ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

題名のない音楽会 「トリプルピアノ~アレンジ・バトル頂上決戦!」

2006-09-10 | BS、CS、DVDの視聴記
今朝は、愛用の「ipod+B&Oのイヤースピーカー」を連れて、1時間ばかり自宅近くの川のそばを散歩してきました。
散歩しながら聴いていたのは、テンシュテットのベートーヴェン7番のライブ。
久しぶりに、最後までじっくり聴きました。改めて、「凄い演奏」です・・・。
感想は、まとめて後日書きたいと思います。

朝食後、何気なくテレビを見ていたら、「題名のない音楽会」をやっていました。
テーマは「トリプルピアノ~アレンジ・バトル頂上決戦!」
前田憲男・佐藤允彦・羽田健太郎の3名が、それぞれアレンジの技を競うという趣向。
これが、ものすごく面白かった。

         


第1部は、童謡「小さな秋みつけた」をテーマに3人がアレンジに挑戦します。
まず羽田健太郎さんは、ショパン風アレンジ。
「蝶々」をはじめ、ピアノの名曲のモティーフに乗せて軽妙なアレンジを聴かせてくれました。
2番手佐藤允彦さんはバルトーク風アレンジ。
私はこれが一番面白かった。オケコンの第1楽章がモティーフですが、とっても違和感なく聴けました。
違和感がないといえば、前田憲男さんのバッハ風アレンジ。
有名なカンタータBWV147の「主よ、人の望みの喜びよ」にのせて、美しい童謡がごく自然に響きます。
妙に凝ったアレンジではなく、コーラスの箇所をそっくり「小さな秋みつけた」に置き換えているんですが、見事なまでにはまっています。
司会の大木優紀さんがコメントしていた通り、まるでオリジナルの曲かと思うくらい自然でした。
3人とも日本を代表する名アレンジャーだけに、素晴らしい編曲の妙を聴かせてもらいました。

第2部では、映像に音楽をどうやってつけるかというテーマ。
それぞれのテーマは次のとおりです。
■羽田健太郎さん: アポロ月面着陸   (1969年)
■佐藤允彦さん : ベルリンの壁崩壊  (1989年)
■前田憲男さん : 大阪万博 開催   (1970年)

これまた、みんなそれぞれに個性的でうならせてくれました。
とくに佐藤さんのアレンジは精緻かつ大胆で、映像の内容を一層鮮烈に感じさせるような秀作。
たった数分間でこれだけインパクトのある音楽にできるのですから、凄い才能です。

全体でたった30分という短い番組でしたが、とても刺激の強い(もちろんいい意味です)素晴らしい内容でした。

コメント (6)
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