六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

田舎の老人、絵画を値切って買うの巻

2015-09-03 01:48:08 | よしなしごと
 しばらく前に、この間集中していた仕事に一区切りがついたので、さあ、これで日常に戻って勉強でも始めるかと思ったのだが、そうは問屋が卸さないという日が続いている。
 溜め込んだ家事などの日常の用件、いろんなアクシデントが続き、図書館の返却日までに読了できない本も出てきそう。

 そんななか、気分転換にエイッとばかりにおでかけ日を作った。
 まずは、同人誌の先達のご子息が、岐阜の百貨店で絵画の個展をということで、それに出かける。

         

 予めネットでその方の作品をチェックしておいて、私の感性とマッチする部分があると見当をつけておいたのだが、ほぼそれが外れるところがなかった。
 風景と生物が多いのだが、色調はややパステルカラー気味で、ギラギラした自己主張がないのがいい。

 ひと通り見終わった私には、ある目論見があった。それは、生まれてすぐに生き別れになり、その後40年ほどして再会した実の姉(静岡県在住)が、このほど自宅を新築し、今月末か来月には出来上がるという知らせを受けていて、そのお祝いに絵でもと思っていたことによる。
 絵の下には、価格が掲示されている。ひと通り、作品中心に見て、今度は絵画よりも価格の方を見て回った。SMサイズ(22.7x15.8cm)の2点ほどに、私の許容範囲をいくぶん上回るものがあった。しかし、やはり十分に手が届く範囲とは言い難かった。

         

 さいわい、作者が会場に詰めていたので面談し、自己紹介をするとともに事情を話し、田舎者の老人丸出しで、不躾にも、「あのお値段は動かさないものですか」と尋ねた。
 そうしたら、「そういうことでしたらここまでは」という価格が提示された。それでもなお、こちらの腹積もりを少し上回っていて、端数を切ってもらえば何とかと思ったのだが、そこまではさすがの私も言い出せなかった。

 結局、それで求めることとした。
 2点の内、一点は明るい風景画、他方はややしぶい色遣いの静物画。
 たぶん前者のほうが一般ウケするのだろうが、ここは姉の意志いかんにかかわらず、私の好みを通すことにして、静物画の方を選ぶ。
 契約は、百貨店の美術売り場の担当者との間で行った。

             

 この夏は、クラッシュしたPCの買い替え、そしてこの買い物と、臨時の出費が続いた。今年いっぱいは、がまんがまんの耐乏生活を強いられることになる。

 この後も、面白い箇所へいったのだが、それはまた次に報告しよう。

 写真の絵画は、それぞれ展示されていたものではなく、ネットで拾ったものだが、風景の方は私が買わなかった方のものに色調などが似ている。
 静物は、構図やバックが異なるが、色調は私が買ったものに似ている。バラとレモンもほぼ似ているから、同じ頃に描かれたものかもしれない。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする