2017年に観た映画のうち、個人賞を勝手に決めてみる。
監督賞:デイミアン・チャゼル 「ラ・ラ・ランド」
「メッセージ」「ブレードランナー2047」のドゥニ・ヴィヌーヴと迷いに迷ったが、「ラ・ラ・ランド」については監督のビジョンが一番強く感じられ、その情熱と労力が唯一無二の完成度に結実していた。チャゼルによる完全オリジナル作品という点も大きい。
主演男優賞:ヴィゴ・モーテンセン 「はじまりへの旅」
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のケイシー・アフレックや、「グッド・タイム」のロバート・パティンソンなど、一番選出が難しい部門。そのなかで一番ハートを震わせたのは、7人家族の父親を演じたヴィゴ・モーテンセンの父性だった。
主演女優賞:ガル・ガドット 「ワンダー・ウーマン」
「ワンダー・ウーマン」は映画史における事件であり、そのヒロインを演じたガル・ガドットの功績が大半を占める。演技云々ではなく、ビジュアルを含めた彼女の個性の賜物であり、まさに運命的なキャスティングだった。
助演男優賞:ダニエル・ラドクリフ 「スイス・アーミー・マン」
「ハリポタ」以降、その呪縛(?)解放から、様々な変質キャラを演じてきたラドクリフにとって、いよいよ行き切った「死体」役。そのユニークなチャレンジで映画を大いに盛り上げてくれた。肉体的にも相当ハードだったはずで、その役者魂にもあっぱれ。
助演女優賞:ミシェル・ウィリアムズ 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
主演のケイシー・アフレックは文句なしに素晴らしいが、その元妻を演じたミシェル・ウィリアムズの名演も忘れ難い。心に深い傷を追い、時間によって救われた部分とそれでも癒えぬ複雑な感情を表現。2人が偶然に出くわす涙のシーンが心に刻まれる。
新人男優賞:フィン・ウルフハード 「IT/イット」
海外ドラマ「ストレンジャー・シングス」との合わせ技。ドラマでは友情と正義感に熱い主人公を演じたが、本作の映画ではビン底メガネのおしゃべり「リッキー」をコミカルかつチャーミングに演じてみせた。
新人女優賞:パウラ・ベーア 「婚約者の友人」
オゾンが再び新たな才能を発掘。嘘と愛に翻弄され、自身で運命を切り開く女性を繊細かつ力強く演じた。モノクロの映像が、彼女の透明感を映し出す。ドイツ人女優ながら、ハリウッドに進出してほしい逸材。
ベスト子役賞:マッケナ・グレイス 「ギフテッド」
2017年は子役の活躍が目立った年でもあった。なかでもド級の存在感をみせたのは彼女であり、多くの観客が彼女の虜になったはず。他にも「ナイス・ガイズ」のアンガーリー・ライスや、「ローガン」のダフネ・キーンも素晴らしかった。
マン・オブ・ザ・イヤー:ライアン・ゴズリング
2017年は第二次ゴズリングイヤーだった。自身の2017年ベスト映画トップ10のなかに彼の出演作が3本も入り、彼なしでは語れない映画年だった。夢を追う等身大青年から、ヘタレなお父さん探偵、魂を追い求める孤独な人造人間まで、演じたキャラクターの振れ幅も大きく、もれなく魅力的なキャラクターとして記憶に残る。自分は本当にゴズリングが好きだなーと再認識する。
日本映画については、ベストなチョイスがなかったので簡単にまとめる。
監督賞:大友啓史「3月のライオン」
主演男優賞:菅田将暉「帝一の國」「あゝ、荒野」
主演女優賞:蒼井優「彼女がその名を知らない鳥たち」
助演男優賞:オダギリジョー「南瓜とマヨネーズ」
助演女優賞:該当者なし
新人男優賞:竹内涼真「帝一の國」
新人女優賞:石橋静河「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
2017年ベスト映画トップ10
監督賞:デイミアン・チャゼル 「ラ・ラ・ランド」
「メッセージ」「ブレードランナー2047」のドゥニ・ヴィヌーヴと迷いに迷ったが、「ラ・ラ・ランド」については監督のビジョンが一番強く感じられ、その情熱と労力が唯一無二の完成度に結実していた。チャゼルによる完全オリジナル作品という点も大きい。
主演男優賞:ヴィゴ・モーテンセン 「はじまりへの旅」
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のケイシー・アフレックや、「グッド・タイム」のロバート・パティンソンなど、一番選出が難しい部門。そのなかで一番ハートを震わせたのは、7人家族の父親を演じたヴィゴ・モーテンセンの父性だった。
主演女優賞:ガル・ガドット 「ワンダー・ウーマン」
「ワンダー・ウーマン」は映画史における事件であり、そのヒロインを演じたガル・ガドットの功績が大半を占める。演技云々ではなく、ビジュアルを含めた彼女の個性の賜物であり、まさに運命的なキャスティングだった。
助演男優賞:ダニエル・ラドクリフ 「スイス・アーミー・マン」
「ハリポタ」以降、その呪縛(?)解放から、様々な変質キャラを演じてきたラドクリフにとって、いよいよ行き切った「死体」役。そのユニークなチャレンジで映画を大いに盛り上げてくれた。肉体的にも相当ハードだったはずで、その役者魂にもあっぱれ。
助演女優賞:ミシェル・ウィリアムズ 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
主演のケイシー・アフレックは文句なしに素晴らしいが、その元妻を演じたミシェル・ウィリアムズの名演も忘れ難い。心に深い傷を追い、時間によって救われた部分とそれでも癒えぬ複雑な感情を表現。2人が偶然に出くわす涙のシーンが心に刻まれる。
新人男優賞:フィン・ウルフハード 「IT/イット」
海外ドラマ「ストレンジャー・シングス」との合わせ技。ドラマでは友情と正義感に熱い主人公を演じたが、本作の映画ではビン底メガネのおしゃべり「リッキー」をコミカルかつチャーミングに演じてみせた。
新人女優賞:パウラ・ベーア 「婚約者の友人」
オゾンが再び新たな才能を発掘。嘘と愛に翻弄され、自身で運命を切り開く女性を繊細かつ力強く演じた。モノクロの映像が、彼女の透明感を映し出す。ドイツ人女優ながら、ハリウッドに進出してほしい逸材。
ベスト子役賞:マッケナ・グレイス 「ギフテッド」
2017年は子役の活躍が目立った年でもあった。なかでもド級の存在感をみせたのは彼女であり、多くの観客が彼女の虜になったはず。他にも「ナイス・ガイズ」のアンガーリー・ライスや、「ローガン」のダフネ・キーンも素晴らしかった。
マン・オブ・ザ・イヤー:ライアン・ゴズリング
2017年は第二次ゴズリングイヤーだった。自身の2017年ベスト映画トップ10のなかに彼の出演作が3本も入り、彼なしでは語れない映画年だった。夢を追う等身大青年から、ヘタレなお父さん探偵、魂を追い求める孤独な人造人間まで、演じたキャラクターの振れ幅も大きく、もれなく魅力的なキャラクターとして記憶に残る。自分は本当にゴズリングが好きだなーと再認識する。
日本映画については、ベストなチョイスがなかったので簡単にまとめる。
監督賞:大友啓史「3月のライオン」
主演男優賞:菅田将暉「帝一の國」「あゝ、荒野」
主演女優賞:蒼井優「彼女がその名を知らない鳥たち」
助演男優賞:オダギリジョー「南瓜とマヨネーズ」
助演女優賞:該当者なし
新人男優賞:竹内涼真「帝一の國」
新人女優賞:石橋静河「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
2017年ベスト映画トップ10