です。
それからオルガンも超絶技巧で、白熱した演奏を聴かせてくれました。
コーラスも素晴らしかったけど、今日のソリスト4人はいずれも最高の名唱といって差し支えないでしょう。
特にソプラノのアーグは初めて聴きましたが、いいですねえ。
容姿も小柄だけど、どこかルチア・ポップを想いださせるような雰囲気で、
すっかりファンになってしまいました。

とにかく今日は、私にとってヤナーチェクの魅力を発見した貴重な日になりました。
来月は、第2弾でシンフォニエッタやタラスブーリバを聴きに、また芸劇マチネー行ってきます。
楽しみだなあ。






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