とことん化粧するときでも、アイライン、マスカラ、ネイルエナメルには長年手を出さずにきました。
前の二つは、自分の手先の不器用さではきれいに引け(塗れ)ないとわかっていたからですが、最近のアイペンシル、マスカラは私の“メイク盛(ざか)り”だった’80年代に比べて格段に洗練され、改善され、性能がよくなってきてますね。なんたって小学生向けをうたった化粧品が普通に出回ってる時代。
さすがに急ぐときに細いリキッドアイライナーは引けませんが、睫毛コームの威力に目覚めて以来、マスカラは定番アイテムのひとつになりました。
残り一つのネイル。これは、塗って塗れないことはないんですが、なんだか貴族趣味なのがイヤで。
“爪を土で汚す農作業などとは一生無縁で、優雅に暮らせる有閑階級であることを見せびらかす”前近代の階層社会の名残りのような気がするのです。
実際キイボードを叩くときの邪魔になる、無理して叩くとすぐ剥がれる、欠けるで汚くなる。十年前に家族が病気で倒れ看護、特にマッサージと、炊事洗濯が日常になると、ますます百害あって一利なくなりました。
でも、周りのヤング勢(笑)を見てると、綺麗に輪郭をととのえた爪を平気で二色三色に塗り分け、まるで砂糖菓子のようなキュートなフレンチネイル(って言うの?)で、私よりはるかにスピーディーにスムーズにキイを叩いている。
さぞかしおウチでは水仕事も汚れ仕事もしないで優雅に…と思ったら二児のママで、毎日お弁当作ってたり。
化粧をするということ、外で人に見られるべくキレイに装うということに、かけるエネルギーの総量の差を感じるばかりです。
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