イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

シャンパン№5

2009-03-19 23:50:52 | 昼ドラマ

最近疎遠にしている昼帯ドラマ、4月クール作の公式サイトも動き出したようです。4月スタートのドラマ情報が聞こえてくると、北国の当地もさすがに春の気配。

『エゴイスト ~egoist~』、公式トップもやはり「大事なことだから二度言った」という感じですが、この枠このクールの、前クールまでの状況と異なった特徴と言えば、①裏番組のTBS系昼帯ドラマ枠がなくなり、地上波のライバルはインタヴュー&トーク番組と報道情報番組、外国映画だけになった②6月いっぱいまでの3ヶ月1クールだったところを、5月最終週までの2ヶ月8週、40話に圧縮した……の2点でしょうね。①のほうはどう影響が出るか、順風にも逆風にも“じわじわ効いてくる”要素でしょうが、②は脚本、撮影、編集といった、放送前の具体的現場的な段階で直撃するファクターだけに、序盤から見守る必要があります。

それよりも個人的に気になるのは、放送開始が46日(月)からと、実質第2週からのスタートになることです。4月イッピ、新年度が走り出してから一週間弱経過しているわけで、これは気分的にかなり遅れを取らないでしょうか。

進学、就職、転職、それに伴う引越しなどの人生イベントごとを迎える人や、そういう人を家族に持つ人の場合、41日を境に生活環境、生活時間サイクルが、行くと帰るほど違ってしまうケースはかなり多いはず。月河が放棄した『非婚同盟』が数字面ではまずまず好反響を保っているわけで、視聴習慣のソフトランディング、スムーズテイクオフという意味で、この後倒しはどうなのかな。いろんな忙しさに取りまぎれて、初回を見逃したり、もう昼ドラ視聴生活とは心理的訣別済みであったりしないでしょうか。

調べてみると、最も最近では1998年の4月クール『白衣のふたり』が同じ46日スタートですね。前クールの『はるちゃん2』が43日までの放送。現行放送中の『非婚同盟』も同じ43日までの予定です。

いちばん深いスタートならばさらに10年遡り、1988411日スタートだった『ふれ愛Ⅱ』。これは前クールが金字塔的ヒット作『華の嵐』(48日まで放送)だった関係かもしれません。偶然にも当時主演の山本みどりさんが、今作『エゴイスト』でヒロイン母として共演されます。

まぁ新年度と言えば、TV局も制作会社さんも、不況の波に耐えて心機一転というタイミングなはずで、シロウト目にも明らかな上記2項目のチャレンジがあることでもあり、昼ドララヴァーズとしては、でき得れば質的にも、数字的にも吉と出る結果をと願うばかりです。

公式に掲げられているキャストの中では、取っ掛かりどころが多いのはやはり川島なお美さんでしょうかね。大女優役だそうですよ。偶然ですがついこの間、LAWSONのバス用品コーナーで“川島なお美プロデュース”入浴剤シリーズを見かけました。

ゴージャスシャンパン癒しのロゼ濃厚レッド3種類。1回分ずつのパッケージに、バスタブから肩もあらわにウッフン♪こちらを向いている川島さんの写真入りです。

10年以上前、97年のTV版『失楽園』の少し前からだったか後からだったか、「ワインと言えば川島なお美」「なお美と言えばワイン」というパブリックイメージが定着しました。“なお”“美”という同業or近似業他者と、かぶりそうでかぶらない芸名表記もあずかって力あったかもしれない。

振り返れば、80年代初頭のミスDJ、『アイ・アイゲーム』司会山城新伍さんのアシスタント時代からお顔を見ていますが、スレンダーなお人形的体つきに小動物系のキュッとしたお顔立ちで、アイドルとしては抜群の適性でも正直“セクシーシンボル”“オトナの色気”、とりわけ“お”の付いた“お色気”に近しいタイプとは思えませんでした。当時の彼女を「カワイイ」と思う男性諸君は多くても、「色っぽい」「エロい」と思う向きはいまほど多くなかったのではないでしょうか。

93年のヘアヌード写真集辺りから世間の共通理解も変わってきたのかな。入浴剤のパッケージを拝見するにつけ(買ってませんぜ)、1960年生まれ今年49歳にしては、まぁ多少メイクや顔パーツのお直しは入ってるにせよ、上半身の輪郭も肌ツヤも十分過ぎるほど若さを保っておられますが、“誰が見てもセクシーむんむん”とは言えない、華奢で少女っぽい、あえて言えば貧相なルックスなのに“自己申告”“自己プロデュース”っきりでコンニチの“セックスシンボル”“熟女のお色気”の地位をきわめられた、これは稀有な女優さんと認めて上げていいと思う。

 「ワタシってこれこれ、こういうヒトなのよ」と510年言われ続け、そう振る舞うさまを見せつけられ続ければ、あの人はそういうヒトだと世の大多数は思ってしまう。社会心理学的現象のわかりやすい具体サンプルとしても貴重な存在です。

その川島さんがレギュラー出演、しかもヒロインの生き別れの実母という重い役で参戦されるとのこと。彼女の来演で、本意か不本意か“色モノ”臭の強いドラマになるような気もするし、どっこい最も昼ドラ“らしい”昼ドラの王道になるような予感もします。

川島さんはひょっとすると、入籍後初めての連続ドラマになるのかな。もろもろ期待できそうではありませんか。

コメント
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