から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

2017年ベスト映画トップ10 【邦画編】

2018-01-05 08:30:00 | 勝手に映画ランキング
洋画に続き、2017年の邦画のベストランキングを決めてみる。豊作だった前年から一転、面白いと思える映画が少なかったため、6位以降は多少無理やり引っ張ってきた感あり。
ブログに感想を載せてない映画だけ、一言感想を追記。

1位 彼女がその名を知らない鳥たち


2位 3月のライオン【前後編】


3位 牝猫たち

1位に続いて白石監督作。ポルノ映画はリアリティではなく男が描いたファンタジーであることをわきまえつつ、現代性、ドラマ、エロス、ユーモアをしっかりとストーリーの中に内包する。ロマンポルノの芸術性の一端を知った気になる。とろサーモンの村田、ドラマ版の「火花」に続き、演技が本当に巧い。

4位 勝手にふるえてろ


5位 夜空はいつでも最高密度の青色だ

東京は「生きる」の1000万人の集合体。よくみる新宿と渋谷の風景をバックに、孤独な男女による高純度ロマンスが展開。いつくるかわからない死をみつめ「朝起きたらおはようと言おう」。人が無性に恋しくなる映画。

6位 帝一の國

今の旬を生きる若手俳優たちが一同に集合。潔いほどの馬鹿馬鹿しさが実に痛快。コミカルでエネルギッシュな学園内権力闘争から、リアルな政治像が透ける。ふんどし一丁、綺麗なお尻が乱舞する太鼓シーンなど、随所に男色の匂いがするのも良い。「あゝ、荒野」よりも本作での菅田将暉の演技を支持。

7位 南瓜とマヨネーズ


8位 ジョジョの奇妙な冒険 


9位 GODZILLA 怪獣惑星


10位 夜は短し歩けよ乙女

濃密で不思議な一夜。サイケで癖が強い世界観は、観る者の想像力を軽く超える独創性。その映像の渦で脳みそを撹拌する。描かれるのはあくまで男女のラブロマンスであり、気持ちのよいラストに着地してくれる。


年末に間に合わせる形で「あゝ、荒野」や「ビジランテ」などの日本映画を立て続けに見たがどれも期待ハズレだった。他にも「これは良かった!」と手放しで楽しめた日本映画は本当に少なかった。1位の「彼女がその名の知らない鳥たち」と2位の「3月のライオン」はトップ10のなかでも頭1つ抜け出ているほど良かった。奇しくも将棋界のトピックスで賑わった2017年だったが、原作の魅力を十分に活かし、将棋という宇宙を見事に映像化した「3月のライオン」はもっと評価されてしかるべきだ。原作にはない解釈で締めくくった脚本も素晴らしかった。同じく漫画原作の実写映画である「ジョジョの奇妙な冒険」は逆に原作を知らないから新鮮で楽しめた。人伝えに聞く説明だけではわかりづらい原作の設定を、実写の力を借りて理解できたのが嬉しい。ようやく「ジョジョ」を知った。予告編では安っぽく見えたCGも、ファンタジーに振り切った映画のなかではさほど違和感はなかった。続編ができたらまた観てしまうと思う。アニメ映画の「GODZILLA 怪獣惑星」は、その結末に否定派が多いみたいだが、自分は自然と受け入れられた。その結末以上にプロセス段階である緻密なSF設定とダイナミックなアクション描写に見入ってしまった。
2017年に見逃した日本映画は「彼女の人生は間違いじゃない」と「幼な子われらに生まれ」。

2017年を振り返った件。(個人的な話)

2018-01-05 08:00:00 | 日記
年が明けてしまったが、2017年の自身のトピックスやハマッたものを日記として残しておく。

①仕事の担当が変わる
今年の4月から職場の配置換えにより、業務担当が変わった。社会人になって初めて「営業職」を離れ、別の営業担当がとってきた案件を回し、納品する「デリバリー担当」に近い仕事になる。売上ノルマから解放された一方で、自身の意志とは関係なく上から降ってくる受動的業務に、これまで味わったことのない負荷を感じるようになった。自身で仕事をコントロールすることが難しくなり残業時間もだいぶ増えた。突発業務も多くなったため、仕事帰りに観る予定でチケットを購入していた映画を今年は3本もスルーしてしまった。ブログの記事を書くのも、一番少なかった年だった。今の職場に転職して10年が経った。今年は思わぬ転職の誘いがあって検討したものの、条件が合わず失敗に終わった。

②菌活にハマる
腸内環境に自信あり。キムチ、納豆、ヨーグルトを毎日欠かさず食べるようになったことで、とんでもなく快腸な日々を送っている。味的にいろいろ試した結果、次の固定商品に行き着く。キムチ⇒「セブンプレミアムのPB商品」(辛味と旨みと酸味のバランスがパーフェクト、しかも安い。乳酸発酵が進んだ賞味期限に近くらるほど好き)、納豆⇒「おかめ納豆昆布まろやかタレ」(納豆自体よりもタレの味が塩辛くなく甘めなのがいい)、ヨーグルト⇒「ローソンのドリンクヨーグルト プレーン味」「ビオ いちじく味」。

③肉食にハマる
いきなりステーキデビューをきっかけに、赤身肉の旨さに目覚める。生肉が好きではないため焼き加減はミディアム以上。いきなりステーキは1グラム約7円と他の外食ステーキと比べると安いものの、自分が注文するのは500グラムなのでお会計は4000円近くになる(税込)。4000円あれば、ホテルの食べ放題にもいけることに気づき、行くことをためらう。しかし、肉を頬張る喜びが忘れられず、スーパーのオージービーフを買って自分で調理することにした。1グラム3円程度で十分美味しい。今年も自身の肉食ブームは続きそうだ。

④「ガリガリ君」期間限定味にハマる
定番よりも、珍しいものに付加価値を感じる。今年は「ガリガリ君」を食べまくった。かき氷箇所が柔らかな食感になったので、寒い日でも全然食べられる。ソーダ味、コーラ味、梨味といった定番商品よりも、夏に販売された「ライチ味」、秋に販売された「元気ドリンク味」、現在発売中の「レモンティー味」が美味しい。「ライチ味」は本当に美味しかったので定番商品にしてほしい。

⑤超人「ナスD」
2017年、最も自身を熱くさせたTV番組が「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」。その番組内で南米アマゾンの原住民に会いに行く企画で登場する友寄氏に衝撃を受ける。企画の出演者はU事工事であり(U事工事のレポもめちゃ面白い)、彼はその裏方であるテレビ朝日社員のディレクターだ。途中からU事工事と離れ彼自身が出演することになり、「ここに来て美容ありがてー」とタトゥーの染料を全身に塗りたくった結果、全身が紫色に変色した人で「ナスD」として認知される。変人というより超人という表現が適当だ。原住民から出されたものは何でも口にするばかりでなく、原住民が食べないものまで進んで食す。そして冷静に詳細にレポート。火が出るような度数のアルコールを水のように飲み干したと思えば、しばらく失神する。常軌を逸した彼の生命力に圧倒されると同時に、テレビマンとしてのプライドと強いプロ意識みたいなものを感じる。洞察力、表現力にも富んだ人であり、彼の言動がいちいち興味深くて魅了された。

⑥プロ格闘ゲーム観戦
昨年に続き、ストリートファイター5のプロツアーを見続けた。そのなかでも12月初旬に行われた世界のランキングトップが一同に介するカプコンカップ(CC)が激しく面白かった。優勝候補であったPunk選手が、予選から勝ちあがった日本のネモ選手に初戦で敗退するという波乱から幕を開け、ノーマークであった18歳のドミニカ人青年(メナ君)が優勝するという幕切れとなった。にわかファンである自分は、プレイヤーよりもキャラに関心がいってしまう。今年は「ダルシム」や「ベガ」など、プレイヤーが少ないキャラが上位に進出してくれた。優勝したメナ君が使っていたのもトップ選手がほとんど使わない「バーディ」という太っちょな変則キャラ。あのキャラで優勝できるとは誰が予想しただろう。その勝ち上がりぶりが実に痛快だった。結局はキャラよりもプレイヤーの腕なのだと実感した。