六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

同居人の到着です。今日から大家さんです。

2020-05-09 16:48:23 | よしなしごと

 待ちかねていたわが家の同居人(といっても離れ=屋外の火鉢の中だが)がやっと到着した。赤、黒、白、シルバーなど取り混ぜて12尾のメダカたち。

       
          空き家の頃 掃除をして底に小石を敷き詰めた
 
 二重の袋詰めにされ、発泡スチロールの箱に入れられ、暗いままにわけのわからないところを揺れて揺られて、さぞかし不安だったろうと思う。さあ、不安はおしまい。今日からここが君たちの住まいだよ。そして私が大家さんにして君たちのサーヴァント。よろしくね。
 
 入居させる前にしっかり数えておかなかったので、何色が何尾かわからない。ひとたび放つと、ちょこまかちょこまか、おまけにホテイアオイの株の下に潜り込んだりで、とても数えられない。
 次回、水替えの折になど、ゆっくり数えて確認しよう。今日のところはひとまず旅装を解いてくつろぎ、この新居に慣れてもらうこととしよう。

       
 さっそく、餌をやった。はじめてのことで分量がわからない。あまりやりすぎないようにと控えたつもりなのだが、なにせあのコンマイ体、やはり多すぎたかな。
 そのうちに、餌を待ちかねて、私の手から食べてくれるぐらいに懐くと嬉しいな。

 よく見ると一尾、背筋が曲がったのがいて、泳ぎ方もぎこちない。でも心配することはないよ。ここなら他のに互して、のんびり暮らせるよ。
 ホラ、その体の特徴で一番最初に私の目に止まったじゃないか。

       
 名前を付けてやろうか。「ノートルダム」なんてやはりその肢体の連想に行きつくから嫌かなぁ。でも、直接「カジモド」と名付けるよりいいだろう。別に差別意識なんてないんだぜ。ユーゴーだってカジモドのことはこころ美しい男(ウ~ン、君は女性かもしれないね)として描いているし。
 それに、私がそこへ行ってから半年後に焼け落ちてしまったあのパリの大聖堂の思い出もあるしさ・・・・。

       
 え?なに?疲れてるんだからごちゃごちゃいってないで早くゆっくりさせろって? ア、ゴメンゴメン。
 じゃぁ今日はもう母屋へ行くね。ノートルダムも他の連中もゆっくり休みなよ。雨が降ってきたから、ちょっとカバーをしておくね。イヤイヤ、もう真っ暗にはしないから大丈夫。早くここの生活に慣れてね。

 じゃぁ、また。

 

 

 

 

 

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「7日間ブックカバーチャレンジ」 第三夜・第四夜

2020-05-09 00:02:40 | フォトエッセイ

 FaceBookでの標題の催しへの参加の続きです。

           

 「7日間ブックカバーチャレンジ」第三夜はニーチェの『この人を見よ』です。たぶん、この岩波文庫で読んだのが最初だと思います。なお、ニーチェのこの書ということではなく、これを皮切りに読んだニーチェの一連の書が対象です。

 
 実存主義の流行時にももち出され、ニューアカブームでも登場しました。そして、いまもなお参照され続けています。
 それだけ彼の思想は奥行きも、その可能性をも秘めていると理解しています。
 
 その風貌や猛々しい物言いから、尊大な人物像を想像しがちですが、実際には、繊細で物静かな人だったようです。
 
           
 
 「7日間ブックカバーチャレンジ」第四夜はフロイトの『<wbr />精神分析入門』です。いまは文庫本しか手元にありません<wbr />が、最初に読んだのは教文社のものだったと思います。訳<wbr />者もこの訳者でしょう。もちろんこれに続き、フロイトの<wbr />一連のものを読みました。

 人間とは自分がこうだと思っているようなものではない<wbr />こと、常に、すでに外部にさらされて、自分の中に他者を抱えながら生きていることを強烈に教<wbr />えてくれました。
 
 その意味では、第三夜でのニーチェ、後で述べる予定のソシュー<wbr />ル、そしてマルクスなどもそれぞれ別の面からそれを語っ<wbr />ているといえます。
 
 
 
 
 
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