イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

南で米で

2010-06-26 19:42:56 | スポーツ

めでたくW杯決勝トーナメント進出したサッカー日本代表、ベスト8への対戦相手はパラグアイだそうですね。ブラジル、アルゼンチンと2つの大国にはさまれた小さな内陸国ですが、日本人移民やその子孫のかたも多いそうで、日本との関わりは浅からぬ国です。もう20年近く前ですが、ドラフト1位でヤクルトスワローズに入り活躍した岡林洋一投手がパラグアイ生まれの日系二世と聞いておぉーと思ったこともありました。

日本とほぼ同じ面積ながら人口600数十万人の小国で経済力もあまりない(と思いたい)ので、両隣のサッカー大国に比べるとさすがに選手層の厚みなんかは見劣るかもしれませんが、高レベルな南米からの代表、しかも今大会は南半球開催のせいか、中~北部ヨーロッパの古豪国が精彩なく、もしくは本調子にいまいちで、“南優勢”のサバイバル戦になっている様子。油断は禁物です。チャレンジャーの精神でぜひ、まず先制点を。そしてしつこいけど経済効果カモン。

ところで“パラグアイ”って、漢字表記では“巴羅具”になるらしいですね(“巴拉圭”説もあり)。

で、で、。…なんか、ちょっとイケナイ事を想像したりしませんか。

………えっ、しない!?

ちなみに同じ南米で、決勝Tでお隣韓国と対戦する“ウルグアイ”は“宇柳具”、アルゼンチンと対戦するメキシコは“墨西哥”、出場してないけどペルーは“秘露”、ベネズエラは“委内瑞拉”、エクアドルは“厄瓜多”らしい。

こういう漢字表記、たぶん開国前後の幕末~明治時代か、明治時代に高等教育を受けた人たちが戦前に決めたのだろうと思うのですが、羅具とか、とか、とか、とか、してとか、そこへもってきてとか、なんかこう、考えた人たちの脳内に、あんなことこんなこと、イロんなことが去来していたような気がしてなりません。

1文字ごとに、“で”とか、“の”とか、“な”とか、“して”とか、“そこへもってきて”とかを補って並べずにおれない月河の脳内が、イロんなことになっとるだけなのかな。

『ゲゲゲの女房』今週の布美枝(松下奈緒さん)&藍子里帰り篇は、弟・貴司くん(星野源さん)が「どうしても満智子さんと一緒になりたい、酒屋を継がないのはすまないけど、俺のいちばん大事なのはあの人だ」と思いがけず強硬に主張して急展開。「見合いして嫁をもらい店を継げ、婿入りは許さん」と言い張っていた源兵衛さん(大杉漣さん)も一転「いっぺんその娘さんを連れて来い、どげな娘か、本人と親御さんとお会いしてからだ」「まだ許すと決めたわけではなぁぞ」と態度を軟化させるきっかけが、藍子ちゃんのビー玉誤飲に鬼の形相で叩き吐き出させる母親・布美枝…というのもちょっこしご都合主義だけど、きょうだいがたくさんいると、ひとりの成長ぶりがほかのきょうだいを刺激し、覚醒させて、結局、親に“子供らの意志や自立心もあなどれん”と思い知らせる効果があるということかも。

「東京に出るのもいいけど、あんたのためを思ってくれとるお父さんと、喧嘩別れして飛び出すようなことはいけんよ」と布美枝お姉ちゃんにさとされた末妹のいずみちゃん(朝倉えりかさん)も、上京熱がアラ不思議一服して、「貴司兄ちゃんがお婿に行ったら、ワタシも配達ぐらい手伝わんといけんから、車の免許を取ろうかな」とおウチ寄り発言。いずみちゃんにしてみれば、じれったかったお兄ちゃんが、専制君主のお父さんに言いたいこと言ってくれて、憑き物がひとつ落ちたのかもしれません。“お父さんの敷くレールに抗う担当は、ワタシじゃなくても、もういい”

何だかんだで飯田家きょうだい、源兵衛お父さんミヤコお母さん(古手川祐子さん)はもちろん、近隣のお馴染みさんたちに囲まれた安来大塚の実家が大好きなのでしょう。

それに車の免許を取れば、自然と行動半径も、家と学校の往復から広がるしね。配達にこと寄せてちょっこし遠出、親の知らない異性を乗せて…なんちゅうこともできちゃうかも。家業が順調な戦後に育った苦労知らずの短大生いずみちゃん、コレになってバリ稼ぎたいという具体的な意中の職業があるとも思えないし、ほどほどガス抜きできれば、別に東京くんだりでなくたって、なじんだ地元だって構わないのです。事故に気をつけようね。

貴司くんが「いちばん大事だ」と宣言したミシン屋総領娘・満智子さんは、若い頃の田中美佐子さんを細長くしたような…と思ったら、ハリケンブルー長澤奈央さんでした。わー。先日の『仮面ライダーW(ダブル)』ゲスト時のインビジブル・ドーパントは、いろいろわけありで道を踏み外したりもしたけど、最終的にはカワイく着地した儲け役だったので、今回もも少し明るく、お父さんの言いつけに背いても貴司くん、この人となら幸せになれそう…って感じを出してほしかったかな。もっと元気なキャラの人なのにね。

満智子さんの実家家業が、ミシン・編み機の代理店と編物教室というのも、昭和30年代の息吹を感じさせますねぇ。あの当時の奥さんお母さんは、子供のものミシンで縫うだけじゃなく、ジャージャカと編み機でパンツもセーターも編んでいたものです。昭和4243年頃の記憶では、月河実家の近くでも、一般人の奥様が代理店兼教室、兼毛糸の注文まで取っていたような。実家母も何年かはさかんにジャージャカやっていましたが、アレ、手が横動きなので、棒針編みとは違った肩の凝り方になるんですよね。子供たちが母親の手作りより、低価格化しかつデザイン豊富になって出回りだした既成服、既成ニットを喜ぶようになった昭和50年頃には、機械編み教室もあまり見かけなくなりました。

ドラマはいま、東京五輪が待ち遠しい昭和39年初夏ぐらい。貴司くんも婿入り後10年もしたら、結局商売替えを余儀なくされるのかもしれません。

そう言えば、藍子ちゃん誤飲騒動が布美枝さんの火事場の怪力?で事無きを得た後、いずみちゃんに「あんたが藍子ぐらいのとき、肺炎で痰が喉につまって、お父さんが指でかき出してくれて息を吹き返したんだよ」という思い出話をしているときの姉妹2ショット、布美枝さんは嫁入り前と同じのを大事に着ている小花柄の手作りブラウスでしたが、似たテイストの柄でもいずみちゃんのほうは丸衿や前打ち合せをブレードで縁取った既製品っぽかったかな。布美枝さん愛用のミシンも油切れしていたし、いずみちゃん年代は、布美枝さんが同じ年頃だった頃ほどの洋裁熱はすでにないようです。

コメント
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