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イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

この際、冷えてれば

2010-06-27 18:42:58 | 

当地で珍しい6月真夏日の勢いに乗って、23日発売・SAPPOROの限定醸造ICE LAGER(アイスラガー)を昨日(26日)試してみました。

SAPPOROの新ジャンル新ラベルは久しぶり。あまり期待せずにいってみましたが、結構、かなり、いいよ。コレおすすめ。

後くちが心もち酸味寄りなのが若干惜しいけど、喉ごしさっぱり、ほんのりほろ苦み、夏場のビール系に望みたい要素を過不足なく備えていますよ。

5年ほど前、SAPPOROお膝元北海道限定でリリースされた発泡酒・冷醸生の短命を教訓にしたかな。ムダな苦みやホップ由来の人工的香味を削って、ひたすら“飲みやすさ”に徹した潔さに好感が持てますよ。同社の定番新ジャンル・麦とホップが、リニューアルしてもどうも粘・重・甘・臭で苦手な月河としては、こちらを定番にしてほしいくらいですが、SAPPOROの期間限定製品、あまり定着したためしがないのがねぇ。WDRYのときのように、出回ってるうちに買い貯めるか。

缶パケデザインが、KIRIN1000(サウザン)と同趣向なのも気になりますね。短命の予感。買うならいまのうちか。安売り店に早く出回らないかな。

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週刊少年ホップ

2010-03-14 13:42:07 | 

先日SAPPORO麦とホップのリニューアル版を試飲したとき思ったのですが、リニューアルされて胸焼けがしなくなった喜ばしさはさておき、“麦とホップ”ってネーミング、“花とゆめ”に似てませんか。『ガラスの仮面』とか『動物のお医者さん』が連載されてた。最近コミック誌、ご無沙汰だけど。

“山と渓谷”にも似ているし、集英社の情報誌“青春と読書”にも。後者は月初め頃大きな本屋さんのレジ横で無料入手できます。…って何の話だ。ネーミングの発想です。相性のいい、合わせると強力になる、2つのイメージを“~と~”でつなげて1ワードにするという。

これ式を延長すると、日本酒で“米と麹(こうじ)”なんてのもアリでしょう。原材料、それも誰もが「このアイテムならこの原材料あってこそ」と認知されている項目を2つ並べるのがミソ。

そう言えば昔、東京に住んでいた頃“粉と卵”ってケーキ屋さんもあったな。スフレチーズケーキがおいしかった。当地に帰って来て、出張で上京したときも万障繰り合わせて足伸ばしたりしたものだけど、まだ健在かしら。ちょっと脱線。

一方、KIRIN“ホップの真実”は、だいぶ前に休刊した“噂の眞相”を思い出さずにいられません。“真(眞)”ってかなり、タイトリングに使うのに勇気の要る字だと思うのです。“真一”さんとか“真理子”さんとか、人名には結構使われていますが、人間の名前だから、位負けせず使えるということもある。アルコール嗜好品、それも、言ってしまえば“ビールの偽物”である新ジャンルに、これ、なかなか付けられませんよ。

“噂の眞相”もねぇ。「“噂”はいいけど、“眞相”ってよく言うよなぁ」と毎号、思うような雑誌ではありました。週刊誌記者匿名座談会。面白かったけど。巻末に近いところにあった“おわびア・ラ・カルト”のページに、当地ローカル紙の噴飯ミスと訂正記事切り抜いて「こんなんありましたけど」と送ってみたら、掲載されてテレフォンカードもらったこともあったっけ。右翼に編集部襲撃されて死にかけたこともある岡留安則編集長、休刊後は沖縄でマイペースの発信をされていると聞きますが、沖縄も最近めっきりキナ臭いし、お元気かな。

同じKIRIN“コクの時間”のほうは、PHPの“ほんとうの時代”と似たセンスですね。休刊組では“自由時間”なんてのもあったし、ひらがな表記で“かぞくのじかん”は続刊中。

“コク”“ほんとう”“自由”“家族”ってアタマが問答無用のプラスイメージであるところへ、“時間(or時代)”って付けると、一期一会感が出るんですよ。バリバリの品物(=財)であるにもかかわらず、物でないモノ=サービスを買っているような錯覚をさせる効果もある。物におカネをつかうより、サービスにつかうほうが知的でハイソで進んでるような気がするじゃないですか。「コンクリートから人へ」、民主党のマニフェストもこれです。とっくに地に堕ちたけどね。

TVブロスには『大人の時間ですよ!』というコラムもあったり。“ひとり身の上相談”面白いですよね。最新号は山下智久さん篇でしたが、123日号の井上陽水さん篇も良かったな。絶対、アノことで悩んでると思ったもの。

…何の話だっけ。毎シーズン、それこそ泡が噴き出るごとく新発されるビール系飲料のネーミングは、雑誌名のネーミングと同根なところがあるな、と言いたかったのでした。

SAPPOROの当地限定“道産素材”は“婦人公論”か。「コレでできてますよ」を一見、愛想っけのない硬質な四字熟語にまとめるというところがね。日本語ってなんだかんだで漢文漢詩の強い影響下にもある文化なので、漢字四字にまとめられると、立方体みたいに座りがいいんですな。

それプラス北海道の消費者には、「ビール原材料なら本州その他より、ウチに一日の長がある」という信仰があって、“道産”はプラスイメージなのです。ビール方面だけではなく、お米も最近好評快調ですしね。道産米。ななつぼし。ほしのゆめ。おぼろづき。ゆめぴりか。本州の皆さんも食べてね。炒飯やカレーライスには粘りの少ないななつぼし、おむすび・お弁当には冷めてもおいしいおぼろづきがおすすめです。大幅に脱線。

“確たる根拠があるわけじゃないんだけど、なんとなく有り難味があるような気がする”という点で“婦人”も(北海道在住消費者にとっての)“道産”と似ているでしょう。“女性”より“婦人”のほうが格上のような気がしませんか(しないか)。

ビール系泡モノと雑誌。“出ては消える”という点で企画発想に共通点が多いのかも。

Asahi“麦搾り”は………“競馬最強の法則”かな。“競艇マクール”かな。“麦”だけでいいのにそこを敢えて“搾る”。“競馬最強”でじゅうぶん勝てそうなのに、さらに“法則”。“競艇”だって言われなくてもわかってんのにそこへたたみかけて“捲くーる”。

そのうち“麦と生活”“麦の友”“麦のしあわせ”“愛麦倶楽部”なんてのも出てくるかもしれません。

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にがい麦

2010-03-06 20:57:39 | 

しばらく見ないうちにSAPPORO麦とホップが缶パケデザインごとリニューアルしていたんですね。

CMが、仲間由紀恵さんがカゴさげて冷蔵棚を追っかけるヴァージョンになった頃からかな。このラベルに関しては、2年前の発売当時、WDRYがなくなっちゃったんで仕方なくみたいな感じで試してみたとき“最悪にもほどがある”ってぐらいクチに合わなかったので、今回も若干尻込みしつつ試飲。いや、クチに合わないと結論出てるものを何でそんなにしつこく追いかけるのかと訊かれると自分でもよくわからんのですが、過去に、リニューアルしてびっくりするほど味が変わったラベルを二、三知っているし、怖いもの見たさということもありますしね。

んで、感想。

悪くない感じになりました。発売当初の“重た苦いピリピリ感”が気にならなくなって、そうですね、思いきり大雑把に言うと、KIRINホップの真実に近い、爽快と言ってもいい苦みになりました。

20083月、当地で出回り始めた頃の麦とホップは、油っこめの料理食べながら飲んだわけでもないのに、350ml缶ひとつ空けきらないうちに胸焼けがしてしょうがなかったのですが、今リニューアルでこれも解消。原材料やスピリッツの配合とともに、添加物なども大幅に刷新したと見ました。

この日はついでに、向かって左肩に“新!麦のおいしさUPの三角肩章?がついたAsahiクリアアサヒも一緒に購入。泡モノ界“農閑期”で、新製品リリースはひと休みかと思っている間にも、既存ラベルは着々とマイナーチェンジしているのだなあ。

麦ホから一日おいて(続けて飲むと、先に飲んだやつの後味でわけわからなくなりますからね)、こちらも試飲。

うーーん、これはちょっと。どうしたものか。

Clearというネーミングとは裏腹に、かねてから月河は“粘っこ甘い”としか感じられなかったこのラベル。それも、不二家ネクター飲んだ後の自分の唾液飲んでるような粘っこさでした。コレ、リニュ前の印象ね。

リニューアルして、“甘さ”がそっくり“爽快と言うには微妙すぎる苦み”に横滑り、しかも“唾液的な粘っこさ”はそのままという、個人的には甚だ嬉しくないリニューアルになってしまいました。

しかも、飲んでから一時間ほど経ってから気がついたのですが、微妙に頭痛もする。念のために言っておきますが350ml缶×1ですぜ。泡モノ新ジャンルでこんな“自覚症状”が出たのは初めてです。同じAsahi麦搾りはアルコール度数が1.5パーセントほどクリアアサヒより高いのですが、飲んで頭痛がしたことはありません。

しかも、家族から「顔が赤いよ、アレルギー?」との指摘まで受けてしまった。泡モノであれ非泡系であれ、アルコールで顔が赤くなったことはない月河がです。何なんだ。アルコールではない、でも顔を赤くさせる、何かが入っているのかしら。

麦ホ同様、スピリッツの配合や添加物その他、相当大がかりに変えたと思われますが、月河個人にはまるっと改悪と出たよう。リニュ前からあまり贔屓な味ではなかったので、改悪されてもさほど残念でもありませんが。

さっきから“粘っこさ”と、あたかも欠点のように何度も書いていますけれども、最近の発泡酒・新ジャンル、特に健康機能系ではわりとこれ的な舌触りのもの、多いんですよね。多いということは抵抗のない消費者が多いということで、「改悪なんてとんでもない、旨くなったよ」と思う人も結構いるかもしれない。

顔が赤くなった件に関しては、このラベルを試飲したその日限定で、肝臓の調子が悪かったのかもしれないし。

まー月河のように、新ラベルを見かけるたびにあっちへふらふら、こっちにきょろきょろと遊牧民している消費者の客単価なんか知れていますが、麦とホップ、クリアアサヒ、ともに国内新ジャンル界の好調を牽引してきたラベルのはず。このリニューアル、市場では吉と出るか凶と出るか。

どうも両ラベルともに、発売初期の“女性や泡モノビギナーにも敷居の低い甘口”から若干シフトし、昔ながらのラガービール、生ビールの“心地よい苦さ”をどうにか取り入れてプラスにつなげようとしているのはわかるのですが、どっこい一発正解というわけにはいかなかった。そんな印象が残りました。

3月に入っての楽しみな新製品というと、KIRIN 1000(サウザン)SUNTORY 7種のホップRELAXでしょうか。経営統合話がぽしゃって、まだやるかというSUNTORYの泡モノ、糖質0の機能系とあっては、味のほうはあまり高望みしないほうがいいかなと思いますが、昨年の豊かのような、短くも嬉しい当たり花火もありますしね。

経営統合成らずと言えばKIRINもですが、こちらはそもそも泡モノメインのメーカー。それがまたこの1000(サウザン)って、公式プレサイトで缶パケだけ見たら絶対缶コーヒーと思うじゃないですか、キリマンジャロ系の。この“騙し絵”みたいな戦略が妙に気をひきます。

前者は17日(水)、後者は30日(火)リリース。雪の消え残る当地ですが、すでに冷蔵ケースの中は、春を通り越して夏が待ち遠しい勢いになっているようです。

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スバリ?

2009-12-03 15:18:14 | 

8月頃、同チェーンにさっぱり入荷してこなかったマックスバリュ“麦の薫り”、泡モノのいちばんホットなシーズンを遠く越えた11月も後半になって、やっと最寄りのマックスバリュに顔を見せました。7月下旬のリリース後、第一陣は全国的にもかなり早めに品切れになったようなので、追加増産が当地にまで回ってくるのに時間がかかったということなのかもしれませんね。1100円。ウソじゃなかった。いやウソだと思っていたわけではないけれど。

発売前の6月頃の媒体発表ではこのお値段かなり話題になりましたが、行きつけのマックスバリュでは、新ジャンルの棚のいちばん取りやすいところにPRIME DRAFT・同グリーンがともに85円で並んでいるので、驚くほどのお安値感ではないですね。金地に泡の白がくっきりして、基本シンプルなデザインですが、トップバリュブランドのダークレッドの商標ロゴがちょっとうるさい感じ。これは流通系PBにはつきものですから大目に見ましょう。

さて肝心のお味。ひとことで言って“素直な新ジャンル”ですね。コクとかキレとかのどごしとかホップ香とか麦芽香とか、“本物(のビール)らしさ”を小手先でひねり出そうみたいな邪念がまったくなく、「飲みやすくて、とにかく安っすいのを作ることに専念しました」という潔さは感じます。

従って、味も新ジャンルらしく、敷居のひくーい、泡系酒類初心者、特に女性にフレンドリーそうな甘み感が優勢。本格ビール党が信奉するホロ苦さや香気はほとんど感じられませんが、飲みやすいことにかけては他社のナショナルブランドの新ジャンル諸ラベルと比べても引けを取らないと思います。“甘み感”がねっちょり後味のくどい方につながらず、とことん飲みやすさに一意専心貢献しているのも好感持てますね。

ただ如何せん品切れの期間が長すぎて、売れ時を失した感が強いかな。すでに冷蔵ケースは、冬季限定ラベルに席捲されています。麦の薫り、やはり鍋料理やクリスマス料理よりは、枝豆に合うクチあたりなんですよね。

流通系PBも、固定客を掴んで逃さないためには、どうせ韓流のPRIME DRAFT辺りの後塵を拝するに決まっている1缶当たりの低価格ばかりを追求しないで、毎シーズン季節限定ラベルを作って、通年のファン層を構築したほうがいいかもしれません。

…ところで、“マックスバリュ”って、いま風に略するとどうなるんでしょう。“マクバ”?“マスバ”?“MV”?

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日本の朝日時代

2009-10-14 16:10:03 | 

先週セブンイレブンで見かけた、コンビニ限定・アサヒゴールド復刻版を試飲。

昭和33年に日本初の“缶入りビール”として発売された当時の味とパッケージデザインをリバイバルしたとのこと。当時は熱処理ビールだったのを、最新の食品工業技術で非熱処理=生ビールにしていますから、もちろん、そっくり昔と同じ味というわけにはいかないでしょうが、なかなかクラシックで、当時をリアルタイムで知らない月河でも懐かしさを感じる、いける味でしたよ。

昭和50年代、月河が背伸びして初体験した頃のビールの第一印象と言えば、失礼ながら「うえーニガい」「後味わるー」しかありませんでした。その頃はビールと言えばもっぱら大人の、男性の、なかんずく背広ネクタイのおじさんのためのものというイメージでしたから、「オジさんってのは、味覚共々人種が別なんだな」と思っていました。

しかし、♪時は流れ~すべてーはかーわり~(←『嵐がくれたもの』)、月河も長じて“嗜好がおじさんに近いおばさん”となったせいもあり、とりわけAsahiスーパードライ以降の国産ビールに慣れた舌と喉には、今般のゴールド復刻版、不思議な“甘さ”として感じられます。結構新鮮。

毎日、毎度ではちょっと飽きるかもしれませんが、同社最近作のザ・マスターが、同じクラシック路線な中にも、「本場ドイツの味」を強調するあまり、“必要以上に重い”飲みクチと香りになってしまっていたので、むしろこちらアサヒゴールドのほうを定番化してほしい気も。

ビールと言えば壜が当たり前だった時代に、いきなり缶ビールが登場したときの市場の反応はどんなだったのでしょうね。

同社スペシャルサイトには、当時の広告が載っていて、「いままでの“びん”よりずっと早く冷えます/冷蔵庫にも軽く倍は入ります/…容量は小びんより少し多く しかも目方は半分位です」と、改めて言われてみればごもっともな宣伝文が。確かに、業務用の大冷蔵庫をそなえた居酒屋やバー、レストランならぬ、一般家庭で冷えたビールを飲みたいと思ったら壜を冷やすほかなかった時代、当時サイズの家庭用冷蔵庫のキャパではたいそう難儀だったことでしょう。

実家母から昔、聞いた話ですが、昭和30年代後半、地方の父の赴任先の借り上げ社宅住まいの頃、近所のお宅に先んじて当時出はじめの冷蔵庫を大奮発して買ったのに、先輩社員やその奥様たちが週末になると争って「ビールを冷やさせてほしい」と持ち込んで来るので、いちばん冷やしたい、“このために奮発した”はずの牛乳や果物や鮮魚がワリを食い、さりとて社内職制的には旦那(=月河実家父)より上の人たちなので、むげにはねつけもできず大迷惑した…なんてこともあったそうです。

“新・三種の神器”ともてはやされ生活家電が日本国民のこよなき憧れだった頃、真っ先に張り込んで買うのはテレビ(←もちろん白黒)で、冷蔵庫はその次か次の次になる人が多かったらしい。テレビのあるお宅の茶の間に、プロレスや大相撲中継の時間になると近隣住民や子供たちが集まってきたという時代とたぶん一緒です。

“最新電化製品をシェアしたくて近隣住民が集まる”“頼まれれば(多少不本意でも)シェアさせてあげる”稲作農耕民族由来の地縁ムラ文化も健在だった。

母のこんな記憶の時代から間もなく、地方の酒屋さんにも缶ビールが行き渡るようになり、一方では冷蔵庫も一家に一台となり、消費は“ご近所単位”から“家庭単位”になり、やがては“個人単位”化していった。

復刻を機会に、“ビールが缶で買えて飲めること”自体に新鮮さを感じ、それが意味するいろんなことに思いをいたしつつ、味わってみるのもいいかも。

…と言っても、この復刻ラベル、コンビニ限定かつ数量限定販売なので、もう今日あたり行っても売り切れかな。

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