日本とアメリカの映画興行の違い。
そのうちの1つが、作品の評価と興行の相関性だと思う。
評価に関係なく、「ヒットする映画はヒットする」日本市場と、
評価が高ければ、ヒットする可能性が高まるアメリカ市場。
言い換えれば、面白い映画を作ればそれなりにヒットするのがアメリカだ。
但したまに、評価が高いのに興収が振るわない映画がある。
先週よりアメリカで公開された「Nightcrawler」という映画だ。
LAを舞台に、野心をもったフリージャーナリストの青年が、
得ダネをモノにするため、犯罪地下組織に接近するという話らしい。
「Nightcrawler」という言葉を調べると「ミミズ」という意味らしい。
主人公を「地下を這う虫 (ミミズ)」になぞらえたのだろうか。
Rottenでは現時点(11/4)で150レビュー中、93%のフレッシュ。凄い。
オーディエンスの評価はやや低いものの89%のフレッシュ。
オスカー候補も狙える、堂々たるスコアだ。
ただ、興行収入は振るわない。
オープニングで1000万ドル。これは直近でヒットした「ゴーンガール」の3分の1以下。
2011年公開の「ドライヴ」とは公開規模も興収も同程度のようだ。
夜景を多用するような映画はアメリカでは流行らないのかもしれない。
絶賛レビューの矛先は、主演のジェイク・ギレンホールに集中している。
来年のアカデミー賞における主演男優ノミネート候補に名乗りを上げたようだ。
9キロの減量という肉体改造や、演技中、流血モノ の怪我をした等の話もチラホラ。
同年齢で「タクシードライバー」に出演したデ・ニーロと並び讃えるレビューもある。
トレーラーを観ると、彼が演じる主人公が狂気にハマっていく様が見てとれる。
ラストカットの笑い顔が何とも不敵かつ不気味。。。。惹きつけられる。
とても気になる映画だ。
日本公開が早く決まってほしい。
今週からは、全米で「インターステラー」、「ベイマックス」、
「The Theory of Everything」(フェリシティ・ジョーンズ♪)が公開予定。
話題作の公開ラッシュがしばらく続く。。。
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