バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

微生物変換によるバリエナミンおよびバリダミンの製造

2005年11月18日 | 菌類 細菌
中国でのバリダマイシンはその製造はもっとも盛んな抗生物質として重要だ。最近まで淅江工科大学の総長を務めていた旧友の沈寅初教授たちが日中国交回復直後の技術交流の主題として取り組んだテーマの一つでもある。ということは、中国には当該阻害剤の安価な供給条件が整っているともいえる。

 このバリダマイシンを出発原料としてstarch blockerと称するアミラーゼ阻害物質群の生理活性を生かした血糖値を下げる医薬素材にするバイオコンバージョン技術が生まれてきた。

 カルバ糖アミン類酵素阻害剤の開発が、最近また新たな局面を迎えている。β-Glc型あるいはβ-Gal型バリエナミンN-置換体(4,5)は、対応するグリコセレブロシダーゼに強力かつ特異的な阻害活性を示すが、後者はさらに、ヒト由来のβ-ガラクトシダーゼを強く阻害することがわかり、遺伝性ライソゾーム病分子治療薬としての開発研究が活発化している

出願番号 : 特許出願2004-200143 出願日 : 2004年7月7日
公開番号 : 特許公開2005-151971 公開日 : 2005年6月16日
出願人 : 合同酒精株式会社 発明者 : 辻田 和彦 外3名

発明の名称 : バリダマイシンをバリエナミンおよびバリダミンに変換する新規微生物

【課題】 微生物変換法により、バリダマイシンまたはバリドキシルアミンからバリエナミンおよび(または)バリダミンを効率良く製造する。
【解決手段】 バリダマイシンまたはバリドキシルアミンを、効率的にバリエナミンおよび(または)バリダミンに変換する能力を有するバチルス(Bacillus)属に属する微生物を培養、あるいはこのバチルス(Bacillus)属に属する微生物由来でバリダマイシンまたはバリドキシルアミンをバリエナミンおよび(または)バリダミンに変換する活性を有する酵素源を利用して、バリエナミンおよび(または)バリダミンを工業的規模で効率的に製造する。

出願番号 : 特許出願2004-102489 出願日 : 2004年3月31日
公開番号 : 特許公開2005-151967 公開日 : 2005年6月16日
出願人 : 合同酒精株式会社 発明者 : 辻田 和彦 外3名

発明の名称 : バリダマイシンをバリエナミンおよびバリダミンに変換する新規微生物

【課題】微生物変換法により、バリダマイシンまたはバリドキシルアミンからバリエナミンおよび(または)バリダミンを効率良く製造する。
【解決手段】バリダマイシンまたはバリドキシルアミンを、効率的にバリエナミンおよび(または)バリダミンに変換する能力を有するペニバチルス(Paenibacillus)属またはバチルス(Bacillus)属に属する微生物を利用して、バリエナミンおよび(または)バリダミンを工業的規模で効率的に製造する。

◇ボグリボース  -糖尿病の食後過血糖改善薬-

糖尿病は、血液中にあるブドウ糖(血糖)を体の組織に取り込むことを調節するインスリンというホルモンの働きが弱くなるためにおこる病気で、慢性的に血糖が高くなる結果、血管が損傷を受けて目、腎臓、神経などに障害が現れます。ボグリボースは、食物中の糖類の消化の最終段階である二糖類から単糖類への分解を阻害して腸からの糖の吸収を妨げ、糖尿病患者で特に問題になる食後の血糖値の急上昇(食後過血糖)を防いで病気の進行を抑えます。 詳細>>nikkei .bp.,


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。