ビール系ノンアルコールSUNTORY All‐FREE(オールフリー)についてはここで書いたことありましたっけ。昨年一度試したときはノーサンキューだったのですが、最近、諸事情でのお付き合いで、再度真っさら気分で挑戦したところ、結構、誠意のある製品だったことに驚きました。
味は“間違えるほどビールそっくり”というわけではさすがにないけれど、ビール飲んでる気分になれるほどよい苦み感があるし、普通の(アルコール度数の)新ジャンルによくある、人工的に甘酸っぱいイヤな後味、粘っこさや重っぽたさもない。
総じて、SUNTORYのベーシックな長所である“原料水の良質さ”が効いているなという感じです。Alc.0.00パーセントで休肝志向に沿うだけでなく、カロリーも糖質もフリーなのも、嬉しい根性の入り方ですね。ビール各社、ノンアルコールのラベルはそれぞれ作っているようですが、当地のコンビニ冷蔵ケース内での列占有数を見る限り、SUNTORYのこれがいちばん支持されているようです。
ツヤなしマットな白壁風の地に、やはりマットな金・銀色の、控えめな大きさのロゴ。“ロゴ建蔽率の低い”風通りの良さそうな缶パケデザインも、いかにも脱力、草食系といった感じで見つけやすく、目にもやさしい。
ただしこの製品、アルコールやカロリーに関しては草食だけれど、炭酸は相当元気いっぱい「前へ前へ」です。喉ごしと後クチのさっぱりさにダマされて、ついついKIRIN淡麗グリーン的なペースで空けていると、ある時点で猛烈な満腹感が襲来します。
飲むほうでも食べるほうでも、月河の場合、身体に来る“キャパシティオーバー”の警告は、連続クシャミと大量エンドレスの鼻水なのですが、このAll‐FREE、思いのほか早く“来る”。
ビール以外の、甘み系のソフト泡モノ、コーラやサイダー等が不得手な月河にとっては、アルコールよりカロリーより、この、炭酸の過剰すれすれな元気さがちょっとキツかった。
でもま、車の運転をする人のお相手をするときなど、選ぶ缶の選択肢が広がったことは一応良しとしましょう。何事も経験。