イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

派手な人たち

2013-03-12 14:30:43 | 特撮・ヒーロー

放送前の媒体情報で、獣電戦隊“キョウリュウジャー”と聞いたときに、

「 ま  た  恐  竜  か 」

と思ったのはトシヨリの感覚そのものでありまして、“直近”の“恐竜モノ”スーパー戦隊である『爆竜戦隊アバレンジャー』2003年=平成15年放送ですから、なんと今年でもう、まる10年経つのでした。

月河のようなトシヨ…いやその大きな大きな大きーーーなお友達になりますと、10年なんてあっという間で、何もしないうちにあららららーんと平坦に過ぎてしまい、振り返っても昨日のことのようですが、03年当時、番組メインターゲットたる就学前年齢の小さなお友達だった皆さんはいまや中学1年か2年、3年。ニキビざかりのティーンエイジャーになっているわけで、幼稚園卒園、小学校入学と卒業、中学校入学という、緊張感、晴れがましさにあふれる人生の節目を3つも4つもはさんでいますから、「恐竜の戦隊?なにそれスッゲー昔にあったような気もすっけど」と記憶のかなたに遠のいていることでしょう。

もちろん2013年現時点の就学前年齢さんたちにとってはすべてが初見。東映スーパー戦隊も作を重ねて3837作、毎年“卒業更新”のある客層向けに10年間隔をおいて同題材という作り方は問題ありません。問題なさすぎてかえって当方の歳月感覚のトシヨリさ加減が如実に浮かび上がる。

この10年が平坦でなかった証しに、『アバレンジャー』メンバーも気がつけば結構激動しています。アバレイエローのいとうあいこさん寿(ことぶき)引退、恐竜やスケさんの奥村公延さんはアナザーアースならぬ普通の天国へ旅立ってしまわれました。ゲスト出演のスマイリーキクチさんの、何だっけ?ネット上の組織的風評被害みたいな事件もありましたっけ(ゲスト出演前から続いていた件らしいけど)。

アバレブルー富田(冨田改め)翔さんは一昨年『海賊戦隊ゴーカイジャー』で『アバレン』のレジェンド代表としてえみポン西島未智さんと参戦してくれました。アバレッド西興一朗さんは2009年の『仮面ライダーWのアームズドーパントでぶっぱじけてからは、むしろ悪寄りの役で見かけるほうが多いような。ヒーローOB俳優としては芸の幅が広がったということで、むしろ歓迎すべきかも。アバレキラー田中幸太朗さんが、普通の1話完結ドラマや2サスゲストでいちばん多く露出しているかもしれません。

『アバレン』劇場版のゲストからは、実に逮捕者まで出ていたりする(沈)。

 やはり、
10年と言えばひと昔、ひと昔でも昔は昔です。10年ぶりの恐竜モチーフ戦隊は、じゅうぶん新鮮な完全新作。

それでもつい旧作と比較してしまうのが、積年の情報量を誇る大きなお友達のヤらしいところで、ティラノザウルスモチーフの“ガブティラ”たち獣電竜諸君の造形を見ますと、『アバレン』爆竜の皆さんのそれがなんとなーく積み木のような、レゴブロックのようなアナログな質感だったのに対し、かなりモビルスーツ風と言うか、デバイス然としています。

竜星涼さん(“リューセイ・リョー”って響きがルーシー・リューみたいでエキゾチック)扮する“キング”こと桐生ダイゴ=キョウリュウレッドは久々に屈託なくポジティヴな、自然体レッド。塩野瑛久(あきひさ)さんの立風館ソウジ=グリーンはピュアな青二才くん、斉藤秀翼(しゅうすけ)さんのイアン・ヨークランド=ブラックちょっとオレ様キャラで、今野鮎莉(あゆり)さんのアミィ結月=ピンクはお嬢さま…と概ね王道な設定の中、金城大和(きんじょう・やまと。それにしても今年のキャストは難読芸名揃いで)さんのノッさんこと有働ノブハル=ブルーが“ブルーなのにいちばん暑くるしくてアンチスマート(ガテンユニホ、もしゃもしゃ頭、無精ヒゲ)なルックス”という掟破り。設定年齢32歳と、破格の年長さんな上、妹と妹の幼い娘と3人暮らしで“変則子持ち”ですね。この辺り、先輩恐竜モチーフ戦隊のアバレッド伯亜凌駕とも似ています。2話で早くも「家族は弱みじゃない、力だ」「守りたい家族がいるから強くなれる」というメッセージで設定が活きてきているし、今後いずれ、年くってることを武器に転じるエピも見せてくれるでしょう。

んでもってそのノッさん妹=優子役は2004年の『特捜戦隊デカレンジャー』デカイエロー木下あゆ美さんなんですね。こちらもリアルアラサーですが輝き失せぬクールビューティー。なにげに実生活でも昨年ミセスになっておられる。

10年で恐竜モチーフ再登場のサイクルなら、来年は『デカレン』を継ぐ“刑事”テーマの戦隊が登板してもいい気がしますが、前作『特命戦隊ゴーバスターズ』がサイバー警察的な色彩も持っていたので、あと5年ぐらい持ち越しか。代わりに4話でイアンの回想シーンの元相棒役として2008『炎神戦隊ゴーオンジャー』ゴーオンブラック海老澤健次さんが参加。元・刑事になりたい交番巡査の軍平。あだ名“フケメン刑事”。本人は認めなかったが。

背伸びツンデレでイジられキャラの軍平がはまり役と見えた海老澤さんも、5年経ってすっかり“心の先輩”ポジションの似合う落ち着きが出ている。やはり歳月はあららららーーんで平坦じゃいけません。生きとし生けるもの皆、前を向いて登り坂下り坂、前に進みませんと。今年一年はブレイブな諸君と期す成長。

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