今週はじめ、釣りの達人からその釣果をおすそ分けいただいたおかげで、海の幸を満喫できたので、週の後半は肉類でもと思ってスーパーへいった。
在庫にないものを補充しながら、魚売り場へ行って驚いた。
なんと、高級魚ノドグロ(アカムツ)の仲間、クロムツが4尾入ったパックが318円で並んでいるではないか。
アカムツは、普通ちょっとサイズがいいと一尾1,000円を超えたりする。クロムツはそれよりは安いが、それでもアカムツの半額は下らないだろう。
それが一尾100円を切るのだからオロロキモモロキサンショロキだ。
火にかける直前 熱湯をかけて臭み取りをしてある
サイズは一尾20cmぐらいできれいに揃っている。価格から見ても、その揃い具合から見ても、養殖ではないかと思ってググって調べたら、この魚、水面下300~400mにいて養殖は不可能とあった。ということはれっきとした天然物だ。
肉類は諦めて、迷わずこれをゲット。
で、調理はどうするかと考えたが、煮付けがいちばんだろうと結論。いくら小兵でも、いっときに4尾は食べられない。半分は残るとして、後刻、温めて食べるのはやはり煮付けだろう。
火にかける前に、掃除や処理をしたクロムツに熱湯を注いで臭みを防ぐ。この一手間が煮魚をうまくする。
煮しめ風でもなく、沢煮風でもなく、スタンダードな煮魚風に仕上げる。
う~ん、うまかった。われながら上々のできだ。箸にかかるその身は、硬からず柔らかからず、その旨味をしっかり保っている。満足々々。
ほかはゴーヤと玉ねぎの炒めもの 豆腐と生わかめの鍋風煮付け
なぜ、こんなに旨い魚が、一尾100円を切って売られているのだろうか。値札を見ると、前のものに貼り直して値下げをした痕跡がある。
ようするに、海なし県の岐阜では、この魚の旨さを知る人が少なく、当初の値段ではほとんど売れなかったため、私が買い物に行った夕方には4尾318円にまで値下げをしたのだと思う。
そのおかげで、高級魚を安くゲットできたのだが、ただ、この価格設定でも売れ残るとしたら、この魚部門では、もはやこの魚を置かないのではと恐れる。
やせ細った秋刀魚が一尾200円する折から、いい魚に出会った僥倖を感謝しながら、とりあえず、2尾を胃の腑に収めた。
今週は、魚に恵まれた週であった。
【さよなら!今年のひやむぎ。そして、ありがとう!】
2,3日前から急に冷え込んだ。最近の季節の変化は鋭角的で、グラデーションの期間がほとんどない。
そこで、今日は少し暖かくなったので、ひやむぎの在庫を片付けることにした。六月からお世話になってきたわが好物とも、今年はこれでお別れだ。
この種のもの、炭水化物のみで野菜が不足がちなので、薬味を多めに用意する。ネギ、大葉、ミョウガのみじん切り、それにゴマを添える。ついでに、装飾を兼ねて麺の上にカイワレを少々。
真夏には氷など浮かせ、キンキンに冷やしたが、さすがに今回はそこまでしなかった。もっともわが家は井戸水なので、そこそこ冷たいのだが。
美味しかった!