弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【商標】流行語大賞で学ぶ商標2017(第5回)

2017年11月17日 07時27分31秒 | 実務関係(商・不)
おはようございます!
躊躇なくコートを羽織って家を出た今朝の湘南地方です。

…あれですね。やっぱりFacebook連携で投稿告知するのとしないのとでは
PV数が全然違いますね。
昨日の投稿は予約投稿だったので告知なく、あまり閲覧伸びず。。

そんなこんなで、本シリーズ最終回。


(5)差し当たり、簡単な検索の仕方[称呼検索]

いきなりですがクイズ。
次のノミネート語のうち、実際に商標登録されている例があるものはどれ?
(A)「空前絶後の」
(B)「睡眠負債」
(C)「人生100年時代」
(D)「忖度」

…そんな流行語あったっけ?という声も聞こえてきそうな。。
 それはさておき。

JPlatPatで「称呼検索」を行うと判ります。


「空前絶後の」→0件。ちなみに「空前絶後」でも0件。ちょっと意外。

「睡眠負債」→やはり0件…

「人生100年時代」→1件ヒット!

「忖度」(そんたく)→すんごいヒット!

そんなわけでヒットした中身を見てみると…

→出願中、まだ登録になっていない。ちなみに「区分」=37(第37類)はおそらく建築関係。
 なるほど、人生100年時代に見合った家を、ということかな?

→こちらも、「忖度」の漢字で記載されたものはいずれも審査中。「SONTAKU」が結構前に登録になっている。
 同一だけでなく類似称呼のものもヒットするので、No.5以降は別の称呼。
 この「SONTAKU」、登録になっているばかりか、結構昔から使っている(→こちら)。
 時代が追い付いてきた感じか…?
 「SONTAKU」の商標権者、今年になって「忖度」も同じ区分で出願をしている。
 自己保有の登録商標と同一称呼の商標なので、原則的には登録になると見込まれる。



ということで、正解は(D)でした!

流行語大賞的にも、今年は「忖度」な気がするけどな。
ということで、この企画はまた来年。

コメント
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