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ロンドン・パリ駆け足旅 覚書き 6 オルセーでフランス近代絵画の精髄に出逢う!

2018-08-18 14:56:15 | 日記
第七日 8.7
 
 地下鉄でルーブル美術館へ 地下鉄を降りた出口がコメディ・フランセーズ 1680年創立の王立(後の国立)劇団の本拠地 1970年頃の日本公演を観たことがある ルーブルはその向こう いやに人出が少ないなと思ったら今週の火曜日は休館日だとか

          
 方針を転換してセーヌ川対岸のオルセー美術館へ ここはかつての駅舎を改造した長方形の大規模美術館で、先般訪れた火力発電所を改造したロンドンでのテート・モダン美術館を思い出す 


 
 オルセーは印象派など近代のものが多い だから、順序としてはルーブルを観てその後にオルセーをと思っていたのだが、休館では致し方ない ルーブルは明日だ
 オルセーは思ったとおり構造的にはテート・モダンとよく似ている しかし、ひとの入りは全然違ってこちらのほうが賑やかだ やはり、モダン・アートより印象派の方が人気があるのだろう








 印象派前後の錚々たる作品がならんでいる 私たちが画集で見る場合、その絵の大きさがよくわからないのだが、こうして実寸で観るとまた多少印象が変わる。
 観る、観る、観る、とにかく観る 観るべきものがあまりにも多いので、これといったものはカメラに収め、あとで反芻することに


 
 好きなセザンヌを間近で見ることができた あの静物の配置と色彩、トランプをするひと、晩年に描き続けたサント・ヴィクトワール山、そこには存在者としてのそれの背後に存在そのものを求める意志のようなものがあるようだ


        

 ひと通り観てから、館内のカフェで軽食でもと思ったが、それらしいコーナーはどこも芋を洗うような混雑で外へ出ることとする
 今日のあとの予定はセーヌの中洲、シテ島とノートルダム寺院 ひとまずはそちらの方へ ここで大失態 ルーブルが休みでセーヌの反対側へ渡ったことを失念していたため、シテ島とは逆のコンコルド方面へ歩いていたのだ それに気づいたのはかなり歩いたあとで入ったオープンな感じのレストランで 
 まずは喉の疲れを癒やすビール 日本ではあまり飲まないビールをこちらだはよく飲んだ やはり空気が乾燥しているせいか


 セーヌの河畔へ出て、河畔の風情を味わいながら今度は間違いなくシテ方面へ
 新しい橋という名前のもっとも古い橋、ポン・ヌフを渡ってシテへ
 ここでまた迷う ゆけどもゆけどもノートルダム大聖堂は見えてこない
 やがて観光客がフラフラ返ってくるような風情の河畔に至る
 彼らに訊いたら、その方向でいいという といったことでやっと辿り着く 道を間違えたおかげで、ノートルダムの背後から行く事となったようだ
 中を見たいと思ったが、ここも大行列ができていて一時間以上は確実にかかりそう さんざん歩いたあとで炎天下で一時間以上はつらい
 あきらめて寺院前広場の木陰で休憩 世界中から集まった人びとのウオッチングなどをする いわゆるヒジャブというスカーフ状のものを頭にしたイスラム教徒の女性も多い 異国の神の偶像を観るなどというのは戒律に反しないのだろうかと余計な心配をしたりする


 
 すぐ近くで撮影クルーが どうやらチャイニーズのお金持ちの婚前写真の撮影らしい ここで撮したものや、凱旋門、エッフェル塔などをバックにしたものを編集して披露宴で上映したりするのだろう
 
 再びセーヌを渡り、市役所や区役所のある北側からメトロに乗ってホテルへ帰る 今日はよく歩いた

【13キロ  21,980歩】

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