六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

足長おじさんのおつかい行脚

2016-08-21 15:53:31 | 写真とおしゃべり
 たかがスーパーへの食料品の買い出しだから、行脚というほど大げさなものではない。
 もともと機能優先の行動だが、といって、ただ行って帰るだけでは面白くない。だから、耳目に届くものを観察しながら行く。

 本当は毎日行けば食品の鮮度などから考えてベストなのだが、ほかにもいろいろ為すべきこともあって、そうはゆかない。まあ、3日か4日に1度行くことができればいいほうだ。それもできないときは、冷凍庫に非常用に備蓄しているもので間に合わせる。

              

 行くのはたいてい午後も遅くなってからである。とくに夏場は、陽が高い折には外出したくない。そんな時刻だから、自分の影が長く伸びて、足長おじさんになる。

 途中に、鎮守様の境内がある。ここしばらく書いているように、私の住いの周りの環境が激しく変わりつつあるのだが、ここだけは半世紀前にこの辺にきたおりからほとんど変わっていない。

              
 
 だから時折は、そこへ立ち寄って木陰で涼をとったりする。この前も帰途、立ち寄ったら、若い人が3人ほど、スマホ片手にウロウロしている。どうやら例のポケモンGOの人たちのようだ。ここにもポケモンがいるのだろうか。目を凝らして拝殿や木陰を見やるが、もちろん、そんなもの肉眼で見えるはずはない。

  

 ところで、誰がそのポケモンの配置を行うのだろう。そのゲームを開発した側だろうが、それに振り回されてうろつき回る側より、それの配置をいろいろ変えて、大勢の人間を操る側のほうが何倍も楽しいのではと思ってしまう。
 ただし、捜す方は遊びだが、操る方は仕事だからそうはゆかないのかもしれない。

           
        ドラム缶を4つ並べ、その周りに鉄の棒が立ってるこれは?

 それともうひとつ、仮想現実のポケモンを捜すのに夢中で、この境内にある面白いもの、美しいものは目に入っていないのではとも思う。まあ、これも余計なお世話だが。

              
              
          楓の幹が傾き始めた陽に照らされて美しく輝く

 遅場米の産地だが、それも稲の葉の先が少し黄ばんでもきている。そしてその稲の根元にはジャンボタニシが。
 イナゴもオタマジャクシもいなくなったなか、こいつらだけが元気だ。

            

 なんだか年寄りの愚痴っぽい話になってしまったが、ほんとうに年寄りなのだから致し方ない。

【追記】例年、この頃になるとうちで鳴くツクツクボウシが今年はまだ鳴かない。他ではもう何日か前から聞いているのに、うちのものは長年の継承の歴史が絶たれてしまったのだろうか。そうだとしたら、とてもさみしい。
 





 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする