から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

鬼神伝 【感想】

2011-05-25 00:57:06 | 映画
久々に劇場で日本のアニメ映画を観る。
「時をかける少女」以来かも。

観たのは「鬼神伝」。

本作は全国公開モノであるが、初登場の週間興行収入で12位となかなかの低ヒット。
公開して30日経たずに打ち切りの模様。
その最終日に観たのだが、観客は自分含め4人。

本作は、鬼と人間が争っていた平安時代(架空の設定)にタイムスリップした、
中学生の少年が、救世主となって戦う話だ。

話の展開は、予告編から察したとおりだった。
日本版アバターといった感じだ。(アバターより大雑把だけど)

私はそもそも、この映画の中身には期待しておらず、
色鮮やかな平安絵巻をバックに、派手なアクション描写を魅せてほしかったのだが、
激しく消化不良だった。

まあ仕方のないことなのだろうが、まず、全体的にお子ちゃま仕様になりすぎて、
大人が満足できる脚本、アクション描写ではない。決して血が出ないヌルさよ。
石原さとみの声が浮きすぎ。ありがちなプロモーション用のキャスティングといえど、
オカシイを思ったら、やっぱ本職にやらせるべき。中村獅童はうまいことフィットしてたけど。
また、致命的なのはキャラクターデザイン。小学生が書いた似顔絵みたいでヒドイ。
押井守のスカイクロラと同じデザイナーなのだが、今回のような派手なアクションものには
完全にミスマッチ。デザインが幼稚過ぎて、真剣に見れない。笑いを禁じえない。
平安時代の背景が綺麗に描かれているのに勿体ない。

弱弱しい中学生がクライマックスで、本来のパワーを発揮するというカタルシスな展開や、
鬼、天狗、龍が飛び出す設定等、大好きな要素多いが台無し。

スタジオボンズあたりが作ったら、大満足な映画になったような気がする。

久々に映画で観たことを後悔。

【40点】











コメント
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