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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

あり合せで作る私の「昼麺物語」

2022-07-17 14:14:04 | グルメ
 独り者の食卓は気まぐれだ。創作とは名ばかりで、あり合せのものを目の前にして、よしこれで行こうと決める。しかし、貧しくとも惨めな食にはしたくない。だから、ない知恵をふり絞ってなんとか格好だけはつけようとする。
 昼食は麺類が多い。そこで最近の昼食のそれらを紹介しよう。題して「昼麺物語」。

 昼麺と言いながらいきなり逸れるが、最初はある日の夕食。しかし、これが後の昼麺と関わるのだから許されたい。

      

 デパ地下というところへはめったに行かない。もっとも岐阜市のデパートは一店のみで市の中心部。このコロナ禍で外出も少ない折から、その中心部とも足が遠のいている。
 しかし今月、たまたま中心部へ出る用件があり、時間が余ったのでそのデパートの書店と、デパ地下を覗いた次第。

 鮮魚売り場に興味がある。いつも行くスーパーより品質は良さそうだがお値段もそれなりにする。別にスルーで構わないのだが、一点だけ目についたものがあった。
 尻尾の先まで30センチ近い天然真鯛の二枚開きの一夜干しが500円で出ていたのだ。これは買いだとの直感。一夜干しといっても、まだ生々しく干物感がない。そこで帰宅してもまだ日差しが強いのを幸い、夕食までの間、さらに天日干し。

 夏の強い日差しのせいで夕方までには多少干物感が出てきた。それを焼いてメインディッシュにしたのが上の写真。他に添えたのがキュウリとレタスのサラダ、カボチャの煮物、赤いのは一口で三枚ほどが入るミニかまぼこ。透明な液体はお米のエキス。
 鯛の開きは全くもって正解だった。干物独特の凝縮された味わいだ。

      

 食い意地が張っている割に老年の悲しさ、あまり多くは食べられぬ。せっかくのメインディッシュ、鯛の干物の半身が残ってしまった。
 そこで翌日の昼麺にあしらってみたのが上の写真。冷やし中華ではなく冷しラーメン。出汁も麺も具も冷たくしたラーメンだ。ラーメンといえば肉系統が普通だが、こうしたあっさり麺には鯛の干物もよく合う。変な生臭さがないのは干物のいいところだ。

 あとは我流の昼麺のオンパレード。
 
      

 これは普通のざるそばだが、おろし蕎麦を真似て、大根おろしを添えてみた。
 越前の方はこれが主流みたいだが、大根おろしの味によって違いが出てくる。一度、九頭竜湖の付近で辛~い大根おろしのものを食べたことがあるが、口腔がヒリヒリして蕎麦の味がとんでしまった。

      

 ついで変わり種の冷やしウドン。
 生ワカメにサニーレタス、上に乗るのは前日の夕食の残り物、三枚肉の一口角煮。ラーメンの方が合いそうだが、ちょっとコシの強い麺が食べたかったので敢えてウドンに。

      

 これもちょっと変わりものの冷やし蕎麦。具はレタスに絹ごし豆腐、上に乗るのはやはり前日の夕食の残りもの。京風揚げを焼いて醤油と味醂をさっと塗ったもの。
 写真には写っていないが、冷凍してあったゆずをおろし金で擦ってそれを振りかけてある。それがさっぱりとした風味を。

      

 次は冷やし中華風。具はやはり前日の残り物のいんげんの煮付け、それにキャベツの中心部の柔らかいところをさっと味を付けて煮たもの。もちろんその味付けの煮汁は麺つゆに合流させている。赤いのは文字通り赤ウィンナー。賞味期限間近なので半分に切って湯通しをしたあと冷まして使った。
 あ、そうそう、天かすとネギの小口切りがいいアクセントに。

      

 最後は、冷風パスタ。具はレタス、シメジ、ボロニアソーセージ。
 パスタの味付けは、ケチャップ、マヨネーズ、ウースターソースそれぞれ適量、粉チーズにタバスコ少々。

 私の昼麺の大まかな方針は以下の通り。
 1)残り物とあり合せを効率よく消費すること
 2)調理時間を15分ぐらいに
 3)この時期はひたすら冷たくさっぱりしたもの
 4)野菜を欠かさず全体のバランスを考える
 などであるが、まあ、ありていに言えば、ずぼらでなんとか口に入るものをということか。

 


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