私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ヌートリア そして野生生物輸入に思うこと

2019-02-05 10:03:50 | 哺乳類
2019年2月5日(火)

昨日は陽気に誘われ再びタコ釣りへ。
結果は・・・まったくのタコ。

仕方なく一昨日の話の続き。

ヌートリアである。


キンクロハジロの群れの横を悠々と横切っていった。

コイツ、南アメリカ原産の特定外来生物。
私の住む街に流れる川では頻繁に出没する。
隣県の岡山が生息密度全国No.1らしいのだ。
水路が網の目状に広がってるもんなあ、岡山。



戦前の1930年代、主に軍服用の毛皮をつくるために国策として輸入され 
(なぜわざわざ南米の生き物にしたんだろ?)
戦中戦後に需要が減り、持て余した養殖業者が放ったことが始まりのようだ。

資料を調べてみると、確かに岡山県笠岡市にも養殖業者があったようで、戦争末期に廃業してる。
そこからわが街まで、たぶん沿岸付近をエッチラオッチラとやってきた末裔なんだろうな。

このヌートリア、特定外来生物に指定されても
タモ網片手に川へと入る私らには手が負えない。
たまたま網に入っても食い破られる、暴れて網から飛び出してく。
たまたまたまたま捕獲できたとしても処置や始末ができない。
特定外来生物だから生きたまま運ぶことも違反となるし。

なので個人としては見て見ぬふりをするしかないのだが・・・・・・


さておき、水にすむ外来生物、最近の話題はコツメカワウソ。
東南アジア原産の小柄なカワウソなのだが、密輸入が後を絶たないとのことで
現地にまで出かけ、密売の様子なんかを報道してたりする。
現地で1万円程度で買い、日本へ運ぶと数十万円の価格になるという。

ただ、私は何となくこの判で押したような密輸報道パターンに違和感があるのだ。

外国の野生生物を、身近な手元に置き
「見たい・触りたい・飼いたい」と思う感覚の方を探るべきではないかな?
そういう需要がたくさんあることが根本の原因で、密輸者は二次的な問題だと思うから。
密輸者が根本的な悪ではないんじゃないかなあ?

そこを明確にしないと、いつまでたっても「もぐらたたき」だもん。

報道サイドにはぜひ需要側の意識を探っていただきたい。
「だってカワイイじゃんっ! 飼いたいじゃんっ!」
「え~っ! 大きくなると乱暴になるの!」
「たくさんエサが必要だなんて知らんかった!」
「ワシントン条約ってなに?」 
あくまで私の想像だケド。

以前、爆買いする中国人観光客を面白おかしく報道したりもしてたケド
海外の野生生物を興味半分・私利私欲で欲しがってる日本人だって十分すぎるほど恥ずかしいと思うな。
日本人の民度が問われとると思うぞ。

野生生物はおもちゃじゃないもん。
なんちゃらカフェもイヌやネコなどの家畜でとどめたらどうなんだろ?
生息や繁殖に適する環境のあるしかるべき施設(動物園・水族館)に会いに行けばいいんじゃないかな?

コメント (2)
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