今日は会社の行事で、竹芝桟橋からヴァンテアン号で東京湾クルーズへ行ってきました。
奇しくも昨年12月に妻と行ったディナータイムクルーズと同じ船・コースになります。
普通は途中で宴会を入れたりするのですが、今夜に限っては「大人の素晴らしき夜を」というテーマで幹事が企画してくれたこともあり、ゲームとか芸は一切なし。
ワイングラスを片手にテーブルで同僚達と語り合うもよし、デッキに出て夜景を楽しむもまた良し。
昨日の大荒れの天候が嘘のような、絶好のナイトクルージング日和だったこともあり、素晴らしいひとときを過ごすことができました。
素敵なクルージングでワインを堪能したあとは、やはりいい音楽を聴きたい。
今聴いているのは、グルベローヴァが歌うモーツァルトのコンサートアリアK.418です。
先日、口もきけなくなるほど感動した、あのアバドのマーラー6番。
その伝説のマーラーの前に、ハルニッシュが聴かせてくれた曲です。
弦のピチカートに乗せて歌うオーボエの何という美しさ!
その後、透明感溢れるグルベローヴァの歌が始まった後も、弦の優しいピチカートとオーボエの柔らかな表情が、三位一体で絶妙の音楽を奏でます。
もともと、私の大好きなアリアだったわけですが、ほんとに素晴らしい。
モーツァルトの書いた最も魅力的な歌曲のひとつだと思います。
短い曲ではありますが、至福の時間を与えてくれました。
このディスク、選曲が大変魅力的であること、ライブでありながらグルベローヴァの完璧な歌唱が聴けること、アーノンクールの明確な意図を持った伴奏が聴けることで、発売当時から大変評価の高いディスクです。
その評価にいささかの異論もないのですが、正直に言うと、私にはグルベローヴァの特に高音が少しきつく感じるときがあります。
だからこの演奏の素晴らしさを認めながらも、できればもう少し柔らかい声の演奏も聴きたい。
できることなら、ナタリー・デッセイあたりが歌ってくれないかなぁ。
酔った勢いで、夢のようなことを書いてしまいました。
<曲目>
モーツァルト作曲
■レチタティーヴォとロンド「我がいとしの希望よ!・・・ああ,お前にはどんな苦しみか分るまい」K.416
■アリア「あなたは忠実な心をお持ちです」K.217
■アリア「いえ,いえ,あなたにはご無理です」K.419
■レチタティーヴォとアリア「だが何をしたのだ,運命の星よ・・・私は岸辺が近いと思い」K.368
■レチタティーヴォとアリア「哀れな私は,どこにいるの・・・ああ,口をきいているのは私でなく」K.369
■レチタティーヴォとロンド「この胸に,さあ,おいで下さい・・・天があなたを私にお返し下さった今」K.374
■アリア「私はあなた様に明かしたい」K.418
■アリア「ああ,情け深い星々よ,もし天に」K.538
<演奏>
■ソプラノ:エディタ・グルベローヴァ
■指 揮: ニコラウス・アーノンクール
■管弦楽: ヨーロッパ室内管弦楽団
奇しくも昨年12月に妻と行ったディナータイムクルーズと同じ船・コースになります。
普通は途中で宴会を入れたりするのですが、今夜に限っては「大人の素晴らしき夜を」というテーマで幹事が企画してくれたこともあり、ゲームとか芸は一切なし。
ワイングラスを片手にテーブルで同僚達と語り合うもよし、デッキに出て夜景を楽しむもまた良し。
昨日の大荒れの天候が嘘のような、絶好のナイトクルージング日和だったこともあり、素晴らしいひとときを過ごすことができました。
素敵なクルージングでワインを堪能したあとは、やはりいい音楽を聴きたい。
今聴いているのは、グルベローヴァが歌うモーツァルトのコンサートアリアK.418です。
先日、口もきけなくなるほど感動した、あのアバドのマーラー6番。
その伝説のマーラーの前に、ハルニッシュが聴かせてくれた曲です。
弦のピチカートに乗せて歌うオーボエの何という美しさ!
その後、透明感溢れるグルベローヴァの歌が始まった後も、弦の優しいピチカートとオーボエの柔らかな表情が、三位一体で絶妙の音楽を奏でます。
もともと、私の大好きなアリアだったわけですが、ほんとに素晴らしい。
モーツァルトの書いた最も魅力的な歌曲のひとつだと思います。
短い曲ではありますが、至福の時間を与えてくれました。
このディスク、選曲が大変魅力的であること、ライブでありながらグルベローヴァの完璧な歌唱が聴けること、アーノンクールの明確な意図を持った伴奏が聴けることで、発売当時から大変評価の高いディスクです。
その評価にいささかの異論もないのですが、正直に言うと、私にはグルベローヴァの特に高音が少しきつく感じるときがあります。
だからこの演奏の素晴らしさを認めながらも、できればもう少し柔らかい声の演奏も聴きたい。
できることなら、ナタリー・デッセイあたりが歌ってくれないかなぁ。
酔った勢いで、夢のようなことを書いてしまいました。
<曲目>
モーツァルト作曲
■レチタティーヴォとロンド「我がいとしの希望よ!・・・ああ,お前にはどんな苦しみか分るまい」K.416
■アリア「あなたは忠実な心をお持ちです」K.217
■アリア「いえ,いえ,あなたにはご無理です」K.419
■レチタティーヴォとアリア「だが何をしたのだ,運命の星よ・・・私は岸辺が近いと思い」K.368
■レチタティーヴォとアリア「哀れな私は,どこにいるの・・・ああ,口をきいているのは私でなく」K.369
■レチタティーヴォとロンド「この胸に,さあ,おいで下さい・・・天があなたを私にお返し下さった今」K.374
■アリア「私はあなた様に明かしたい」K.418
■アリア「ああ,情け深い星々よ,もし天に」K.538
<演奏>
■ソプラノ:エディタ・グルベローヴァ
■指 揮: ニコラウス・アーノンクール
■管弦楽: ヨーロッパ室内管弦楽団
いつもありがとうございます。
emiさまは、実際に聴かれたのですね。
羨ましいなあ。
先日BSでウィーン国立歌劇場の復興記念のコンサートを観たのですが、名歌手達が多く出演している中、グルベローヴァに対する拍手はやはり別格でした。
ただ、齢のせいかもしれませんが、金属的な響きにもの凄く敏感になってきたようで、その意味からも最近はナタリー・デッセイが大のお気に入りなんです。
IANISさま に教えていただいたデッセイのコンサートアリアのCDを早速買って来て、先ほど聴いたのですが、こちらも絶品でした。また記事を書きたいと思います。
19年前、ルチアを聴いた時も完璧で、狂乱の場のあと、シュルツを彼女が立たせて、「あのシュルツ」が照れていたのが印象に残っています。
もう彼女の技術はゆるぎないです。
不調を聴いたためしがないです。
ナクソスも凄かった!です。
日本での東フィルの時は前プロで冴えないフルート奏者に狂乱の場直前に「ブー」が出て、ファンの異常な盛り上がりがちょっとこわかったです。
romaniさんのおっしゃる意味もよくわかります。
柔らかさとか人間味・・?
主人がファンでレコードは随分ありますが・・・。今はどうなんでしょう。リートの録音が多いのかしら。
グルベローヴァは、既に不世出の歌手の域に入ったような気がします。
出来不出来がもともと少ないし。いい加減に歌うということが全くない人だと思います。それと、レパートリーが広いですよね。
久しぶりに聴いてみて、知的で完璧な歌唱に圧倒されました。
一度実演を聴いてみたいと思います。
嬉しいコメント、ありがとうございます。
どこまでも伸びてゆく高音、それがまた透明で清々しくて、いつ聴いても陶然となります。
グルベローヴァのこのアリアは、とてもライブとは思えないような完成度ですね。
これだけ、声と技術が高い次元でバランスしている歌手は、ちょっと例がないように思います。
ただ、本文にも書きましたが、曲によって少しだけ金属的な感じがするような気もして、是非デッセイを聴いてみたいと思います。
ありがとうございました。
貴重な情報、ほんとうにありがとうございます。
絶対探します。
今、デッセイは一番好きなソプラノのひとりなんです。
今から、ワクワクしています。
(今日、結婚式に出席するので、帰りにCDショップを覘いてみようかな・・・)
現在はEMIの「グレート・レコーディング」シリーズで出ています(廉価盤)。
4768562です。
曲目はK.538、K.418、K.419、K.83、K.316、K.416、K.294、K.368(収録順)。
ただし、現役盤かどうか・・・。