前回触れてみたSUNTORY ALL‐FREE、きわめて個人的な事情を付け加えますと、Alc.0.00%で「車の運転も安心」と商品説明にはあるのですが、炭酸にとにかく弱い月河、炭酸酔いというか、コレをガッといくと、しばらく、なんとなーくホロ酔いに近いテンションになります。血管の中に泡プチプチ入ってフワフワするような。
もちろんアルコールがもたらすガチの酔いとは根本的に違いますから、遠のくのも早いし翌朝ハングオーバー的なこともありませんが、ガッの後のホロ~フワフワ~の最中、車を運転しろと言われたら、メンドくさいから「飲んじゃったので今日は勘弁」と白旗あげちゃいますね。並外れて炭酸に弱い、月河限定の事情だと思いますが、暑いときでもサイダーやコーラは敬遠な人、コーラ飲んですぐ走ったりすると脇腹痛くなるタイプの人は、「コレなら飲んでドライブOK!」と飛びつかず、ALL‐FREEもまずはカラダのほうを“試運転”してからいってみることをおすすめします。炭酸酔い。短時間だけど、侮れませんよ。命もクルマも大切にしませんと。
さて、『さくら心中』が肉食&ツラの皮千枚張り桜子に沙也香&明美の妬みそねみ独占欲タッグがからんで持ち直してきた今日この頃、次クール4月(4日)からの同枠の新昼帯ドラマも発表されました。
『霧に棲む悪魔』…原作がウィルキー・コリンズの19世紀のベストセラー『白衣の女』と聞くと、あの長尺をだだっ大丈夫か!?と思ってしまいますが、「すむ」を“棲”の字表記にしたところが昭和メロっぽくてなかなか巧打ですね。
ヒロインに入山法子(いりやま・のりこ)さん。資生堂TSUBAKIのCMなどで活躍のモデルさんと聞いたときは、デルモ上がりかぁ背ばっかり高い大根演技の人だったら長丁場キツいなぁなんて思ったのですが、なんと『ゲゲゲの女房』でイトツ父さん(風間杜夫さん)が若い美女と浮気?疑惑のお相手、“劇団アガルタの志穂さん”でした(ちなみにアガルタは「つかこうへいさんの芝居にあこがれて立ち上げた」劇団)。
初見でちょっと山口百恵さんを思い出した、微量薄幸そうなお顔立ちに、柔らかそうながら迫力のある唇が印象的でした。同じ資生堂の、1980年代のイメージガールだった甲田益也子さんともどこか似ているかな。モデル出身ですからもちろん肢体は抜群なんだけど、ばりばりファッショナブルではなく、どこか和風で古風。80年代というより、昭和50年代っぽい、あの感じなら昼帯いけそう。そう言えば、何年か前、2人くっつくとハート型になるもんのすごい手編みセーターを速水もこみちさんにプレゼントする、天然なのか執念なのかわからん彼女役でクルマのCMにも出てましたっけ。脚本金谷祐子さんとともにこの枠で数々いい仕事をされている風岡大Pがうまく、ライト/ダークの起伏を引き出してくれれば、化けるかもしれません、入山さん。
…なんかなあ、『ゲゲゲ』組からの参戦と聞くと嬉しくなって、ハードル下げてしまうな。
共演陣に京野ことみさん、戸次重幸さん、広岡由里子さんのNHK朝ドラ経験者、榎木孝明さん、矢島健一さん、斉藤暁さん、鶴田忍さんと、善悪どちらにも濃そうなベテランどころのお名前も。入山さん扮するヒロインのお相手役と思われる姜暢雄(きょう・のぶお)さんは、朝ドラでご存知の向きのほうが多いかもしれませんが、月河としては何と言っても『忍風戦隊ハリケンジャー』のゴウライ弟・クワガライジャーです。
ここにリンクした東海テレビの新着情報内で、唯一公開されているスチールカット、入山さん姜さんの後ろに、2006年のやはり風岡・金谷チームの作『美しい罠』で、不破山荘のホール入口に最終話まで立っていた西洋甲冑と、同じ物と思しきモノが見えるのが早くも苦笑。当時は「アノ中に誰かが入って監視してました、ってオチがいつか来るんじゃないか」なんて言われていましたが(?)、今度はどんなロケーションに立っているのかしら。今度こそ誰か入るかな。