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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

【弾けたナンキンハゼと六の時事川柳】

2007-11-18 15:12:32 | 川柳日記
 私が定点観測のようにしている一本の樹がある。これまでも、たびたび私に日記に登場した常連である。それは一本のナンキンハゼの樹で、岐阜の県立図書館と県立美術館の間に植えられている。

 
        紅葉しはじめた葉陰に白い実がチラホラ

 図書館でものを調べたり、図書を探したりした後、ほどよい散歩が疲れを癒してくれる。図書館のやや無機的な造形の庭園と、もう少し自然の風味が強い美術館の庭園とは、ともに私のフェイバレット・プレイスなのだ。

 その二つの庭園の狭間にあるのがこの樹だから、私はすっかりこの樹と顔見知りになってしまった。だから、そのもとを通り過ぎる時は、「おい元気か」といった間柄なのだ。

 
         弾けた果皮の中には白い可愛い実が

 ついこの前、栗と同じような少し淫らな匂いを発散する花を付けていたかと思うと、今はもう、このように弾けんばかりの果実を付けている。
 ナンキンハゼから蝋が採れると聞いているから、おそらくこの実から採れるのだろう。

 帰ってから、近くの郵便局へ行くために、鎮守の境内を横切って行ったら、少し開きすぎ加減のツワブキの花が出迎えてくれた。

 


<今週の川柳もどき>  07.11.18

 防衛を喰らう越後屋お代官

 北と米頭ごなしで行く気配
  (ニクソンショック再び?)   
 
 貧民の食取り上げて車行く
  (バイオメタノールで穀類高騰)

 身を粉にして働けば死に至る
  (医療、教育で過労死、自殺増加

 吉兆のパート社長より偉い?
 悪いのはみんなパートという老舗
 但馬だと唐様に書く三代目
  (最後の句は古川柳の本歌どり
   「売り家と唐様に書く三代目」)

 よみがえれピッチに響くあの怒声
  (オシム監督)







コメント
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