イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

食べる眠る出す

2010-06-08 21:15:16 | 健康・病気

恐怖の健康診断に、行って来ましたよ。

ぬぉう。命まで取られるとは思ってないんですけどね。毎度毎度、ヘンな緊張を強いられる。

今回は、自治体からの補助もありまして、生まれて初めてマンモグラフィーなる乳房検診も受けてみました。なんでも、統計上、乳がん発症のリスクが急激に高まる年齢なんだそうです。

しかしマンモグラフィー、すでに複数回、受診済みの同性から「こんなんだよ」という話は聞いていたもののいまいちピンと来ませんでした。ほら、バストがもっちりむっくり豊満な人なら挟みやすいだろうけど、月河の様な、捜索願出してようやく見つかるか見つからないかっちゅうレベルの、ささやかーな盛り上がりを、どう画像化するのか?と思っていたら、やっぱりプロは違いますねー。背中からワキからくーーーと集めて集めて、「ちょっと痛いですよー、はいっ反対の手で真ん中から押さえてて」か何か言ってまんまと撮ってしまいました。

撮ってから現像して視触診まで小一時間待ち時間があり、その間、前開きのガウン一丁で、空調のラウンジに座ってなきゃいけないので、こんなところで風邪ひいたらバカらしいと思い、雑誌読みながら首の後ろの“風門(ふうもん)”ツボをぐりぐり押してました。ラウンジで同じく順番待ちの人たちは、ヨガ?と思ってたかも。

首をかくんと前に倒してみたときに後ろにごつんと突き出るいちばん大きな椎骨の、ひとつ下の椎骨をまず探り当てまして、そこから、指幅12本分、両サイドに離れたところに左右対称にあるのが風門です。

通常、デスクワークで首がこったなと思うときに、反射的にサスサスさすってみる場所より若干下なので、“手押し”するのに戸惑うかもしれませんが、“風が邪ま(よこしま)”と書いて“風邪”、風邪の邪気はここから体内に入るという重要なツボ。つまりカラダのディフェンス最終ラインですな。ここを押して、押して、さすって、さすって、温めて活性化させておけば、たいていのウイルスは撃退できるはずです。

 それから、この風門を捜し当てる手がかり第一号の、首カクンでつき出るおっきな椎骨の、すぐ下の凹んだところも、スルーしちゃいかん“大椎(だいつい)”というツボです。風邪ひいちゃったかな?というときにここにお灸を据えるとたいそう効くらしいのですが、月河は勇気が無いので、清潔な古タオルに貼るカイロを貼って、ここに当たるように巻きつけたりしますね。いずれにせよ、風邪ひくときは首の後ろからひくというのは正論だと思います。

あと、風邪に限らず外敵からカラダを守る免疫力のツボといえば、ウエスト回り線上、脊椎の両サイド指幅23本分外側にある“志室(ししつ)”。これはね、それらしいところにゲンコツの節(ふし)を当てて、そのまま椅子の背もたれに、社長さんっぽくグッと反りかえればいいのです。背中の筋肉って、月河の様なチョー鍛えてない生活を送っていても結構、太く硬く上下に走っていますから、この太っとい筋肉と背骨の間の“谷間”に必ずこのツボがある。ゲンコツを上下に動かして感触で確かめましょう。「く?」と来る箇所を見つけたら、そこにゲンコツの節をピンポイントしてグッ、グッと背もたれに。

 …但し、座位が低めで、脚と背もたれの安定した椅子に限ります。グッてチカラまかせに行って、コントの様に椅子ごと後ろ転倒したらえらいことになります。

 ……こんな調子で押したりサスサス、グッグッしたりしてる間に、なんやかんやで診察の順番が来てしまった。乳房触診担当は30歳ぐらいの、アウトドア大好きそうな小麦色お肌の女性のお医者さんで、これまたうまいことやるもんですねー。仰向けになった状態でタテ・横・斜めに満遍なくクイクイ、スリスリ、サッサと浚ってくれました。若い先生だけど慣れてるのなんの。やはりこういう検査のために、患者さんが「ヒッ」て体をこわばらせないように、両手温めてからやってくれてるらしいので、セルフツボ押しよりずっと気持ちよかった。趣旨が違うか。画像診断も合わせて、めでたく異常なし。「これからも年に1度は受診してください」とのことでした。

 ちょっと待ち時間が長かったけど、検査そのものは、想像していたよりずっと簡単でした。エコー検のようにゼリーみたいな冷たキモいものを塗られたり拭かれたりもしないし、造影剤を飲んだり注射されたりもなくてすみます。

乳がん経験者、月河の家族や近親にはいないようなのですが、たとえば禁煙・禁酒・減塩や減量、運動など、何かの生活習慣を変えればリスクを減らせるといったタイプの病気ではないだけに、検診の重要性は高いと思います。

ラウンジの雑誌のカラーグラビアに『ウェルかめ』の倉科カナさんがいましたっけ。これくらいのバストがあれば、もっと痛くなかったかな。そういう問題ではない。

『ゲゲゲの女房』はすっかり赤ちゃんマニアになった布美枝さん(松下奈緒さん)とお父ちゃんしげる(向井理さん)。アメリカ式マニュアル育児で「すぐ抱っこすると、抱き癖がつくそうですけん」の布美枝のそばでしきりに“抱け、抱いちゃれ”モーションを送るしげるが、赤ちゃん藍子ちゃんと同レベルに可愛いのなんの。

どっちかと言えば、月河はこっちを抱きたい。デカいな。顔以外。

お医者さんの指導や育児書に書いてあることをまじめに覚えて遵守しようとする優等生な布美枝ちゃんに対し、「赤ん坊は小さくて何も出来んが、大声で泣いてああせい、こうせいと大人に指令を出しとる」「だけん、赤ん坊の顔を見て声を聞いとったらまあ、間違いないわ」と感覚派のしげる。相互補完的な、この上ないお父ちゃんお母ちゃんではありませんか。貧乏ボロ家なことだけ除けば、100点満点に利息のつく聖家族。

リアル水木しげる先生の浮き世離れ加減や南方戦線仕込みの死生観を、インタヴューや日経新聞『私の履歴書』などから聞き知っていましたから、ドラマのしげるさんがこんなに“子供かわいいかわいい全開”描写になるとは思っていなかったので、今週はなんとなくトクした気分です。しかし、赤ちゃん誕生のご祝儀?で先送りになってるだけで、まだまだ、前年からのボロ家月賦問題ひとつとっても片づいていないのだろうな。

コメント
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