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イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

末広がり

2009-10-04 15:53:56 | 

先週末、例の大手チェーンストアの近郊店リニューアルオープンに行ってみたのをきっかけに、先般見つけてルネ・マグリット風の缶パケデザインが気になっていた新ジャンルfrom韓国・“泡麦”を買ってみました。もちろん350ml88ナリ。

一応缶面記載の原材料チェックは入れときました。“発泡酒、スピリッツ(米、大麦)、炭酸ガス含有”…シンプルですが麦芽のバの字もホップのホの字もないのがいっそ潔いですな。メチルで目がつぶれる系の取り越し苦労は不要の模様。リニューアル店でも、SAPPORO麦とホップやクリアアサヒと同じくらい、奥様の買い出しお伴と思しきお父さんたちがバコバコ積極的にカートに入れてました。なんたって88円ですからね。奥様に遠慮も最小限で済む。

帰宅して冷やし直して試飲。…あらら、実にまぁなんてことない。苦味も酸味も甘みも突出して来ません。泡の出る、微量ビール風味の清涼飲料水ですね。国産大手各社が競っている“ビールに近い飲みごたえ”や“本格的なコク”にまったく目もくれず、「暑い時、ひと仕事汗かいた後、ガーッといってクハーッさっぱりしたい」というニーズにひたすら忠実に作ったという感じで、これはこれでアリかなと思います。

先月、別の大手流通グループチェーンで見つけた、同じくfrom韓国のPRIME DRAFTのほうが、飲みごたえとまではいかないけれど、若干甘み寄りの引っかかりがあると言えばあります。

ただこちらPRIME DRAFT、二度めの試飲で気がついたのですが、炭酸ガスの含ませかたに問題があるのか、買って持ち帰るときちょっとバッグの中や車の中で傾いたり倒したりすると、フタを開けたときすぐシャンパンファイト状態になります。冷蔵庫の奥のものを出そうとして手前のこの缶をガンと倒しちゃって、すぐ拾って庫内に戻したのですが、数分後、さて飲むかと開けると溢れる泡泡泡。実験したわけではありませんけれど、国産品なら、よほどガチでゆさゆさシェイクでもしない限りあの溢れ方はしないと思います。

まあ倒さず静かに持ち帰って、飲む直前まで静かに保管すりゃ済む話ですけどね。この“缶流…もとい韓流88円対決”、月河としては引き分けです。

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大層な名前

2009-09-09 01:00:49 | 

7日夕、大手小売チェーンでKIRIN“ホップの真実”発見。

公式リリースは9日のはずですが、さすがに大手ストア。350ml缶、お披露目価格で108円。どこかで見たような数字。除夜の鐘か。煩悩の数か。とにかく購入。

群青色メインに、山吹金のパッケージデザインが目を惹きます。ビール系のラベルほとんどが採用している“麦穂”ではなく、ホップの実をシルエットで散りばめたベース。この時期発売にしては涼感がありますね。

帰宅後冷やし直して試してみました。うん、いいですよ。ネーミングはB級くさいけれど、“まじめな新ジャンル”という感じ。“ホップ2倍でコク×キレ×香る”が謳い文句ですが、香りというより、舌触りの凛冽感が秀でています。キリッと、スパッとしていますね。

6月に先んじて発売され定着しつつある同社“コクの時間”よりも、“良質素材”の後継商品にふさわしいかもしれない。コク時の場合、慣れてもどうしても気になる“酸味引きずり”みたいな余分なものがあるんですが、今般のホップの真実にはこれがない。後付けの“なんちゃってドライ感”もなく、あくまでリキュール類の新ジャンルらしい味なのですが好感持てます。

同社の(このほど販売終了する)“スパークリングホップ”と味の構成は似ている気もします。ただ、あれほど清涼飲料水然と、軟派然としていません。まじめなんですね、お酒として。“分を弁えた硬骨”と言ってもいい。スパホの“お兄さん・お姉さんラベル”と解釈してもいいでしょうか。

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稟務議

2009-08-27 20:55:32 | 

先日、ビン缶ペットボトル収集の日にゴミステーションに行ったら、見慣れない缶を大量に発見。

SUNTORYジョッキ生に似てないこともないブルー基調のデザインで“こだわり 凛麦 生”。メインロゴの上のほうに、KODAWARI RINMUGI NAMA とあるので、読んで字のごとしのようです。

“リンムギ”と音だけ聞くと何やらお役所用語のようですが、どう見ても冷やし泡モノ。さては新製品か!と、夜半のゴミステーションでよそのお宅が分別して袋詰めした空き缶を街灯の明りにすかし、ためつすがめつの不審人物と化する月河。

職務質問受ける前にどうにか、リキュール類の新ジャンルで、原産国:韓国の舶来品で、輸入者:アクサスというところまで読みました。

 帰宅してネットで調べると、AXASは徳島を本拠にした流通グループで、凛麦は韓国メーカーと独自に共同開発したラベルのようです。特に日本の大どころ泡モノメーカーが提携している形跡はないですね。

 ラベル名で検索したら、酒類通販サイト群で普通に大量に取り扱われていますよ。送料込みでも350ml缶で単価90円程度、送料抜きなら80円を切ります。ややっ安い。本当にお酒だろうか。工業用アルコールの炭酸割りではあるまいね。“リキュール類”の分類、日本の酒税法に基づいているのだろうからまさかウソはないでしょうが。

 映画で見たんだったか伯父とかから聞いたんだったか、終戦後間もなくの焼け跡ガード下で、「メチル飲んで目がつぶれた」なんて話が一瞬脳裏をよぎります。

先日某大手スーパーで“泡麦”88円也を見かけたばかりですが、新ジャンル低価格戦略に“韓国”を抱き込むという手法、流行りなのかしら。かつてはワンコインでひと缶買えるのが売りだった第三のビールも価格改定のたびに割安感が薄くなっていますからね。いかにして100円以内で市場に出すかを考えたときの、目のつけどころとしては悪くないと思います“韓国”。

 問題はお味なわけですが、徳島発のPBでは遠く北国の当地で販売店を見つけるのは難しそう。ゴミステーションに空き缶出したいずこかのご近所さんはネットでお買い上げだったのだろうか。あの缶数から見てお一人様ではなく複数人数で、かなり大量にお飲みになったと思われます。旨かったから進んだのかしら。

もちろん“安いから”の援護射撃も強力だったのでしょうな。ネット上のいくつかのレヴューでは、さっぱりしてそこそこ美味しい、との声が目立ちます。

でもこればっかりは自分の舌とノド、あと肝臓で試してみないとね。さなきだにここ数年、月河の好みと市場のサバイバル実態とは乖離して行く一方で、“気に入った順に出荷終了”の傾向。凛麦、ディスカウント系のストアなら1缶からお試し買いできるかな。

一方、夏の終わりとともに秋季限定モノもちらほら顔を見せはじめました。今週は25日にSUNTORY発泡酒“旨味たっぷり秋生”26日にKIRINビール“秋味”と恒例の限定ラベルが出揃い、今日、いそいそとコンビニに寄ってみたのですが、“秋味”は入ってたけど“秋生”は未入荷でした。うーん。SUNTORYの泡モノはなかなか小さい店までは出回りませんね。

秋生が“大麦使用量1.4倍”を謳えば、秋味は“麦芽たっぷり1.3本分”と、いずれ劣らぬ、贅沢と思うべきか微妙にケチくさいと思うべきか、よくわからん数字アピール。どちらかと言うと一日だけ先んじてリリースされたSUNTORY秋生のほうにより挑戦マインドが感じられ、秋味より先に試してみたかったんですが、次回大型店に買い出しに行ったとき探すとしますか。

しかし北国の“秋”は短いですからね。あっという間に、今度は冬季限定ラベルの季節が来てしまいそう。

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スッキリしない

2009-08-19 23:57:47 | 

先日試飲した、セブンアンドアイグループとSUNTORYの共同開発THE BREWの缶パッケージデザインは、よく見ると(よく見なくてもか)SUNTORY豊かとロゴデザインがそっくり、と言うよりほぼ同字体ですね。

字のサイズはTHE BREWBREW部分のほうがやや大きいかな。色もこちらはネイビー、豊かのYUTAKAはグリーン。

しかし(それぞれのリンクで画像を参照していただければそこはかとなく瞭然なように)SUNTORYロゴとの配列レイアウトといい、デザイン“思想”はきわめて近似しているではありませんか。

かたやTHE BREWはセブンアンドアイのプライベートブランド、こなた豊かは全国発売のナショナルブランド。しかも前者は新ジャンル、後者は発泡酒と括りも、価格帯も、たぶん訴求客層もかなり異にしています。

個人的に豊かをより贔屓にしているから思うのかもしれないけれど,全国発売で、菅野美穂さんに何ヴァージョンもCMさせておきながら、SUNTORYってば(先日物故された山城新伍さんのご親族じゃないけど)“優しさがない”と思います、豊かに対して。

リリース時期で言えば豊かが6月アタマ、THE BREW7月下旬で、豊かのほうがかなり先発なんですけどね。同じメーカーの後発、しかもチェーンストアの値ごろ訴求PB、なおかつ新ジャンルにパケデザインを似せられるのは心外だと思うんですけど。 

こうも若干義憤モードになるのも理由がありまして、先月、今月と2回、某ネット酒類通販から、非高齢家族贔屓のSAPPORO製品と抱き合わせでケース買いしたのですが、SAPPORO製品は7月購入分は外箱及び缶底プリントの製造時期が“6月中(旬)”、8月購入分は“7月中(旬)”となっているのに、我が豊かのほうは78月購入分ともに“5月中(旬)”。……つまり、市場発売前に作り置きの、ストック品なんですよ。

「売れてないんだなぁ」と嘆息してしまうではありませんか。結構注文件数の多い、回転も速いメジャーなネット通販どころなのに。

やはり、生みの親たるメーカーさんが後発低価格新ジャンルを似かよった缶パケで出すなどという“冷遇”をかましたからじゃないかと思うんです。そう言えば近隣の酒類取扱いコンビニでも、発売後ものの23週かそこらでケースから姿を見なくなってしまったなあ。菅野さんも頑張っていたのに。

つくづく“冷やし泡モノ”に関しては自分は縁が薄いなと思います。“気に入った順”に市場から姿を消して行くんですから。

「これはちょっとどうなの」と思ったラベルが季を跨いで生き残り、「タダで振る舞われて選択肢がないなら一杯ぐらいは飲めないでもない」と思ったヤツほど複数年、ケースに並び続けている。

SUNTORYと言えば、先日ニュースを賑わした100円新ジャンル・麦の薫りってのもリリースされているはず。こちらはイオングループ“トップバリュ”との共同開発です。お盆休みも終了、キタネイダス様(@ゴーオンジャー)風に言えば「もう夏も終わりゾヨ」だし、試さない手はないんですが、マックスバリュ、イオン各店、どこも定番買い物コースからは中途半端な場所にあるのがね。

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大缶民国

2009-08-01 20:30:46 | 

先日、いつもの買い物コースからちょっと離れた大手スーパーチェーンに寄る機会があったので、最近ご無沙汰している間にリニューアルされたか、ご新規さんの銘柄、何かないかな?と酒類の冷蔵ケースを物色すると、“泡麦”という見慣れないラベルを発見。

青空バックに氷山からジョッキが生えたみたいな、一歩間違えばルネ・マグリットの絵画かよっていう図柄、なんかとっても観光地の絵看板的なB級さが漂うな、どこのメーカーさんがどこの広告代理店に考えさせたシロモノかしら…と思いめぐらしつつ缶面表示をよくよく追うと、「原産国・韓国」

日本酒類販売(株)が輸入販売している、れっきとした“舶来もの”らしいです。お値段も仰天の350ml88円。確かに国内同業メーカーは、自社だけ、1ブランドだけ独走でこの価格では売らないでしょうね。他社だけでなく自社他製品のクビを絞めますもんね。

「原材料・発泡酒、スピリッツ(大麦、米)」とあり、所謂新ジャンルの中でもリキュール類、サントリー金麦KIRINコクの時間クリアアサヒといったところの仲間です。

しかし…韓国って。どうなんでしょう。居酒屋で鏡月グリーンとか眞露は飲んだことがありますが、韓国に“泡モノ”のイメージはあまりありません。その国の料理やお菓子や嗜好品の味レベルは、結局“好んで飲み、食べるファンがどれくらいいるか”にかかっていると思うんです。日本はやはり水田稲作農耕文化の国、かつ周囲を海に取り囲まれた島国、仏教伝来以来の伝統もあるので、酪農乳製品や肉料理よりは、お米と魚介を使った寿司や、豆製食品のほうが技術力が高く世界に冠たる水準でしょう。

韓国の皆さんも、居酒屋行くと「とりあえずビール」とか頼むのかしら。おウチ晩酌のときは「家計にやさしい発泡酒で」と考えて、奥さんが買いおきして「アワムギ冷やして待ってるから~!」と檀れいさんのようにほんのりヒラヒラしたりしてるのかな。

そもそも“泡麦”って韓国語でどう発音するのかな。

…いろいろ考えて結局買わずに帰りました。いっそ88円じゃなく他の国産新ジャンル並みのお値段だったら、騙されたと思って買ったかも。

80年代の中盤ぐらいかな?職場がそっち方面に近しいところだったので、海外ビールに一時はまったことはあります。ドイツのヘニンガー、ベルギーのステラ・アルトワ、デンマークのカールスバーグ、USAのクアーズ、あのへんは確かに美味しかった。でも売っているお店が圧倒的に少なく、いまのようにネット通販で送料無料まとめてお届けなんてサービスもなかったので、万難を排して国産じゃなくこの銘柄だけを飲む、ってほどには熱狂しませんでした。

当時の月河の“肝臓年齢”の若さが、冷えた泡モノより、10代からのこよなき憧れ=ケンタッキーバーボンウィスキーに傾倒せしめてもいました。

当時のヘニンガー、缶でいくらだったかいまとなっては思い出せませんが、ペーペーのサラリーマンでも「目の玉が飛び出るほど高くて、尻尾を巻いて国産に帰る」ほどではなかったと記憶しています。月河が嵌まったのとちょうど前後して、アメリカンスタイルの“カフェバー”なんてぇふざけたものが流行って、円高もあって海外ビールの敷居はぐんと低くもなりました。

嗚呼カフェバー。あれこそは80年代日本の汚点そのものですな。カウンターに、バドだのハイネケンだのミラーだのモルソンだの…のパッケージがずらっと並んで、フロアには中途半端なラムネ壜みたいなボトルの詰まった冷蔵ケースがおっ立って、なんかほにゃっとしたとらえどころのないAORが流れて、天井で蜘蛛か蛾の化け物みたいなでっかい扇風機がでろんでろん回ってるような店、地方の最たる当地でもずいぶんありました。

飲むなら飲む、料理食うなら食う、音楽聴くなら聴く、異性口説くなら口説く、はっきりしろみたいな。ああいう、アメリカンと言うのも恥ずかしい国籍不明な、植民地みたいのがお洒落で最先端とされていたんですね。バブルと言われる時代の前夜です。

バブルの夜が明けて日が沈んで、何度めかの夜が過ぎ昼も過ぎ、いまや、新ジャンルならば舶来のほうが国産より安価という時代。88円というお値段に釣られて、わざわざ選んで舶来モノ買わんでも、“ビールよりは安い”まあまあのところで、日本人が、日本人の嗜好に合わせて作って売ってるやつでいいんじゃないかと思っていますね。

非高齢家族の情報によれば、国産どころの主要新ジャンルに比べて、とりたてて不味くも、目覚ましく旨くもない、普通の味らしいですね“泡麦”。だったらこの次、あのスーパーチェーンに寄る機会があったら買ってみようかな。マグリット風、観光地看板風の缶パケデザイン限定で言えば結構気に入ったので。88円だし(結局値段かい)。

「乾杯!」って韓国語でどう言うのかしら。

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