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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

わが元日の食卓 基本は母譲りの田舎料理

2023-01-02 13:02:33 | グルメ

 うちのおせちは田舎の百姓出の母譲りのものに私が若干のアレンジを施したものです。海老、蟹などの海産物はありません。海に縁があるものは数の子に田作り、それに昆布巻きでしょうか。

       

 昆布巻きは面倒なので作りません。数の子と田作りは欠かしたことがありません。数の子は子孫繁栄だそうですが、それを願う気持ちは希薄で、ただ、子どもの頃から美味しかったからにすぎません。

  

 田作りは欠かせません。
 昔、イワシが豊漁の折、田畑の肥料にしたというのがいわれだそうですが、それはともかく、田作りは百姓の命なのです。

 いささか綺羅びやかなのは、私の俗流美意識です。料理が拙劣なほど虚飾を要するのです。

       

 今年、最初に口に含んだ酒は、60数年来の友人Yさんが昨秋に送ってくれた愛知産米で愛知の麹を用いた愛知の酒蔵でのこだわりの純米吟醸酒「鷹の夢」でした。そしてともに口にした肴はもう20年以上のネットを通じての友人(リアルでも2回ほど逢っている)、大阪在住のM氏から年末に頂いた九州は阿久根産の粒うにでした。

  

 この取り合わせはまさに新年を飾るに値する最高のものでした。海なし県岐阜で味わう凝縮された潮の香、そして濃尾平野の豊穣を寿ぐ美酒。
 これらの事実は、私自身がこれまで築いてきた人脈に支えられたマリアージュであることを表しています。そんなことを謙虚に(?)自覚しながら、静かに盃を重ねるのでした。

 な~ンにも考えない時間、追いかけられず、追いかけない時間、そんな時間をたまにもつのもいいものです。

 え?もう二日目だけど・・・・そうですね。やはり昼はラーメンでしょうか。

コメント
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