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スプライス 【感想】

2011-05-03 22:56:56 | 映画
ここ最近、TSUTAYAの100円レンタルも手伝い、DVDをいろいろと観る。
以下、感想。

「ソルト」(40点)
あまりの色気のなさに食傷気味に。ヒロイン、アンジェリーナじゃなくてもよかったな。。。

「ウルフマン」(50点)
狼男同志のバトル、そういうの大好きだが、可もなく不可もなく。

「ドーン・オブ・ザ・デッド」(60点)
ザック・スナイダー初監督作品だが、好みのスナイダー節は感じられず。
ゾンビ洋ゲーのコピーだが、ショッピングモールとゾンビのいる生活がなかなか楽しい。

「キャリー」(65点)
もう35年前のホラー映画だが、色褪せず。学園ロマンスの色が意外と強い。
デパルマっぽい演出もちゃんと効いている。
シシー・スペイセク、ジョン・トラボルタ、昔は若かったなぁ~。

「デュー・デート」(60点)
シラケ:失笑:笑=3:4:3。
監督の前作の「ハングオーバー」には及ばぬものの、コメディ映画としてはまずまず楽しく。
陸路でのアメリカ横断、アメリカのデカさと深さを再認識。

「アンストッパブル」(65点)
レールの上を走るだけの列車をテーマに選んで、スリルと緊張の持久力はなかなか。
ベテラン監督トニー・スコット、技を魅せるな~。

「サムデイ(韓国ドラマ)」
さほど興味のない韓国ドラマを、会社の先輩に強く勧められて観る。
まだ16話中6話目なので、なんともいえないが、同い年ペ・ドゥナの存在感がやはり光る。

で、そんな中、
最近観たDVDの中で、最もお気に入り度が高かったのは「スプライス」だ。
本作は今年の1月に公開されたばかり。公開初日からまだ4カ月しか経っていないのに
早くもレンタル開始。いかに興行的にスベッたかが窺い知れる。

全くどんな話の映画か、前情報を持たず、予告編で観たグロさ(記憶)から、
クローネンバーグ的な映画見たさに借りてみる。

本作は、製薬会社に勤めるエイドリン・ブロディとサラ・ポーリー演じる生物科学者(夫婦)が
人間向けの新たなタンパク質を開発するため、様々な生物のDNAを結合(スプライス)して
新種の生物を生みだす過程で起こるSFサスペンスだ。

序盤の流れで、「話の大筋が見えてきたなぁ」と、
新種を作り出す過程で、想定外のモンスターが誕生し、人間を襲ってさあ大変、、、
そういったテイのストーリーを予想するが、展開はそのルートから大きく外れていく。

人間と他生物(両性類やら鳥類やら)とのDNAの結合によって誕生したクリーチャーが、
標本、モンスターから、感情を持った生物に変貌を遂げていく。
それは母性愛、支配欲、性欲など、人間の本質的な感情を露わにするための布石のようにも映る。
クリーチャーが、幼少期は人形を大切にする可愛らしい女の子風であったり、
青年期では可憐で色気も漂う女性風に仕上がってたりと、観る側の感情移入を巧いこと誘う。
終盤以降「やっぱ、そうなっちゃうか」と読めてしまった展開も多々あれど、
そのビジュアルと興味深いアプローチに終始クギ付けとなる。
後からわかったが、本作のプロデューサーはギレルモ・デル・トロらしい。
クリーチャーの描かれ方は彼の色がよく投影されていて納得。

主演のエイドリン・ブロディは、最年少で主演男優オスカーを受賞して以降、
SFものが、やたらに多い。あのデカイ鼻の似顔絵映えする独特なルックスと、
本作のようなインテリ色男から、キングコング、プレデター等のマッチョ男まで
体現できる芸の幅が、様々な色のSF映画にはマッチするのだろうか。。。

この作品のテーマは、まさに「結合」。
いろんな意味の結合シーンが出てくるため、思いっきり賛否が分かれそうだが、
私は好みだ。

【75点】
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