植物というものは、強烈な色彩や香りをもつもの以外は積極的にこちらへ働きかけたりは余りしませんから、こちらが関心を払わない限り、そこにあっても見過ごしてしまう場合が多いようです。
それだけに逆に、改めて出会うと、「え、こんなものがここにあったの!」と変に感動したりします。
今日はそれらの二題。
最初は、タイサンボク(泰山木あるいは大山木)の花です。
いやあ、鼻がでかい・・おっと、シラノ・ド・ベルジュラックじゃないんだから花の方でした。直径20センチ以上あろうかというハスの花ほどのでかいのが木に咲いているのです。
このタイサンボク、もともとはアメリカ大陸から渡来したモクレンの仲間だそうです。この花の大きさは、若い頃見たアメ車のでっかさに通じるものがあります。
日本へやって来て130年ほどというこの植物、花の大きさのみならずその樹高も大したもので、20メートル越えるものがざらだそうです。
花の形状は、モクレンというよりハナミズキの花を十倍ぐらいにしたようだと思いました。
白いものが見える三本の樹がタイサンボクです
この撮影は養老公園でしたものです。
ここへは何度も来ているはずなのですが、前に来たときには気づきませんでした。きっと季節が違ったのか、あるいは私がぼんやりしていたからでしょう。
移動中にあった麦畑
続いては、関ヶ原にあるスイレンとコウホネの咲く池です。
スイレンはモネ君の家でよく見ましたが(嘘です)、コウホネという花はそれと注意して見たのは初めてです。
やはりスイレンの仲間ですが、葉がスイレンより細長いのと、花の茎が突き出ていて花の色は黄色一色のようです。
これはスイレン
ところで、このコウホネ、漢字では河骨(あるいは川骨)と表記するのですが、調べたところ、根茎が骨に似ているからとのことです。しかしながらその根茎は池の底、そこまでは見えませんでした(ここんとこ洒落です・・わざわざことわるな)。
コウホネの群落
ところでこの池、その上に架橋があって、東海道新幹線が走っているのです。
それがまた、上下線で5分と経たないような間隔でビュンビュン通り過ぎます。改めてそのダイアの過密ぶりを実感しました。
この線をよく利用される方、岐阜羽島と米原の間に、この池の上を通る箇所がありますので注意してみて下さい。ただし、東京に向かって右手(大阪に向かって左手・・当たり前の補足)はある程度広いのですが、その逆は狭いので見過ごしてしまうかも知れません。
これがコウホネ
いずれにしても、乗客からは、池の上を渡っているというより、池の傍らを走っているように見えるのではないでしょうか。
ましてやあのスピードで、スイレンやコウホネの花がご覧になれる方は、よほど動体視力のいい方です。大リーグ入りをお進めします。
スイレンとコウホネの池の上を疾走する新幹線
私が見た新しい花たち、花好きの方だったら当たりまえだのクラッカーでしょうね。
でも、冒頭に述べたように、対象が静かな場合にはこちらに見ようとする意志がない場合にはあっても見えない場合があります。
残された余り長くない命、どん欲に出来うる限りのものを目に灼き付けながら生きて行きたいものと思います。
え?もう目が霞んでいるって?
ほっとけ!その場合は心眼で見るんじゃ。
それだけに逆に、改めて出会うと、「え、こんなものがここにあったの!」と変に感動したりします。
今日はそれらの二題。
最初は、タイサンボク(泰山木あるいは大山木)の花です。
いやあ、鼻がでかい・・おっと、シラノ・ド・ベルジュラックじゃないんだから花の方でした。直径20センチ以上あろうかというハスの花ほどのでかいのが木に咲いているのです。
このタイサンボク、もともとはアメリカ大陸から渡来したモクレンの仲間だそうです。この花の大きさは、若い頃見たアメ車のでっかさに通じるものがあります。
日本へやって来て130年ほどというこの植物、花の大きさのみならずその樹高も大したもので、20メートル越えるものがざらだそうです。
花の形状は、モクレンというよりハナミズキの花を十倍ぐらいにしたようだと思いました。
白いものが見える三本の樹がタイサンボクです
この撮影は養老公園でしたものです。
ここへは何度も来ているはずなのですが、前に来たときには気づきませんでした。きっと季節が違ったのか、あるいは私がぼんやりしていたからでしょう。
移動中にあった麦畑
続いては、関ヶ原にあるスイレンとコウホネの咲く池です。
スイレンはモネ君の家でよく見ましたが(嘘です)、コウホネという花はそれと注意して見たのは初めてです。
やはりスイレンの仲間ですが、葉がスイレンより細長いのと、花の茎が突き出ていて花の色は黄色一色のようです。
これはスイレン
ところで、このコウホネ、漢字では河骨(あるいは川骨)と表記するのですが、調べたところ、根茎が骨に似ているからとのことです。しかしながらその根茎は池の底、そこまでは見えませんでした(ここんとこ洒落です・・わざわざことわるな)。
コウホネの群落
ところでこの池、その上に架橋があって、東海道新幹線が走っているのです。
それがまた、上下線で5分と経たないような間隔でビュンビュン通り過ぎます。改めてそのダイアの過密ぶりを実感しました。
この線をよく利用される方、岐阜羽島と米原の間に、この池の上を通る箇所がありますので注意してみて下さい。ただし、東京に向かって右手(大阪に向かって左手・・当たり前の補足)はある程度広いのですが、その逆は狭いので見過ごしてしまうかも知れません。
これがコウホネ
いずれにしても、乗客からは、池の上を渡っているというより、池の傍らを走っているように見えるのではないでしょうか。
ましてやあのスピードで、スイレンやコウホネの花がご覧になれる方は、よほど動体視力のいい方です。大リーグ入りをお進めします。
スイレンとコウホネの池の上を疾走する新幹線
私が見た新しい花たち、花好きの方だったら当たりまえだのクラッカーでしょうね。
でも、冒頭に述べたように、対象が静かな場合にはこちらに見ようとする意志がない場合にはあっても見えない場合があります。
残された余り長くない命、どん欲に出来うる限りのものを目に灼き付けながら生きて行きたいものと思います。
え?もう目が霞んでいるって?
ほっとけ!その場合は心眼で見るんじゃ。
話一変しますが、幾代か前の「名フィル」専務からメールがやってきました。
=「県からの補助金は名古屋の半分です。名称が愛知でなく、名古屋だからです」。
そして今一つのメールは、こういうものでした。 「自分が儲かればいいという考え方を否定できることは誰も出来ません」という考えを認めるとしても、いま世界は、「マネタリー経済」(貨幣経済)から、ボランタリー経済へと音をたてて移行していることは、パソコンの世界一つをみても明らかです。=
今回の花は、でかいですね。これなら目立ちそうですが、教えてもらわないと、気がつきません。
個人的には、小さくて、控え目な野花が好きですが。
I氏は多くを語りませんが、けっこういろいろな分野で活動しているようです。
彼の送ってくれる個人誌「声」で、そうした多くの分野への関わりをうかがい知ることが出来ます。
>obamamaさん
別のところで、泰山木も河骨も、俳人が好んで用いる植物だという指摘を、現役の俳人から頂きました。
彼は、「俳句甲子園」の審査員をしているそうです。
ついでながら、この地区では幸田高校がここのところ頑張っているようですね。熱心な先生でもいらっしゃるのでしょうか。
>N響大好き。さん
大小問わず、花の自己主張には出来うる限り気づいてやりたいものです。
今を盛りにどこにでも見られるハルジオン(春紫菀)という花があるのですが、どこにでもあるので馬鹿にされるのでしょうか、別名「ドロ菊」といわれているというのを読んで可哀想に思っています。
よく見るととても可愛い花なのに・・。