イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

クロウト裸足

2011-03-06 18:45:04 | 特撮・ヒーロー

先々週の『相棒 season 9』“監察対象・杉下右京”では、『ゲゲゲ』の畑野先生役・堀内敬子さんのバリキャリ黒スーツが光りましたが、戦隊ヒロインのブラックというのもまたいいもんですね。

先週の『海賊戦隊ゴーカイジャー』2話、ゴーカイイエローの「変化球でいってみよ」の号令で、イエローがニンジャブラック(@『忍者戦隊カクレンジャー』)に、ピンクがゴーオンブラック(@『炎神戦隊ゴーオンジャー』)に二段変身。スカートばきのゴーオンブラックのカウルレーザー&マンタンガン膝つき二丁撃ちは“本家”の軍平(海老澤健次さん)が「カッコ可愛過ぎる!」と目もクチも皿にして感嘆しそうだし、ニンジャブラックのダミーのスーツを残しての抜け身の術に至ってはもう、カラダのラインのひねり具合が最高過ぎて。背中の鞘に忍者刀秘剣カクレマルをおさめるときの、微妙な上半身斜め反りのクールセクシーなことといったら。1994年の『カクレンジャー』本放送時は未視聴だった月河も、ニンジャブラック変身前(=ジライヤ)をケイン・コスギさんが演じたことぐらいは知っています。名乗り決めポーズや必殺技に関してはオリジナルをほぼ忠実になぞっているだけに、一層ギャップが際立って新鮮。

今作、歴代スーパー戦隊への二段変身が1エピの中で必ず複数回出てくるので、オリジナルでは男性だったキャラにゴーカイイエローやピンクが変身したり、逆に女性だったハリケンブルーやマジブルーにゴーカイブルーが変身したりの“逆転現象”はこれからも頻出しそう。ドラマ的には何レンジャーに変身しても、“中”は男勝りのルカ(市道真央さん)でありストイックなジョー(山田裕貴さん)であり、はりきり天然お姫さまのアイム(小池唯さん)であったりするので、オリジナルレンジャーの技やアクションは踏襲しつつも、端々に出る性格はゴーカイのままという、これ、スーパー戦隊が誇る伝統のスーツアクターさんチームの腕、身体表現力の見せどころ。我々視聴者としては見せていただきどころですよ。

元祖『ゴレンジャー』以来35作、初期はおもにコミカルさや陽気担当の三の線男性と決まっていたイエローも、第7作の『超電子バイオマン』ぐらいから“女性もアリ”になり、第12作『鳥人戦隊ジェットマン』からはブルーも女性OKに。シリーズとしてキャラ作りの幅が広がってきた証しでもありますが、それでも「女性のブラックと男性のピンクだけは出ないだろう」と言われてきました。

しかし先週の2人を見ますとねえ。女性戦士のブラック、設定・性格付け次第でじゅうぶん成立しそうじゃないですか。男性のピンクはさすがに厳しいかもしれないけど、『忍風戦隊ハリケンジャー』のカブトライジャーはメインカラーが深紅というか臙脂色だったし、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』ではゲキ“バイオレット”と、色調的にはかなり歩み寄っています。アタマっから男性戦士に“ピンク”“桃色”と銘打ってしまうと、TVの前の男子のお友達にキモがられ失笑されるかもしれませんが、命名とプレゼン次第ということもある。さなきだに昔に比べると小さなお友達のファッションはめっきりお洒落に、多彩になり、身に着ける色の“おとこのこ/おんなのこ”ボーダーもはるかに柔軟になっている。

『ゴーカイジャー』、長年のスーパー戦隊ファン・ウォッチャーへの豪華回顧サービス作としてだけではなく、シリーズの36作め以降への展望、可能性開拓作としても意義が大きそう。過去の人気戦士キャラを保険として援用して、ここでなんらかの新規な演出や表現が好評を得たならば、この先の企画製作に必ずや活きてくるはずです。

シロウト考えだけど、ホワイト女性戦士のライバルキャラ的に参入する追加戦士女性ブラックなんてカッコよくないですか。終盤、対立性を認めながらの共闘「背中合わせグランドスラローム・オセロアタック!」なんてさ。

はたまた、ゼブラモチーフのツインアーマーを駆使する双子姉妹戦士のブラック&ホワイトなんてのもいいかも。ゼブラと聞いて哀川翔さんが「白黒つけるぜ!」と割って入ってきそうだけど。

時節柄、白黒とくればパンダのほうがいいか。反則だな。大陸からチェック入って、速攻パクられて「元祖はウチ」とほざかれそう。

…まぁ、スーパー戦隊の場合、それもこれも、扇のかなめであるヒーローレッドのキャラ立ち次第とも言えます。今年の座長=ゴーカイレッド(小澤亮太さん)、第2話でのハカセ(清水一希さん)への一種の“教育開眼させ係”としての機能、「オマエら、俺を忘れてるだろ!」の真剣ボケはなかなか良かった。本人が、リーダー、指揮官としての責任感でやっているのではなくて、自分のやりたいようにやってたら、「見ていた仲間が自然とついて行く気になる」というのがいいのですよね。今朝(6日)放送の第3話も、今夜これから再生。楽しみです。

コメント
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