バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

発酵・天然物化学技術シルバー交流について

2005年07月17日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

 カットの写真は、中皮腫とは関係有りません。東北の「ねぶた」の模型が正面からの通路に飾られていた。精細な出来栄えでした。
 昨日(7月16日)は姪の村上(旧姓・小野)直美さんの結婚式にお呼ばれして白金台の「八芳園」へ。50年ぶりに庭を一回り。ビルに囲まれた風景は別にして、庭園の見事さは昔のままでした。

 おひらきの後に旧い友人の刑部慎一さんと隣の「都ホテル東京」でお会いしました。α-リポ酸(チオクト酸)ヒアルロン酸、スタチン系原体ゾロ技術、Co-enzymeQ-10がKG当たり50万円と高値の相場でバルクが取引されている。そんな情報交換が行き交ったひと時でした。中国でのジェネリックス原体の再開発技術指導には発酵,有機化学の基礎実験学と現場の製造技術ノウハウが物を言います。とくに回収,精製、結晶化などダウンストリーム技術やGMP現場管理技術などが弱い。製薬,発酵企業OBの方がシルバービジネスとしてゾロLaboへ向かうお手伝いの仕事が益々必要の時代だとの認識です。
 バイオ塾は、若手育成のための集まりですが、シルバー技術者との交流も大事にしたい分野です。定年後の拘束からフリーの立場の発酵,天然関連の工業技術者OBの方々からの情報交換にも積極的に取り組んでいきます。

連絡先:RIIBS Japan 川野隆嗣 riibs@mail.goo.ne.jp

 世間は「アスベスト」の粉塵事故の過去からの問題が表面化しています。犠牲者へのお見舞いを胸に、わたしたちも対応に繋がるR&Dでお役に立ちたいと思います。 古い施設から新しい街へ切り替わっていく中国での町並みのアスベスト粉塵は膨大な量です。技術支援を惜しまない対応に役立つ仕事を立ち上げてみたい。そんな焦りが浮かんでいます。

◇なぜ今になってアスベスト問題? アスベストの害を減らす方法
    http://allabout.co.jp/health/familymedicine/closeup/CU20050713A/

◇中皮腫を血液で診断 順天堂大がキット開発
 アスベスト(石綿)を吸い込むことで胸膜や腹膜にできるがんの一種、中皮腫を血液で診断するキットを、順天堂大の樋野興夫教授(病理学)と株式会社免疫生物研究所(群馬県)が15日までに開発した。(共同通信)

詳細>>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050715-00000115-kyodo-soci

中皮腫 - 症状など。国立がんセンター
     http://www.ncc.go.jp/jp/ncc-cis/pub/cancer/010206.html


麹菌体量の測定方法

2005年07月15日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

◇糸状菌の菌体量測定法  

  独立行政法人食品総合研究所 特許公開2005-58098

   麹菌などの糸状菌、特に増殖中の糸状菌の菌体量を簡便、かつ迅速に定量する方法を開発すること 糸状菌生細胞の染色が可能である蛍光色素を添加した培地に糸状菌を培養し、蛍光測定装置を用いて培養物の蛍光強度を測定し、得られた測定値を、標準溶液の測定値から作成した検量線と対比して糸状菌の菌体量を求めることを特徴とする糸状菌の菌体量測定法。

◇麹菌の固体培養時に発現する遺伝子の検出法  

  独立行政法人酒類総合研究所特許公開2003-180365

【課題】 麹菌遺伝子発現の検出方法、及び麹菌発酵条件の特異的測定用DNAの提供。
【解決手段】 糸状菌を固体培養したときに発現することができるDNA。

◇糸状菌のモニタリング方法  

日本碍子株式会社 特許公開平10-70999

【課題】 活性汚泥中の糸状菌の量を精度よく測定することができる糸状菌のモニタリング方法を提供する。【解決手段】 活性汚泥を蛍光染色剤にて染色し、染色された微生物のみを蛍光顕微鏡を用いて撮像し、画像処理することにより活性汚泥中の糸状菌の量を測定する。蛍光染色剤としてDNA特異的染色剤を使用すれば非生物との識別が容易となり、蛍光染色剤として蛍光標識rRNAプローブを使用すれば菌糸体が未発達の胞子等の段階でも糸状菌の量を正確に測定できる。

◇麹菌体量の測定方法及び測定用試薬

  今井 泰彦ほか(キッコーマン株式会社)特許公開平8-70890  

【構成】 麹菌体含有試料に細胞壁溶解酵素を作用させることにより遊離するN-アセチル-D-グルコサミンに、N-アシル-D-ヘキソサミンオキシダーゼを作用させてN-アセチル-D-グルコサミンを定量し、この定量値より菌体量を求める麹菌体量の測定方法であり、また、N-アシル-D-ヘキソサミンオキシダーゼを有効成分とする麹菌体量の測定用試薬である。【効果】 麹菌体含有試料、特に固体麹に細胞壁溶解酵素を作用させて得る液のごとき夾雑物質を多く含む試料においても、N-アセチル-D-グルコサミンを簡便な操作で、しかも測定時間を大幅に短縮して、精度よく定量し、麹菌体量を求めることができる。

麹における黄麹菌の増殖量と代謝生産物量との関係
  
岩野君夫・中沢伸重・伊藤俊彦
  日本醸造協会誌 97(12),865-871,(2002)<o:p></o:p>

醤油麹菌体量の簡便測定法
  
春日正史
  日本
醸造協会誌 94(2),122-125,(1999)<o:p></o:p>

近赤外分析法の清酒醸造への応用 -麹菌菌体量測定
  小島 泰弘・秦洋二 
  
非破壊検査 47(11),810-815 (1998)

醤油麹菌体量の簡便測定法
  
春日正史・今井泰彦・竹沢,啓介
  日本醤油研究所雑誌 24(1),29-34,1998

近赤外分光分析(NIR)法による米麹中の菌体量の測定
  
荒巻,功
  
日本醸造協会誌 92(6),386-394 (1997)

近赤外分光分析法による米麹中の菌体量測定と波長帰属
  
荒巻功
  
生物工学 73(1),33-36(1995)

近赤外分析法を用いた醤油麹中の麹菌体量の測定
  花方寛・田上秀男・門脇,清
  日本農芸化学会誌 70(臨時増刊),116(1996)

画像解析による麹菌体量の推定
  
本多,裕之et.al.,
   生物工学会誌 73(5),409-412 (1995)

市販酵素剤を利用した麹菌体量簡易測定法
   藤井,史子
  
日本醸造協会誌 87(10),757-759(1992)

麹菌細胞壁溶解酵素を用いた米麹中の菌体量の測定
  
五味勝也
  
日本醸造協会雑誌 82(2),130-133 (1987)

酵素による醤油麹菌体量の定量および菌体量の醸造上の意味について
  
加藤  
  
日本農芸化学会誌 50(9),395-402(1976)

 


重イオンビームを用いた植物の新しい育種法の開発

2005年07月15日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

理化学研究所(小林俊一理事長)は、サントリー株式会社基礎研究所(田中隆治所長)の協力のもと、重イオンビームを用いて、花持ちの良い“バーベナ(Verbena hybrida)”の品種改良に成功しました。理研植物機能研究室の吉田茂男主任研究員、阿部知子先任研究員らによる研究成果です。 http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2001/011004/

育種ビジネスがスクラムを組む
イオンビームで開拓できるか 組替え作物拡大への道
  日経バイオビジネス 2005年8号 p.20~21

遺伝子組み替えGMO作物の研究は静かな流れをフラワービジネス分野で活用される。複雑な手続きを経てのGMO-植物にイオンビームを照射して新しい植物を確保する。

重イオンビームを用いた突然変異体植物の作出方法

パテント情報 RIKEN Patent Information April 1997 No.2 重イオンビームを用いた突然変異体植物の作出方法 対談出席者 吉田茂男 植物機能研究室

◇イオンビームと再分化技術を用いたキク新品種の育成   
     http://www.jaeri.go.jp/jpn/open/press/2002/021112/

◇重イオンビームによる突然変異誘発法の開発と応用
     サントリーフラワーズ(株)と理化学研究所
     http://www.suntory.co.jp/news/2002/8234.html


桑葉に新“効能” 動脈硬化抑える/島根大学など実証

2005年07月14日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

e-農ネット[2005年07月14日付]
研究グループは江津市桜江町産の桑葉の効能を調べ、桑葉にポリフェノールの一種であるフラボノールの「クエルセチンマロニルグルコシド」が含まれることを確認した。モロヘイヤ、白クローバーなどに含まれることは分かっていたが、今回実証されたような作用は報告されていない。http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/flash/index.html?2


微生物資材 アガリエ菌

2005年07月10日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
▼株式会社 バイオメイク
  沖縄で発見した新種放線菌の変異処理技術を基に、農業・畜産・水産・環境・健康分野の技術を開発、30周年を迎えました。微生物は環境に強く長期に渡り使用出来る技術を指導、畜産においては半永久的に公害問題を解決できます。ただ販売をするのではなく、使用者側のメリット性を大事に指導を行なっています。又、ニーズに合わせて微生物を製造、販売も行なっています。 http://www.ecology-com.co.jp/vaio/vaio.html

生物工学会誌 83巻6号 から

2005年07月08日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

◇酢酸菌の酸化反応を用いたD-arabitolの微量定量法と醤油醸造工程中のD-arabitolの挙動
    佐々原浩幸ほか
    生物工学会誌 83(6) 271-275 (2005)
  醤油酵母Zygosaccaromyces rouxiiが生合成に関与。定量に使う酵素反応はAcetobacter   aceti IFO3281の酸化で得られるD-Xyluloseをシステイン-カルバゾール硫酸法で測定する方法を検討した。

◇米国のバイオ事情 (第3回) バイオベンチャーの奨め
    橋本千香
    生物工学会誌 83(6) 301-303 (2005)

◇麹菌の固体培養における遺伝子発現の解析
    秋田 修
    生物工学会誌 83(6) 283-285 (2005)

◇麹菌によるタンパク質大量生産システムの研究
    幸田明生・峰時俊貴
    生物工学会誌 83(6) 295-297 (2005) 

ε-Poly-L-lysine生産菌Streptomyces albulusにおける遺伝子操作系の確立
Development of gene delivery systems for the ε-poly-L-lysine producer,Strptomyces albulus
        Y.Hamano et.al., J.Biosci.Bioeng., 99 (6) 636-641 (2005)

◇生物工学ハンドブック  
日本生物工学会編  発行:㈱コロナ社 
               http://www.coronasha.co.jp/np/detail.do?goods_id=2046

 


遺伝子音楽:高校生がオオサンショウウオのDNA解読 塩基配列をメロディーに

2005年07月04日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

 特別天然記念物、オオサンショウウオのDNAを高校生が解読し、シンガー・ソングライターの杉真理(まさみち)さんが、DNAの並びを楽譜に置き換えて曲を作った。曲名は「どこから来たの なつかしい 愛の調べ(D・N・A)」。生徒自身の作品を含めた全5曲がCDになった。4日夕、東京で「聴くつどい」が開かれる。
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20050702dde041040018000c.html


植物<雪蓮花>から耐凍結性遺伝子を分離

2005年07月02日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

 

新疆ウイグル自治区の農業科学院微生物応用研究所はこのほど、天山山脈の1号氷河で採集した雪蓮花(セツレンカ)から耐凍結性を備えた蛋白質遺伝子を初めて分離することに成功したと発表した。 この研究は1999年に国家自然科学基金プロジェクトとしてスタート。これまでに31万元(1元=約13年)が投入されている。 プロジェクトに従事した艾秀蓮研究員によると、新.... http://j.peopledaily.com.cn/2004/09/20/jp20040920_43534.html