私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

コロッケの謎~私魚人老師、コロッケを食う

2019-02-27 09:17:24 | B級C級グルメ
2019年2月27日(水)

タイトルは、敬愛する盛口満氏の書籍『コケの謎~ゲッチョ先生、コケを食う』に対抗して。 (無意味な対抗)

さておき、何の変哲もないコロッケ。


ただし、このコロッケ、私にとって特別な曰く付き。

半世紀以上も前、親は共働き。
親父が仕事帰りに晩飯の惣菜として、よく買ってきてた店のコロッケ。
新聞紙にくるまれたこのコロッケを小脇に抱え、親父が玄関を開ける。

戦争でがれきの山と化した街。
それから10数年、ようやくトタン板の屋根とベニヤ板の壁でできた店が立ち並ぶ。

高度成長期を迎え、こうした簡易惣菜屋はつぶされ、立ち退き
少しずつ街が整っていくにつれ、いつしか私も忘れ去ってた。

「移転したケド、今でも店は健在」との情報は最近のこと、甥っ子から兄貴へ。
「あの店まだやってんのっ!」 驚いたのなんの!
所用ついでに、先月買いに。
午前中で「完売」だった。 店じまいの張り紙。

再び、一昨日、午前中(10時頃)に立ち寄る。
すでにほとんど売り切れ、客もまばら。
あたりには懐かしいラードの匂いがたちこめる。

アツアツをほおばる。

さあっ! 半世紀ぶりの懐かしい味だ!

美味い! 美味いが記憶がよみがえらない・・・・・・何故だ?


じっくり味わってみんと思い出さんのんかもしれん。

持ち帰り、冷めたコロッケを切ってみる。


お~っ! 1個だけ肉片あったぞおっ! 
当時もこうやって肉の宝探しをし、『食べもんで遊ぶなっ!』 と叱られた。 (精神年齢は不変)

少しずつかじる。
冷めても十分美味い。
昨今の甘ったるい味はしない。
きっちりとした塩味は、堂々としたおかずになってる。
衣はごつい。

半分をレンジに。
やはり美味い。

ただ、当時どんな味だったのか?・・・どうしても思い出せない。
謎だ。が、謎は謎なりに考えてみた。

当時「また、コロッケかいな」としぶしぶ食ってたからかなあ?
食がとっても細かったから、兄貴や弟に略奪されとったんかもしれんなあ?
半世紀前の味を懐かしむことはあっても美味しいと思うかなあ?
だとすると、今の方がはるかに味が良くなってる気もするしなあ?


ついでに買ったメンチカツ。


ミンチ肉はほぼすりつぶされ、つなぎのパン粉も多い。 (だって個人商店で1個70円だもの)
断面はこの通り。


コイツも値段からすれば十分すぎるほど美味い。

結局、半世紀ぶりに思い出したのは
揚げ油のラードの匂いと当時くるまれてた新聞紙。
今はキッチンペーパーにくるまれ渡されるんだケドね。

このメンチカツ、当時売ってたのかなあ?
親父がケチって買ってこなかっただけなのかなあ?

ともあれ生き残り、繁盛店になってたことは、とても嬉しく思った。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ながら読書とだらだら野鳥観察 | トップ | 執念でホンチュンヨシノボリ(恆春吻... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

B級C級グルメ」カテゴリの最新記事