イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

猥談上手に子だくさんなし(←暴論)

2007-04-05 20:04:02 | テレビ番組

マスメディア、特にTVを見ていると、重大な事件の続報や解説がさっぱり報じられない一方で「何でこんなことに時間(紙面)を割くんだ」と思うことも少なくありません。えなりかずきに初彼女か?“マネージャー役をつとめるお母さんは「プライベートなことは本人に任せています」”って、オマエがプライベートそのものだろうが。オカンなんだから。そんな応対されて「ハイそうですか」って帰ってきて「お母さんはこう言っていました」ってスタジオで報道してるほうも、ガキの使いじゃないんだから。しかもその報道自体、朝のスポーツ紙読み上げてるだけだったりする。メディア無駄遣いの2乗。

えなりさんには何の恨みもないし、短命がつねの元・天才子役にしては意外に長持ちしているなと思いますが、「えなりかずき初ロマンスか」って字ヅラが古過ぎる(“ロマンス”っていまどきアナタ)上に、“えなり”って来ただけで速攻あのベテラン女性脚本家のお顔と、先日終了した長寿ドラマ、及びその背後に控えるおばちゃん視聴者群のイメージを想起させるから不快なんですよ。

えなりさんを“名前聞いただけで不快”の淵から救済するとしたら、いまだったら米倉涼子さんと付き合ってもらうぐらいしか思いつかないな。接点なくはないでしょう。ハルとナツ。「えなりかずき米倉涼子熱愛!」…もう、飛び起きてスポーツ紙女性誌買いに走るね。朝からTVに釘付けだ。市川海老蔵さんも大喜び。無理か。

最近これと同じように“電波(紙面)の無駄遣い”と思うのは“橋下徹弁護士の子だくさん”です。話題として過大評価されすぎではないでしょうか。

1日の『たかじんのそこまで言って委員会』、冒頭14分ぐらいずーーーーっと橋下さんに第7子ができたという話題ばかりやっているんです。1時間30分枠、正味1時間10分少々の番組の中で、パネラーひとりの私事の、ひとつの話題をめぐって14分という扱いの重さは異常。前回の放送の最後にやしきたかじんさんがスクープとして発表するはずだったのに、同じ日の朝の生番組で勝谷誠彦さんがバラしてしまったことを、この日ゲストに入っていなかった勝谷さんが、拉致されて連行されてきたみたいな小芝居つきの飛び入りで釈明したり、罰として「勝谷よそで喋ってないスクープ何か言ってけ」ということになりほとんどズドドド・バキューン音ばっかりの反韓ネタ言って帰ったり、こんなことで何そんなに大騒ぎしてるんだっていう騒ぎ。

少子化問題かまびすしい折りから、子供をたくさん作っている人にスポットを当てよう、みんなで褒めたたえようってことなのか?でも少なくとも、たとえばこの日の『委員会』は、観ている人に「橋下さん偉いなぁ」「カッコいいなぁ」「オレも、私も見習ってみようか」という気持ちを起こさせるような演出、地合いではありません。画面から伝わってくるのは「笑え」「面白がれ」というメッセージのみ。

もっとイヤなのは、この“子だくさん”という材料があるばっかりに、“橋下徹”という物件まで妙にゲタはかされてような気がすることです。改めて問う、この人、面白いか?この日の一発目のテーマは“あなたが最近「ウッソー」と思ったこと”だったのですが、橋下さん“7人めができたとわかったときの心境”を、「去年6月に6番目ができてから実家のオカンに“オマエは避妊のしかたを知らないのか”と言われた」「嫁は3番目(の子を妊娠した時)ぐらいから自分で“できたな”ってわかるらしい」などのオカズ、と言うかご本人はオカズだと思っているらしいことをまじえて2分45秒あまりにわたって延々喋っているのですが、恐ろしく面白くないの。

この人を“おもしろ物件”に推した主犯と言うか元祖と言うか、『行列のできる法律相談所』ではよく島田紳助さんが、推した責任とりますとばかり必死にイジっていますが、この手の番組の基本中の基本である“イジられ”すら「ちょ、ちょっ、違う、違いますよ」と困り笑顔で手を振って否定する以外、引き出しが無いことがバレていくばかりです。ましてフリートークで2分45秒。誰か止めなよ。

世間の人たち、弁護士という職業について誤解していないでしょうか。肩書きに“弁”の字が付くのが間違いのもと。“物事を面白く話して聞かせる”という能力については、弁護士の平均値は大方が思っているよりはるかに低い思います。法廷弁論って、面白かったら負けとまでは言いませんが、話が面白いということは“遊び”“オカズ”が多いということで、それは法廷においては極力避けるべきことのはず。八代英輝さん、丸山和也さんしかり。“面白くないのに、面白いかのように扱う”のはいい加減にしてもらいたい。

それともあれか、「6人めができてからは、さすがに(嫁の)子宮を休ませようと(妊娠させないように)注意してた」「注意してたのに10月ぐらいに“ピーンときた”と(嫁に)言われたときは、まずい!…ってヤッタのは自分なんですけど」というようなうすぼけたトークは“日曜午後在宅のお父さん向けの、11PM系の猥談”として消費すべきものなのか。

朝の主婦向け情報番組にもこのネタ多いの、なんとなくこれで頷けます。2時間SPで定期的に子だくさん一家の追跡ルポなんかもありますね“子だくさん話=迂回した猥談”だったのね。

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