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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

原発崩壊と隠蔽体質と石原知事

2011-03-15 04:47:49 | 社会評論
 一号炉、三号炉に続いて二号炉でも同じ問題が起こっていることが明らかになった。
 しかも二号炉はメルトダウン(炉心崩壊)寸前まで行ったようだ。
 現場の担当者や下請業者の作業員などが懸命に回復に努力をしていることは疑う余
地はないし、その不眠不休の活動に期待したいと思う。

 問題は、東京で全く恣意的な情報のみ流し続ける東電の幹部連中だ。
 だいたい最初は、ほとんど問題はないと言っていたのに、一号炉の外壁が吹っ飛ぶ
に及んでやっと問題が生じていることを認め、一挙に周辺住民の避難にまで至った。

 そしてその時点ですでに三号炉や二号炉にも問題が生じていたにもかかわらずそれ
には頬かむりを続けた。

 三号路の爆発はそれ自身凄まじいもので、よく数名の負傷者で済んだともいえる。
 二号炉は外壁は無事だが内部では最も深刻な事態が起こっているようだ。
 冷却水が入らず、燃料棒が露出したままで、放射能の漏出はすでにかなり進んでい
るものと思われる。
 最悪の事態も想定されるが、それだけはなんとか防いでほしい。

 そして東電の幹部は、自分たちの「政治的判断」のみで恣意的に情報を操作するの
ではなく、すべてを明らかにすべきである。

 ついでだが、今回の事態は「天罰」であると公言してはばからない高邁な都知事を
いただく東京で、食料や生活物資の凄まじい買い占めが起こっているという。
 停電などが予測される中で気持ちはわからぬではないが、彼らが買い占めている物
資は実は最も被災地で必要とされるものなのである。
 都知事がいう「我欲への天罰」ということなら、次の津波は東京を襲うことになる
がそれでいいのか。

 もちろん私はそれを望むわけではない。




コメント (5)
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