イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

二兎とも取れ

2010-09-23 00:17:54 | 特撮・ヒーロー

昨年二度ほどここで触れたことがあって、おめでたい話題だから芸能ゴシップでも書いてて気分悪いことはないしいいかなと思っていたのですが、今般はどうしちゃったんでしょう。どういうことなんでしょう、水嶋ヒロさん。

 おめでたい話題だと思っていた昨年の「入籍してました」報告も、所属する大手事務所としてはほとんど寝耳に水だったようで、その頃からあまりいい関係ではなくなっていたのでしょうか。好評公開中の映画『BECK』も撮影は昨年終了していて、結婚発表後に新たに契約された俳優の仕事は事実上無いのだそうです。

 「表に顔を出す仕事より、小説などの執筆活動をしたい」とのご本人希望も伝えられてはいますが、いくら顔は出さない出さないと言い張ってみたところで、“元・人気イケメン俳優の作家”という暗黙の肩書きがついて回るのだろうし、どうも執筆ウンヌンは、“芸能活動は打ち切り、したがって他の事務所に移ったりなんか絶対しません”との、現事務所へのエクスキューズ、「一札取らされた」ようにも思える。水嶋さんにしてみれば「もめたり争ったりしてまで、何が何でも万難排して俳優続けたいわけじゃないし」「俳優以外にやりたいこと、できることいくらでもあるし」ぐらいの気持ちなのかもしれません。

 月河は『仮面ライダーカブト』の天道総司以外、役名とセリフがあって動く水嶋さんを見たことがなく、『カブト』天道は水嶋さんがあってこそのキャラであり作品だったと認めるには吝かでないけれど、是が非でも俳優続けてもらわないと全芸能界的に損失だというほど、俳優に特化した逸材かというと、別にそこまでは。「好きに生きれば」とも思います。

 ただ、最近聞こえてきた宇多田ヒカルさんの音楽活動停止宣言、沢尻エリカさんの豪華イベントドタキャン事件なども併せ振り返ってじんわり思うのは「若い人たち、執着がないんだなあ」。…

 ゴールデンタイムのドラマで主役を張れる俳優、女優、アイドル、ミリオンヒット連発のアーティスト。誰もが羨み憧れる職業の、誰もがなれるわけではない花形ポジションを、皆さんあっさり退いたり、放棄したり、あるいは退かざるを得なくなる行為や発言などを簡単になさる。

 一方では、現役時代の姿の記憶が一般にまだあるかどうかギリギリの元俳優、元女優、元アイドル、元芸人、元演歌歌手、元局アナ(以下略)…が、新曲を出すでもドラマで演技するでも、ギャグのひとつもかますでもなく、結婚、離婚、再婚、ダイエット、闘病、介護、出産、育児、流産、整形(以下略)…など、興味持つ人がどれだけいるのかわからない私生活雑記の切り売りでしぶとくヒナ段や週刊誌の掃き溜めコラム、記事風広告ページに名前、顔を列ねている。

花形でなくていい、十把ひとからげでもいいから、とにかく一般の目の触れるところに顔と名前を出し続けていたいとしがみつく人たちもいれば、最初からどれだけこの世界でやる気があったのかと疑いたくなるほど、まったく執着しない人たちもいる。

ちなみに水嶋さん26歳、沢尻さん24歳、宇多田さん27歳。豊かな時代に育って余裕で世に出てきた人と、がつがつした時代にがつがつ這い上がってきた人との違い、と片付けていいものかどうか。

憧れの職業の花形ポジションですら、需要のある人、あまた買い手のつく人にこんなにあっさり辞められてしまうのだから、当節、新卒くんたちに「少しぐらい合わない仕事でも選り好みをするな」「就いたら辛くても歯を食いしばって3年は頑張れ」なんて強要できませんね。頑張ることにみんな倦んできている、と言うより、執着すべきことと、しなくていいこととの距離感、遠近法というか座標軸というか、人それぞれになり、誰もに当てはまる正解がなくなり、ばらんばらんにバラけてきているんだろうなという気がします。

ところで、水嶋ヒロさん、めでたく文筆業に転身したらペンネームはどうするのでしょう。俳優は辞めると宣言しながら、俳優時代の芸名まんまというのも首尾一貫しないような。公表はされていないけれど、ネット上などではすでに知られている本名で活動するのか。引っくり返して“ヒロ水嶋”では当地の平日夕方情報番組のMCみたいだし。

月河としては“天道総司”を名乗ってほしいけれど、キャラの名前だから、知的所有権の問題が当然生じてきますね。

表記を少ーし変えて、“てんどー・そーじ”にするとか。間に星入れて、つのだ☆ひろ風、ダイアモンド☆ユカイ風にしたり。DAIGOさんも、デビュー当時はDAIGOSTARDUSTでした。

パクリっぽいか。じゃ☆はやめましょう。♂はつんく♂さんが使っているから、※はどうかな。てんどー※そーじ。

…………なんか、「そっちも辞めちゃえ」と言ってるに等しいな。まあ宣言する以上、彼なりに勝算はあるのでしょう。『カブト』での輝きが“なかったこと”になるわけではないし、そこそこの体温で見守りましょう(フォローフォロー)。

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