イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

クリスマス慰撫

2010-06-05 19:27:04 | 朝ドラマ

今季も数量限定発売らしいAsahiオリオンリッチを先日やっと見つけて試飲。

…アレ?同じラベルなのに昨年より酸味が強いような気も。缶パケデザインがちょっとシャープになって、中身もマイナーチェンジしたのかな。

個人的には昨年の軽甘口のほうが好ましかった。酸味が気になるということは、現時点で当地の気温が平年比、スーパー低めで、泡モノ向きの気候になかなかならないことが体感的に関係しているかもしれません。猛暑になると、ドリンクでも料理でも、うっすら酸味はさわやか美味と感じるものですからね。梅酢和え、柚子味噌和え、三杯酢、甘酢あんかけ。いずれこの味がさっぱり好感度に感じられる気候を期待しときましょうか。

同時にオリオンサザンスターも買って、少ーし気温の上昇した翌日に試しましたが、こちらはalc.4.5%以上5.5%未満が裏目ったか、やや苦みが立ってしまいましたね。これを“キレ味アップ”と好意的に受け止める向きは多いのかどうなのか。

毎年思うことだけれど、結局、泡モノを心ゆくまで楽しめるかどうかって、農業や園芸と同じで行き着くところは気候次第、夏らしさ次第。シロウトでもいまいちとわかる新製品でも、暑くて、なおかつ他に買い置きがないとなりゃなんだかんだでいけてしまうものなんです。メーカーの皆さんも、人事を尽くして暑い夏、夏らしい夏を待望していることでしょう。

当地は5月がずっとぱっとしませんでした。日照も少なく、花の開花も全種遅め。6月も気温待ち晴れ待ちかな。恐怖の健康診断も近いことだし、当分、肝臓の春休みです。

さて、『ゲゲゲの女房』の村井家を訪ねて笑顔が増えて帰らない人が初めて出ましたな。4日(金)の税務署員コンビ。豪勢な暮らしをして所得多そうなのに申告額が過小な人を内偵するならわかるけど、申告額が少なく、かつそれに似つかわしい貧乏ぶりの人にチェック入れるなんて、実際あるのかな。洗い出して、かりに何か出てきて無理やり課税したって、微々たるもんだろうに。

しかし、実際税務署や国税で仕事をしていた人の見聞実話では、村井家並みの老朽家屋で、栄養失調一目瞭然な顔色で、風呂も節約して着物も身体もプンプン臭って、友達も親戚も警戒して寄せ付けず、それで床下や壁の裏に現金やら延べ棒やら宝石やら証券やら、ウン十億円にのぼる資産を隠して、電気も点けずにロウソクで暮らしていたご夫婦なんてのがバブルの時期に普通にいたそうですからね。

身につりあわないおカネは、人を病ませる。そういう“症例”をあの署員たちは想像したのかもしれない。傍目にわかりやすい貧乏も、或る程度を超えると、疑いを招いたりもするのね。まあ、確定申告が3月で、あのコンビが聴取に来たのは11月ですから、内偵、査察対象としては末の末のすえーーのほうではあったのでしょう。

以前、“少年戦記の会”の看板を怪しんで公安警察が来たときは、玄関先に腰かけて漫画を実読、納得感動してお帰りいただいたのですがね。税務署は仕事とは言え“カネ目あて”ですから笑いもなく撤収しましたな。

そんなこんなで今日(5日)はめでたくしげる(向井理さん)布美枝(松下奈緒さん)に第一子誕生。冒頭、産院女医さん(ふせえりさん)から妊娠中毒症のご指摘があって、難産フラグか?と思ったら、特に苦しむ場面もなくスルッと産まれててよかったよかった。

貧乏所帯で実家とも遠く心細い妊婦さんに、ご近所商店街主婦3人衆、人呼んで(誰呼んでだ)すずらんキャンディーズをはじめ、美智子さん(松坂慶子さん)まで太一くん(鈴木裕樹さん)を秘書よろしく同行して応援訪問。しげるが戌井(梶原善さん)も連れてきて、狭い茶の間にご近所さんお友達が善意大集合で揃った絵は、期せずして古き良きNHK朝ドラのお手本のようでしたね。このドラマは家族・親子・夫婦・お仕事&業界・ご近所・友人恩人と、描き出される人間関係の配分がいいので、こういう古めかしベタがむしろ自然に感じられる。

それにしても、太一くんはすっかり美智子さんとこの息子みたいになっているけど、工場のお勤め、ちゃんとかよっているのかな。昭和37年のカレンダーによると、布美枝が女医さんから指示された週一検診に、しげる付き添いで徒歩で行って、そのまま入院させられ夜に分娩した1224日は月曜日。ならばその前の、おレキレキ勢揃いの場面は23日日曜日か、22日土曜日の午後ということなら、勤め人の太一くんが自由行動でもツジツマは合うのかしら。ナレーションでは「それから、しばらく経って」で24日になっていましたから、その前の土日だったのかな。

平成のカレンダーなら、1223日は天皇誕生日、ここが日曜だと翌24日月曜日は振替休日で病院も休診になってしまいますね。この時代は、特に心配な症状もなければ入院はせず、自宅でかよいの助産婦さんの手を借りて出産する女性も多かったのでしょう。

気がつけば村井家長女、月河と近似世代だなあ。

すずらんキャンディーズのリーダー格・銭湯おかみでロザンヌレディーの靖代さん(東てる美さん)が、妊娠中毒症の浮腫みに悩む布美枝に教えてあげていたのは膝関節外側、指幅3本分下の、足三里(あしさんり)のツボですね。すねの前正面の太っとい骨の外側の、腱との谷間の、押すと凹むところで、浮腫んでないときでも指圧すると、ずわんと鈍いイタ気持ち良さがある。外回り営業や販売応援の一日立ちっぱで脚がパンパンな夜など、本当に効きます。

靖代さんが「ダンナにもんでもらうと、もっと効きめがあるんだけどねぇ」と冗談めかして言っていましたが、そうねぇ。「ここか?もうちょっこし上か?」と恐る恐る布美枝ちゃんの脚をアレするしげるさんの図なんかも見たかった気もするけど。

それにしても布美枝さん、化粧品訪問販売にこと寄せて様子を見に来てくれた靖代さんに「予定日が近づいてきたのに、親に相談しようにも、実家は遠いし、心細くて」とほろり弱音を吐くなど、結構、“甘え上手”になってもきたのが、逆に心強い。ここらはやはり母となった身の、“子供の助けになることならなりふり構わず”という、いい意味での図太さ、たくましさかしら。

積極的に頼んでもいないのに、美智子さんたちご近所勢、しげる信奉者の漫画家仲間の戌井までが手ぶらでなく陣中見舞いに寄ってくれるということは、やはり村井夫婦の持つプラスの磁場、カネはなくても人をそらさない魅力・対人能力のたまものでしょうね。

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