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から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

2019年(第76回)ゴールデングローブ賞が発表された件。

2019-01-08 23:00:00 | 日記

昨日、ゴールデングローブ賞の授賞式が開催され、各賞が発表された。
外国人記者が投票する特性が顕著に出たようだ。結果をまとめてみる。

<ドラマ部門>

【作品賞】

★ボヘミアン・ラプソディ(ブライアン・シンガー監督)
 アリー スター誕生(ブラッドリー・クーパー監督)
 ビール・ストリートの恋人たち(バリー・ジェンキンス監督)
 ブラック・パンサー(ライアン・クーグラー監督)
 ブラック・クランズマン(スパイク・リー監督)
 
 最大のサプライズ。「ボヘミアン・ラプソディ」が見事に受賞。アメリカ本国よりも海外での評価が高い作品だったが、まさか受賞までするとは。。。いかに、作品が愛されているのかがわかる。ただ、アカデミー賞の作品賞にはさすがに候補入りは難しいかな。

【主演男優賞】
★ラミ・マレック(ボヘミアン・ラプソディ)
 ブラッドリー・クーパー(アリー スター誕生)
 ウィレム・デフォー(At Eternity's Gate)
 ルーカス・ヘッジズ(Boy Erased)
 ジョン・デヴィッド・ワシントン(ブラック・クランズマン)
 
 ここでも「ボヘミアン」旋風。ラミ・マレックの演技は勿論素晴らしく、然るべき評価だと思うのだけれど、以前に海外ドラマ「ミスター・ロボット」で主演男優賞を与えた会員だけあって、自分たちが育てた感も強かったのではないかと察する。

【主演女優賞】
★グレン・クローズ(天才作家の妻 40年目の真実)
 レディー・ガガ(アリー スター誕生)
 ニコール・キッドマン(Destroyer)
 メリッサ・マッカーシー(Can You Ever Forgive Me?)
 ロザムンド・パイク(A Private War)

 ガガの話題性に流れず、グレン・クローズに栄誉を与えた。アカデミー本戦では、オリヴィア・コールマンとの一騎打ちになりそう。

<ミュージカル/コメディ部門>

【作品賞】
★グリーンブック(ピーター・ファレリー監督)
 女王陛下のお気に入り(ヨルゴス・ランティモス監督)
 クレイジー・リッチ!(ジョン・M・チュウ監督)
 Vice(アダム・マッケイ監督)
 メリー・ポピンズ リターンズ(ロブ・マーシャル監督)

 ここは予想通りの結果。アメリカだけでなく、外国人にも「グリーンブック」が響いたのか。日本公開が楽しみ。

【主演男優賞】
★クリスチャン・ベール(バイス)
 ヴィゴ・モーテンセン(グリーンブック)
 リン=マニュエル・ミランダ(メリー・ポピンズ リターンズ)
 ロバート・レッドフォード(The Old Man & the Gun)
 ジョン・C・ライリー(Stan and Ollie)

 作品の評価がイマイチ伸びない「バイス」だが、クリスチャン・ベールの「変身」は圧倒的だったのかな。

【主演女優賞】
★オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
 エルシー・フィッシャー(Eighth Grade)
 エミリー・ブラント(メリー・ポピンズ リターンズ)
 シャーリズ・セロン(タリーと私の秘密の時間)
 コンスタンス・ウー(クレイジー・リッチ!)

 ここは順当にオリヴィア・コールマン。

<共通部門>

【監督賞】
★アルフォンソ・キュアロン(ROMA ローマ)
 ピーター・ファレリー(グリーンブック)
 ブラッドリー・クーパー(アリー スター誕生)
 アダム・マッケイ(バイス)
 スパイク・リー(ブラック・クランズマン)

 ここも順当。

【助演男優賞】
★マハーシャラ・アリ(グリーンブック)
 リチャード・E・グラント(Can You Ever Forgive Me?)
 アダム・ドライヴァー(ブラック・クランズマン)
 サム・ロックウェル(Vice)
 ティモシー・シャラメ(Beautiful Boy)
 
 ここも順当にマハーシャラ・アリ。アカデミー本戦では、リチャード・E・グラントとの一騎打ちになりそう。

【助演女優賞】
★レジーナ・キング(ビール・ストリートの恋人たち)
 エマ・ストーン(女王陛下のお気に入り)
 レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)
 エイミー・アダムス(Vice)
 クレア・フォイ(ファースト・マン)
 
 ここも順当。レジーナ・キング、SAGに漏れたサプライズがあったけれど、アカデミー本戦では1人勝ちだろうな。

アカデミー賞の前哨戦と言われるが、GG受賞者が本戦の候補入りから外れるのはよくあることなので、あくまで参考レベルだろう。そのなかで、「ボヘミアン~」のラミ・マレックは、SAGにも候補入りしているのでアカデミー本戦候補入りは安全圏になったと思われる。
また、テレビドラマ部門に関しては、「ジ・アメリカンズ」が初受賞で有終の美を飾り、リミテッド部門ではエミー賞同様、「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」が作品賞と主演男優賞(ダレン・クリス)を受賞し、その強さを見せた。コメディ部門では「コミンスキー・メソッド」が2冠。Netflixファンなのにスルーしていたドラマ、今度見たいと思う。
今年は、AXNで字幕版を放送してくれないらしい。リチャード・マッデンなど、自分が支持していた人が受賞していたので、彼らの受賞スピーチを聞けないのは残念だ。英語ができればな。。。。

2018年の映画生活を振り返る

2018-12-31 13:22:30 | 日記
今年も洋画を中心に映画をいろいろと見た。年初、今年最も注目する映画として「アベンジャーズIW」を挙げていたが、期待とおりの面白さで映画館にリピートするほどだった。リピートした映画は、もう1本でスピルバーグの「レディ・プレイヤー1」。作品として良く出来た映画なのだけれど、それ以上に3DによるVR体験に魅せられたからだ。こうした映画館で見たい映画とそうでもない映画があって、後者においては「早く見たい」あるいは「評判が良い映画」が映画館で見る動機になっている。自分の場合「映画は映画館で見たい」というモチベーションは低く、見る映画を選別している。映画館はお金もかかるし、時間も拘束されるので失敗したくないところ。いわゆるクチコミ情報は今年もロッテントマトをかなりの頻度で活用。今のところ自分にとっては最も信頼性の高い情報源で、今年も的中率は8割を越えた。

ロッテントマトで見たい映画をチェックしても、相変わらず日本の公開時期は遅く、そもそも公開の有無すらもわからない。そこで、映画レビューアプリ「Filmarks」が役立っている。邦題も決まっていない映画もチェック(「clip」)することができ、日本での公開日が来たら知らせてくれる。勿論、クチコミ情報としても活用していて、主に観賞後、他の人がどんな見方をしていたかなど新しい発見が得られるし、日本ではどんな映画が好まれるのか傾向を知るのにもかなり有効だ。ちなみに今年公開された映画のなかで「Filmarks」のスコアが最も高かったのは「ボヘミアン・ラプソティ」だったらしい。

日本の映画興行を振り返る。まだ最終的な数字は出ていないものの、日本の興行収入の3割を占める「TOHOシネマズ」の月間興行収入を推移を見ると、11月と12月の盛り返しにより対前年を上回る見込みだ。その盛り返しを牽引したのは「ボヘミアン・ラプソティ」で現時点(18/12/31)で70億円を突破したとのこと。年を跨ぐことになるが、最終的には80億円を越えてくるだろう。日本での盛り上がりの陰であまり話題になっていないが、実はお隣の韓国でも歴史的ヒットになっている。音楽映画が日本でウケる傾向は今に始まった話ではなく、「アナ雪」以降、諸外国と比べて大抵の音楽映画が日本だけ突出してハマっているのが興味深い。

映画館で映画を見る人のユニーク数は減少していて、見る人の本数が増えている傾向にある。そんな中、映画館ユーザーに直接リーチできる「予告編」の存在感が増しているようだ。日本でのヒットを確信し、半年以上前の長期に渡って「ボヘミアン~」の予告編を流しまくっていた配給会社の策が見事にキマった。公開後の伸びに関しては、リピーターとクチコミによる新規ユーザーを取り込めたことによる。クチコミによるサプライズヒットとしては「カメラを止めるな!」も今年の大きなトピックスとなった。SNSの利用拡大により、「クチコミ」が伝染するスケールもスピードも早まり、面白い(ファンに支持される)映画がヒットしやすくなる一方、配給会社がプロモーションをいくら頑張っても、つまらない映画はヒットしなくなる傾向が強まっていると思う。

映画興行が盛り上がる一方、じわじわとファンを増やしているのは動画配信のNETFLIX。
自宅での映画鑑賞本数が減ったのは、このNETFLIXが原因であり、面白いコンテンツを週単位でリリースするもんだから、時間が足りなくなるほど。年初、約8000億円の製作予算を使うと報じられていたが、最終的には1兆円を越えたらしい。それも納得といえる、圧巻のコンテンツリリースだった。

NETFLIXの恩恵を感じるポイントは以下。

・「クリエイターズ・ファースト」で作り手が作りたいものを作らせる
・オリジナル作品は世界同時配信(日本の配給会社は遅らせるのだが)
・一部の海外ドラマを除き、出し惜しみなく全話一挙配信
・吹き替えなどのローカライズもリアルタイムで実装

「クリエイターズ・ファースト」は諸刃の剣。スタジオが口を出す、これまでの製作形態を変えるものであるが、それによってクオリティにバラ付きが出るのも確かな現状。実際、NETFLIXが製作したコンテンツにはつまらないものも沢山ある。ただ、逆の成功パターンも沢山あるわけで、その最たる例が、自身のベスト映画にも挙げた「Roma」だったりする。映画館で公開しないことでカンヌ映画祭では締め出されたが、ベネチア映画祭でギレルモ・デル・トロが言ったように「公開されないリスクよりも、作られないリスクが大きい」の通りだ。「Roma」のような映画はこれまでの映画製作では作られることは難しかったと思う。ただ「Roma」に関しては本当に映画館で見るべき映画だった。アメリカのように何とか映画館で公開してくれないものか。

最後に今年は4Kブルーレイプレイヤーとホームシアターを自宅に導入。この年末も大いに楽しんでいる。

NETFLIXを中心に、今年は過去最高に海外ドラマを見まくった。また年明けにでもまとめることにする。

マツコ・デラックスMCの風俗特番が素晴らしかった件。

2018-10-10 23:00:00 | 日記

一昨日の月曜日の深夜、日本テレビで放送された、日本における「風俗産業史」を取り上げた特番があまりにも素晴らしかったので、日記として残しておく。
永久保存版の情報番組。攻めに攻めた企画であるのは勿論のこと、知的好奇心を刺激する教養番組であり、激動の時代を己の身1つで逞しく生きた女性たちを描いたドラマだった。

毎週「月曜から夜ふかし」がやっている時間帯であり、この特番の放送を知らずして、毎週録画にたまたま入っていた。番組名は『かたせ梨乃が進駐軍の前で踊り狂った時代…とマツコ』。映画「肉体の門」から引用したタイトル名だ。「●●が輝いていた時代」の第2弾で、前回は「不良」文化、これもまためちゃくちゃ面白かったのだ。

「風俗」

テレビ局の放送コードがどんどん厳しくなるなか、「エロ」ではなく「文化」として大真面目に向き合った情報バラエティだ。「イッテQ」しかり、大衆迎合する日本テレビ気質が個人的に好きではないのだが、この番組を見て、日本テレビの心意気と覚悟に感動してしまった。

番組では、現代→近代→創成期(江戸時代)→戦後と、変わりゆく風俗の形を追っていった。いつの時代も、男にとって「秘密の園」である一方、女性にとっては「孤独な戦場」。女性たちへの敬意を強く感じる内容だった。

風俗の店舗数は増加の一途をたどり、ある調べによれば風俗嬢と言われる人たちは30万人に上るとのこと。2004年の石原都知事による浄化作戦により店舗型が一掃され、新たな業態としてデリヘルが台頭、手軽さと便利さは現代にマッチしたサービス形態だ。そんななか、今も残る「料亭型」風俗として番組では「飛田新地」を取り上げる。

自分が社会人2年目くらいだっただろうか。大阪に赴任した学生時代の友人を3人くらいで訪ねたことがある。学生時代のノリで「飛田新地を見に行こうぜ!」と車で向かったものの、その異様な雰囲気に尻ごみして引き返した思い出がある。番組では現在の飛田新地の様子をカメラに捉え(スゴい!)、その「お作法」までも細かく解説する。まさに異空間であり、店先で女性と客が顔を向き合わせて、サービスに流れる、かつて旺盛した失われた風俗の原風景のよう。その一方、笑かせのパートとして、風俗近代史の「産業革命」として評される「あべのスキャンダル」が取り上げられる。このノーパン喫茶で誕生したコンセプト型エロスは、現在のAV文化にも通じていると感じた。

国の公認形態として風俗産業が最初に起こったのは江戸時代で、女歌舞伎と湯女の裏仕事を取り締まるためだったという。そこで遊郭が誕生。働く遊女たちには明確なカーストがあり、その頂点に立つ「花魁」は吉原のなかでも片手で数えるくらいしかおらず、客に性的なサービスを施す仕事人というより、大衆に愛されるアイドル、もしくはファッションリーダーだった。遊郭といって、自分が真っ先に思い浮かべるのは映画の「吉原炎上」。番組内でも取り上げられており、古い日本映画に疎い自分も何度も見た名作だ。映画の主人公同様、家族の借金の肩として売られてきた女性たちが多く働いていた。番組に出演していた専門家曰く、遊郭で勤めたのち、その多くは梅毒で亡くなったらしい。娘を預けた家族はその亡骸を引き取ることはほとんどなかったとのこと。生前は遊女になった娘に甘えて追加借金をすることもあったという。遊女たちはそれでも懸命に家族のために働いた。通勤電車でこっそり見ながら、悔しくて涙ぐんでしまった。漫画家の村上もとかが「JIN-仁-」を描いた気持ちがよくわかった。いつか、彼女たちが投げ込まれたという浄閑寺に手を合わせに行きたいと思う。

哀れみと同時に感じるのは、その世界で生き抜いた女性たちの強さだ。戦後まもなく、連合国に占領された日本で進駐軍の相手をしていた娼婦たち(「パンパン」)の存在。GHQによって、解体された遊郭。そして誕生した「赤線」が、停滞する経済活動を支えていた事実。娼婦たちの縄張り争いと勢力図は、暴力団のようであり、まさに「肉体の門」で描かれた状況があったと知る。公認の「赤線」に対抗する形で、非公認の「青線」ができて、その地点をみると、池袋、新宿、五反田などがあり、現在の風俗エリアであることに驚かされた。その姿や形を変えても、必ずルーツというものがあるのだ。番組は最後に、赤線地帯の高級娼婦であった老女「ヨコハマメリー」を取り上げる。番組時間が短いので、彼女の紹介シーンがやや駆け足になってしまったのは残念。彼女のドキュメンタリー映画を見てみたいと思う。

「男は絶対風俗で仕事はできない」、最後にMCのマツコ・デラックスが発した言葉に大きく頷いてしまった。男は女性にかなわない。男は女性に敬意を払うべきと思えた。

未知の史実に触れ、大きな感銘を受けた番組だった。欲をいうと、1時間では収まらないテーマであり物足りなさもあったが、よくこの短時間でまとめたともいえる。
これでかなりハードルが上がってしまったが、次の第三弾はいったい何を扱うのだろう。


献血、30回クリアした件。

2018-08-02 23:00:00 | 日記


健康な体で生まれたので、積極的に献血している。
先月末、30回をクリアしたので、日記として残す。

始めたのは大学生になってからだ。都心に出かけることが多くなり、どの献血ルームも駅近にあるため、時間つぶしにちょうどよいからだ。1回400mlの献血を年に2回くらいのペースで続けてきた。血液量に換算すると、計12リットルなので、そんなたいした量じゃない。

社会人になってからも、新宿、渋谷、有楽町あたりで献血してきた。渋谷は上州屋が入っているビルの上階が閉鎖されてからは全く行かなくなった。最近はもっぱら新宿の東口にある献血ルームだ。新宿の献血ルームも最近移転して、より駅近になってアクセスが便利になった。トイレに向かう途中にある小窓から、「すしざんまい」の看板が見え、ちょうど、名物社長の満面の笑みが小窓に収まって見えるから笑ってしまう。

「血管が太くて取り易いですね」と言われるのが、ささやかな優越感だ。400mlも自分は5分くらいで終了する。社会人になって、時間がなくなってからは、いかに早く献血を済ませ、いかに早く献血ルームを出るかを自身の美学にしている。

30回献血していると看護師(?)の方と話す機会も多い。基本、献血状況についてだ。会話のなかで印象に残っているのは、東日本大震災時、日本中の献血が足りなくなったことや、献血した血液は1週間以内(3日以内だったかも)には役立てられる等だ。「何かしらのボランティア」くらいのモチベーションでやってきたが、自分の血液が誰かの命の足しになっていることを実感した。

政府広報のHPで、献血者数の推移が載っていたので、見てみた。西暦に直すと~2015年までの推移。


<出典:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201307/3.html>

平成18年(2006年)にイッキに総輸血量が減っているけど、何かあったのだろうか。年代別でみると、10代~30代はいずれも献血者数が減少していて、一方、40代50代は増加し続けている。献血率が下がったというより、人口構成の変化の影響が大きいと思われる。このまま少子高齢化が続けば、国産の血液も足らなくなるのではないかと心配する。

30回目ということで、献血ルームから記念品なるものをもらう。作家つきのガラスのおちょこで、なかなか綺麗だ。調べると、回数によって、もらえる記念品は決まっているようで、30回目は一律、黄色のおちょこだ。10回目の場合は青色のおちょこをもらえるようだが、自分が10回目を終えたときには、もらっていないので、割と最近の制度なのかもしれない。

現在、猛暑のため、献血する人が少ないとのこと。献血ルームは、血液を保管するために25度以下の低温に部屋の温度を設定しないといけないらしく、涼をとるのには、うってつけの場所といえる。これからも献血を続けたいと思う。

ロシアW杯、日本代表が最悪だった件。

2018-06-29 23:43:45 | 日記
昨日の23時に行われた、ロシアW杯における予選リーグ最終戦、日本VSボーランド戦。
あまりにも腹が立ったので、勝手に感想を残しておく。

ベスト16にあたる、決勝リーグ進出に向け、日本はポーランドと対戦した。
1勝1引き分けで迎えた第3戦。相手はFIFAランキング8位の格上のポーランドであるが、その前の2戦でいずれも負けており、予選敗退が確定していた。アルゼンチンが苦戦しているように、絶対的なストライカーがいたとしても、前線にパスを供給する人がいなければ、力は発揮されない。レヴァンドフスキは結局、1つもゴールを決められず、日本戦においても全くの不発に終わった。現代サッカーはあくまでチーム競技のようだ。

W杯開催までの日本代表チームの道のりは厳しかった。ハリルホジッチ監督の直前解任と、その後任となった西野監督下での不調が続き、期待よりも不安が上回るなかでW杯を迎えた。第1戦目、引き分ければラッキーくらいの対戦相手コロンビアにまさかの勝利を手にして、第2戦目のセネガル戦では得点で先行されるも2度も追いつき、2対2で引き分けに持ち込んだ。人間はギャップ萌えの動物。あれだけ不安視された大会前から、本戦での見違えるような善戦ぶりに、日本中が手のひらを返して熱狂する。メディアはコロンビア戦での勝利に、まるで優勝でもしたかのように、連日チームメンバーを取り上げた。

セネガル戦については素晴らしい戦いぶりだったと思うが、最大の転換点であった初戦のコロンビア戦においては、実力以上に幸運が舞い込んだ結果と思えた。試合開始まもなく、ペナルティエリア内の香川のシュートを、相手選手が「意図的」と判断されるハンドで一発退場。コロンビアからすれば、あの場で、1失点だけであれば良かったものの、人数を減らすという、致命的なハンデを日本にくれてやった。1人少なくなったコロンビアは攻撃に力を入れることができず、1点止まりで日本に敗退。しかも、退場した選手の活躍を2戦目、3戦目で見る限り、コロンビアにとって大きな戦力であったことがわかった。選手たちが全力を出した結果であることは大前提として、それでもコロンビア戦は運を味方につけていたといえる。

で、3戦目のポーランド戦だ。

試合前の決勝進出へのシミュレーションは、日本が勝つか、引き分けるか、負けた場合では、同時刻で開催される、コロンビアとセネガルの試合で、セネガルが勝つか、この3つくらいだったと思う。試合は、相変わらず組織連携がチグハグなポーランドに対して、日本が積極的に攻め込む展開がみられた。2戦目までのスタメンを6人も入れ替えたものの、気温30度超えというコンディションのなか、日本のプレイも精彩を欠いていて、ゴールが生まれる雰囲気はあまりなかったと思う。0対0で前半を折り返したのち、後半まもなくして、ポーランドにセットプレーから先制点を許す。テレビの解説は「このままだと日本は決勝にいけません。何としても追いつかなければなりません」だった。ところが、コロンビアとセネガルの試合で、コロンビアが1点リードする情報を得るなり、「勝ち点、得失点差でセネガルと並びますが、このままのスコアであれば、イエローカードの数で日本が決勝に行けます」に変わった。まったく予想しなかった第4の道だ。

当然、日本代表のベンチにもその情報が入ったようで、西野監督が決断する。
それがこの2つ。

・試合を放棄すること
・勝敗を運に任せること

これまで1つも勝てなかったポーランドは、日本にこのまま勝てば、母国へのメンツを保てる。日本が攻め込まなければ失点しないし、このまま問題なく勝利で終われる。日本と利害が奇跡的に一致する。「何もしないのが1番だよ!」と。

コロンビアとセネガルの試合、2戦目以降、フルメンバーで本気を出したコロンビアが、時間的にもセネガルに追いつかれる可能性が低いとみて、コロンビアの勝利に賭ける。結果、そのヨミがあたり、コロンビアが勝利した。

試合終了までの約15分、日本の自陣でのん気なパス練習がはじまる。相手のポーランドは、日本が攻めて来ないのをわかったのか、試合中にも関わらずピッチ上で座って休憩している。この時間はいったい何なのだろう。これがあのワールドカップの光景か!?

この光景に失意を通り越して、激しい怒りを覚えた。

日本が上位に行くことは当然嬉しいことだが、自国の活躍に関わらず、他国であっても良い試合を見たいという思いが強い。だからワールドカップを見ている。日本以外の各国チームの試合も見ているが、みんな死力をつくしても決勝トーナメントに行けなかったりする。日本は、戦うことをやめても、試合中、プレイすることもやめても決勝にいけるのだ。これまで積み重ねた幸運にしがみつく日本代表。その姿はスポーツマンシップのかけらもなく、恥ずかしく、卑怯にも見えた。

「運も実力のうち」だとか、全力を尽くした者だけが語ってほしい。「勝負する上での戦略」といった評価もあるようだが、ただの博打が戦略といえるのだろうか。日本よりも遥かに良い試合をしているのに、決勝に行けず、涙をのむ他国の代表が不憫でならない。「これもサッカー」だなんていうなら、そんなサッカーなくなればいい。

選手たちは、監督をはじめベンチの指示に従っただけだろう。当事者たちが背負うものは、計り知れないほど大きいに違いない。名を捨てて身をとるのは当然なのかもしれないが、このやり口はあまりにもフェアじゃない。所詮は部外者のサポーター、スポーツに夢や希望を求めて何が悪い。正々堂々戦って、失点して日本が負けたとしても、この状況の100倍マシだわ。決勝トーナメントに進出するに値しないチームが日本。「サムライスピリッツ」とは、手段を選ばず必勝することか。その先に透ける「勝って日本が輝けばいいのだ!」という、国威発揚がひたすら気持ち悪い。

もう日本を応援するのはやめる。

次の対戦はベルギーとのこと。なので、ベルギーを応援する。
ベルギーには、実力の差をおもいっきり見せつけてもらい、完膚なきまでに打ちのめし、きついきついお灸を据えてほしい。そして、今回の日本代表がとった決断が、恥ずかしい誤りであり、愚かな幻想だったことを証明してほしい。



 

第75回ゴールデングローブ賞の授賞式の感想

2018-01-16 23:45:33 | 日記


先々週に開催された第75回ゴールデングローブ賞。一週間遅れでその字幕版をAXNで見た。受賞結果にサプライズがなかったこともそうだが、一連の「セクハラ問題」に全体が引っ張られ過ぎていて面白くなかった。大変な事件ではあるけれど、このムードがアカデミー賞にも影響したら嫌だな。主要部門の受賞結果は以下のとおり。

<映画 ドラマ部門>
【作品賞】スリー・ビルボード
【主演男優賞】ゲイリー・オールドマン(ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男)
【主演女優賞】フランシス・マクドーマンド(スリー・ビルボード)

<映画 ミュージカル・コメディ部門>
【作品賞】Lady Bird
【主演男優賞】ジェームズ・フランコ(The Disaster Artist)
【主演女優賞】シアーシャ・ローナン(Lady Bird)

<映画 共通部門>
【監督賞】ギレルモ・デル・トロ(シェイプ・オブ・ウォーター)
【助演男優賞】サム・ロックウェル(スリー・ビルボード)
【助演女優賞】アリソン・ジャニー(I, Tonya)

<TVドラマ部門>
【作品賞】「ハンドメイズ・テイル」
【主演男優賞】スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」
【主演女優賞】エリザベス・モス「ハンドメイズ・テイル」

ギレルモ・デル・トロのスピーチ目当てで、スカパー経由でAXNに加入したものの、そのスピーチがあまりにもパッとしていなくて残念だった。本番であるアカデミー賞まで温存していると思いたい。彼はアメリカでも映画を撮っている人だが、まだまだハリウッド俳優陣とは関係性が薄いようで、デル・トロが登壇するタイミングでもあまり歓声が上がらなかった。
ゴールデン・グローブ賞の華であるセシル・B・デミル賞は、今回、初の黒人女性であるオプラ・ウィンフリーが受賞した。激しく心を揺さぶるスピーチだったが、あまりにも完璧すぎて、後ろに作家がついているのだろうと要らぬことを考えた。日本人として彼女のこれまでの功績をよく知らない。彼女の紹介VTRを見た感じだとトークショーの司会で有名になり、慈善事業家としても活躍しているようだ。また、誰だったか忘れてしまったが、プレゼンターとして登場した女性が、セクハラ問題に引っ掛けて女性が対等に評価されていない実情の1つとして、今回の監督賞に女性が1人も候補入りしていないことに言及していた。「確かに」と納得する反面、選考に水を差すようなコメントにも思えた。
そんななか、今回のベストスピーチは「I, Tonya」のアリソン・ジャニー。余裕かつ堂々とした立ち振る舞いで本当にカッコ良かった。自然体かつ自分の言葉で、感謝と作品に対する思いを述べていた。俄然「I, Tonya」への関心も高まる。「I, Tonya」のテーブル席にはトーニャ本人もいて驚いた。一方、一番リアクションが良かったのは「Lady Bird」を監督したグレタ・ガーウィグ。自身が演出したシアーシャ・ローナンの主演女優賞の受賞を我がコトのように喜び、作品賞の受賞では普通の女の子のように、はしゃいでいて可愛かった。アカデミー賞では監督賞にノミネートされてほしい。

テレビ部門については、昨年のエミー賞と同じような顔ぶれの結果。「THIS IS US~」のスターリング・K・ブラウンはとても納得。「アメリカン・クライム・ストーリー」でも苦悩する検察官を熱演していた。作品賞を受賞した「ハンドメイズ・テイル」は圧倒的な強さで今年の賞レースを総ナメにしている。ようやく日本のhuluでも2月の末からリリースが決まった。ネットフリックスを見習って、出し惜しみなく全話一挙配信にしてほしい。
ほか、リミテッドTVドラマ部門では、ニコール・キッドマン(ビッグリトルライズ)や、ユアン・マクレガー(ファーゴ)など、映画俳優の面々が主要部門を独占していたのも印象的だった。ミーハーなゴールデングローブ賞ならではの結果であると共に、近年の潮流である、映画界とTV界のシームレス化を象徴するシーンだった。

2017年を振り返った件。(個人的な話)

2018-01-05 08:00:00 | 日記
年が明けてしまったが、2017年の自身のトピックスやハマッたものを日記として残しておく。

①仕事の担当が変わる
今年の4月から職場の配置換えにより、業務担当が変わった。社会人になって初めて「営業職」を離れ、別の営業担当がとってきた案件を回し、納品する「デリバリー担当」に近い仕事になる。売上ノルマから解放された一方で、自身の意志とは関係なく上から降ってくる受動的業務に、これまで味わったことのない負荷を感じるようになった。自身で仕事をコントロールすることが難しくなり残業時間もだいぶ増えた。突発業務も多くなったため、仕事帰りに観る予定でチケットを購入していた映画を今年は3本もスルーしてしまった。ブログの記事を書くのも、一番少なかった年だった。今の職場に転職して10年が経った。今年は思わぬ転職の誘いがあって検討したものの、条件が合わず失敗に終わった。

②菌活にハマる
腸内環境に自信あり。キムチ、納豆、ヨーグルトを毎日欠かさず食べるようになったことで、とんでもなく快腸な日々を送っている。味的にいろいろ試した結果、次の固定商品に行き着く。キムチ⇒「セブンプレミアムのPB商品」(辛味と旨みと酸味のバランスがパーフェクト、しかも安い。乳酸発酵が進んだ賞味期限に近くらるほど好き)、納豆⇒「おかめ納豆昆布まろやかタレ」(納豆自体よりもタレの味が塩辛くなく甘めなのがいい)、ヨーグルト⇒「ローソンのドリンクヨーグルト プレーン味」「ビオ いちじく味」。

③肉食にハマる
いきなりステーキデビューをきっかけに、赤身肉の旨さに目覚める。生肉が好きではないため焼き加減はミディアム以上。いきなりステーキは1グラム約7円と他の外食ステーキと比べると安いものの、自分が注文するのは500グラムなのでお会計は4000円近くになる(税込)。4000円あれば、ホテルの食べ放題にもいけることに気づき、行くことをためらう。しかし、肉を頬張る喜びが忘れられず、スーパーのオージービーフを買って自分で調理することにした。1グラム3円程度で十分美味しい。今年も自身の肉食ブームは続きそうだ。

④「ガリガリ君」期間限定味にハマる
定番よりも、珍しいものに付加価値を感じる。今年は「ガリガリ君」を食べまくった。かき氷箇所が柔らかな食感になったので、寒い日でも全然食べられる。ソーダ味、コーラ味、梨味といった定番商品よりも、夏に販売された「ライチ味」、秋に販売された「元気ドリンク味」、現在発売中の「レモンティー味」が美味しい。「ライチ味」は本当に美味しかったので定番商品にしてほしい。

⑤超人「ナスD」
2017年、最も自身を熱くさせたTV番組が「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」。その番組内で南米アマゾンの原住民に会いに行く企画で登場する友寄氏に衝撃を受ける。企画の出演者はU事工事であり(U事工事のレポもめちゃ面白い)、彼はその裏方であるテレビ朝日社員のディレクターだ。途中からU事工事と離れ彼自身が出演することになり、「ここに来て美容ありがてー」とタトゥーの染料を全身に塗りたくった結果、全身が紫色に変色した人で「ナスD」として認知される。変人というより超人という表現が適当だ。原住民から出されたものは何でも口にするばかりでなく、原住民が食べないものまで進んで食す。そして冷静に詳細にレポート。火が出るような度数のアルコールを水のように飲み干したと思えば、しばらく失神する。常軌を逸した彼の生命力に圧倒されると同時に、テレビマンとしてのプライドと強いプロ意識みたいなものを感じる。洞察力、表現力にも富んだ人であり、彼の言動がいちいち興味深くて魅了された。

⑥プロ格闘ゲーム観戦
昨年に続き、ストリートファイター5のプロツアーを見続けた。そのなかでも12月初旬に行われた世界のランキングトップが一同に介するカプコンカップ(CC)が激しく面白かった。優勝候補であったPunk選手が、予選から勝ちあがった日本のネモ選手に初戦で敗退するという波乱から幕を開け、ノーマークであった18歳のドミニカ人青年(メナ君)が優勝するという幕切れとなった。にわかファンである自分は、プレイヤーよりもキャラに関心がいってしまう。今年は「ダルシム」や「ベガ」など、プレイヤーが少ないキャラが上位に進出してくれた。優勝したメナ君が使っていたのもトップ選手がほとんど使わない「バーディ」という太っちょな変則キャラ。あのキャラで優勝できるとは誰が予想しただろう。その勝ち上がりぶりが実に痛快だった。結局はキャラよりもプレイヤーの腕なのだと実感した。

「ガーディアンズ・インフェルノ」のMVが最高すぎる件。

2017-08-11 23:00:00 | 日記


来月、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2(リミックス)」のブルーレイが日本で発売される。

前作のパート1に負けず劣らずの傑作であり、自身も劇場でリピートした。このシリーズの魅力の1つが音楽であり、もちろん、本作のサウンドトラックも購入済みだ。なかでも、一番お気に入りなのは、楽しいエンドロールに流れる「ガーディアンズ・インフェルノ」で、映画オリジナルの楽曲である。

その「ガーディアンズ・インフェルノ」のミュージックビデオが、今週、ブルーレイの発売を記念して、Youtubeのマーベル公式チャンネルからアップされた。あまりにも素晴らしい仕上がりで感動したため、記録として残しておく。

主人公のピーターが地球で少年期を過ごした1980年代のサブカルが、映画の全編に散りばめられているのが「ガーディアンズ~」の特徴といえる。この80年代のレトロ感をそのまま映像として表現した内容になっている。



ゴージャスかつチープな美術と衣装と演出。合成感丸出しの編集。世界観はカオス。ダサくて最高にカッコいい。音楽と映像、ダンスの振付が鮮やかにシンクロしており、単品のMVとしても完成度は極めて高い。

映画本編ではカメオ出演に終わった、ピーターの「父」ことデビッド・ハッセルホフがボーカルとして登場するのをはじめ、声出演のみのブラッドリー・クーパーを除き、主要メンバーが全員集合という大判振舞だ。特に、映画では仮装メイクによって、素顔のわからなかったネビュラ役のカレン・ギランや、マンティス役のポム・クレメンティエフはダンサーとして出演しており、綺麗な素顔を披露してくれている。みんな一様にノリノリなのが嬉しい。2:18にドラマ―として登場する監督ジェームズ・ガンの動きがキレていて最高だww。最後のネタばらしで登場するクリス・プラットも完全に顔を作っているしw。途中、「誰やねん?」って人も出てきたり(アメリカでは知られたコメディアンとのこと)。おふざけ上等の遊び心満載の映像だ。

何より映画の世界観をMVという形で忠実に再現しているのが素晴らしい。

いくら見ても飽きない。MVを繰り返し観たのは「少女時代」の「Gee」以来。中毒性が高く、テンション上げるときのビタミン映像になりそう。

金ドラ「バイプレイヤーズ」が面白い件。(「山田孝之カンヌ」も面白し)

2017-02-17 09:00:00 | 日記


一昔前の金ドラといえばTBSの22時放送枠のドラマだったが、今は何といってもテレビ東京の「ドラマ24」の枠である。企画のユニークさと、手掛ける作家のチャレンジ精神を尊重した作品作りで多くの傑作ドラマを生み出してきた。個人的な歴代ベストは2010年の「モテキ」だ。以降、映画界にも進出した大根仁監督のファンになった。

んで、2017年の1クール目のドラマとしてスタートした「バイプレイヤーズ」が面白いので感想を残しておく。先週でもう5話目が終了したので、ちょうど折り返しに入ったところか。

タイトルの「バイプレイヤーズ」の意味は「脇役たち」だ。昨今の映画やTVドラマ界で「脇役」として活躍している、6人のオッサン俳優たちが、役作りのために一軒の別荘に合宿するという話。俳優らがそれぞれ本人を演じているというのがポイントで、フェイクドキュメンタリーのような作りだ。

6人の出演陣がめちゃくちゃ豪華で目を引く。遠藤憲一、大杉連、田口トモロヲ、寺嶋進、松重豊、光石研、という、いずれも現役バリバリの名脇役俳優ばかり。よくここまで凄いキャスティングが実現できたものだと感動する。

俳優本人が自分自身を演じるというドラマだが、描かれるそれぞれの個性は脚本家によって盛られたもの。彼らがこれまでの積み重ねてきたキャリアはリアルなものとして活かされているのが嬉しい。「俺なんてゴジラに殺されちゃったもん」(大杉連)、「「重版出来」以来(の共演)だね~」(松重豊)など、それぞれのキャリアをいじるシーンもあって、思わずニンマリする。

毎話、6人が一堂に介する合宿での朝食シーンをスタートとして、その後、それぞれがドラマの現場(仕事)に赴く。共演NG、スキャンダル、演技のコダワリ、わがままな監督等、俳優業界ではあるあるなネタ、あるいは都市伝説のようなネタを取り上げてコメディに仕立てる。ドラマ撮影の裏側を覗き見しているような感覚もあって興味深い。脚本自体はその設定の強みを活かしてソコソコ面白い程度であるが、出演陣がもれなく巧いので芝居に引き付けられてしまう。毎話、ゲスト出演する俳優も何気に豪華であることも見逃せない。1話目では、6人と合宿するはずだった役所広司が本人役として出演していた。同郷である光石研との九州弁での会話が新鮮だった。

そしてそしてドラマ本編の他にお楽しみがある。ドラマのエンディングで、本作の撮影を振り返り、6人が酒を飲みながらアフタートークを交わすのだ。その自然な会話シーンに萌える。普段、バラエティに出ていない俳優も多いため、「普段はこんな話し方をするんだ~」などとしみじみ。「五郎さん」こと松重さんは結構しゃべる人だったんだな。引き続きこのままのテンポで進んで欲しいと思う。

ちなみに、「バイプレイヤーズ」の後に放送している「山田孝之のカンヌ映画祭」もかなり面白い。以前に放送されていた「山田孝之の東京都北区赤羽」の兄弟ドラマといったところか。山田孝之が映画人としてハクをつけるため、映画を作ってカンヌで賞をとろうとする様子を追いかける。役者本人が本人を演じるという設定は「バイプレイヤーズ」と変わらないが、「カンヌ~」のほうがよりドキュメンタリー色が濃い。賞を取るための映画作りという、明らかに勘違いな目的に対して真剣に取り組もうとする山田孝之。彼自身は俳優ではなく映画のプロデューサーとして手を上げ、監督に山下敦弘、主演に芦田愛菜をキャスティングする。彼らの映画作りに巻き込まれる形で登場する、映画関係者、カンヌ関係者の演技か素か、わからないリアクションが堪らない。前回、カンヌと最も関係が深い日本人監督、河瀬直美が登場。「賞を取るための映画ってどうなの?」と正論で一蹴し、たじろぐ山田孝之に「あなたなら演技でカンヌをとれるわ。私とやれば。」と迫る。まさかの急展開に今後も目が離せなくなった。




「nuro光」にネット回線を変更した件。凄い。

2016-12-27 09:00:00 | 日記


かれこれ10年以上利用していたインターネット回線の「フレッツ光(NTT)」。ここ最近、他の家族がWifiを使って情報端末を使うことが多くなったせいか、回線速度が以前よりも遅く感じるようになった。また、戸建契約のため、月々の支払いが2年割を使っても約6500円と決して安くない。そこでインターネット回線を久々に見直すことにした。

調べてみると、価格、サービスともに「nuro光」が断トツに利用者の評価が高いことが判明。月額約4700円の支払いで、回線速度はなんと2Gbpsという超高速スピード。現在よりも月々の支払いが2000円ほど安くなるうえ、回線速度は、現在のプラン200Mbpsの10倍になるという。これが本当なら絶対に変えたほうがよい。

まず、NTTの解約について調べてみると、2年割の更新月を狙わないと解約金が9500円になるとのこと(高い!)。更新月なんて覚えていないし、2年割の更新は自動更新だったらしく、何も知らされずに更新される模様だ。おそるおそる、NTTに問い合わせしてみると問い合わせした月が、たまたま更新月だったらしい(翌月までOK)。今年1番のラッキーだ。さっそく、NTTの解約&nuro光への契約準備を進める。なお、nuro光への申し込みは、契約を唄う代理店がたくさんあるため、どこから申し込んだほうが良いか非常に迷う。たいがい、キャッシュバックの高額さをウリにしているところが多いが、その条件としてオプションサービスをもれなく入れることが条件のようだ。面倒な手続きが嫌なので、自分は正規(So-net本体)から申し込むことにした。

加入特典は以下のとおり。

・30,000円のキャッシュバック
・初月無料
・カスペルスキーが無料(特典というよりサービスに含まれてる)

3万円のキャッシュバックはPS4に変えることもできたが、ゲームをやらなくなった自分は現金にした。月額が安くなり、回線速度も上がるというデフォルトのサービス自体が特典のようなものなので、十分過ぎる特典だ。

10月末にnuro光への申し込みをウェブ上で行う。工事が宅内工事と屋外工事の2回あるため、工事日程を2回設定する必要がある。それも、2,3週間、間が空けないと予約できないため、事前の口コミ情報のとおり、申し込みから開通まで1ヶ月は見ないとダメなようだ。自分の場合、11月中旬に宅内工事をセッティングし、12月1日に屋外工事(開通スタート)を設定した。土日祝日に工事を設定すると3000円の割り増しになるとのことなので全て平日設定。どちらの工事も立ち会いが必要になるため、家族に頼んだ。12月1日と月の頭に設定すると、初月無料なのでおトクになるのと、フレッツ光を11月いっぱいで解約するので、解約後、すぐにnuro光を利用できる。工事にかかった時間は、宅内工事が1~2時間、屋外工事が2~3時間だった。

で、12月よりnuro光を使い始めて約1ヶ月が経過した。

感想は大変大変満足!!!
「満足度1位」みたいなCMが流れているが本当にその通りだと思う。

①回線速度がやっぱり早かった。

 楽しみにしていた回線速度は以下のように変化した。

 有線の場合の最高速度(下り)
  80Mbps(フレッツ光)→900~1000Mbps(nuro光)
 無線(Wifi)の場合の最高速度(下り)
  8Mbps(フレッツ光)→30Mbps(nuro光)

 有線の場合、10倍以上のスピードアップであるが、元の80Mbpsでもかなり早かったので、体感的にはそれほど違いは感じない。大きく違いを感じたのは、Wifiを利用したDLNAがストレスなく動いたこと。DLNAは、1階のリビングに設置してある録画機で録画した動画(コンテンツ)をどの部屋からも視聴できる機能であるが、Wifiのルーターを2階に設置している関係で、Wifiが上下に往復する必要があるため電波が弱くなり、これまで2階のテレビで視聴することがほとんどできなかった。それがnuro光に変えたことで問題なく再生できるようになった。本当に便利。

②モデムとWifiルーターが一体型。

 これまで利用していたのは、フレッツ光から支給されていたモデムのみで、Wifiルーターは別で用意していた(有償で購入)。今回、nuro光から支給されたモデムにはWifiルーターが実装されている。その性能は、現状使っているWifiルーターと比べて優劣はわからないが、Wifiの速度に問題がないので、一体型をそのまま利用している。コンセントが1つで済むようになったのが一番大きい。
 
③サポートがしっかりしている
 
 フレッツ光の電話でのサポート対応は、午前9時~午後5時まで。平日、帰宅後に連絡することができない。しかもなかなか繋がらない。それに比べて、nuro光の対応時間は、午前9時~午後9時まで。平日、帰宅後に連絡をとることも可能になり本当に助かった。しかも、ほとんど待たされず、スムーズに繋がってくれるのが嬉しい。
 
「至れり尽くせり」とはまさにことのこと。本当に文句がない。強いていえば、すべてオンライン上で完結しているので、手元に実物として「会員証明」みたいな書類が届かないのでちょっと心もとないことくらい。

現在は関東エリアのみのサービス展開であり、マンションタイプだといろんな障害があるみたいだが、よっぽどの利用がない限り、戸建の場合は、nuro光に変えない理由はないだろう。現在、いろんな会社が「~光」と自社サービスと組み合わせて、多少値引きした通信サービスを提供しているが、どのサービスもnuro光のレベルには達していないと思う。ありがたや。

大河ドラマ「真田丸」が終了した件。

2016-12-20 22:00:00 | 日記


「龍馬伝」以来、NHKの大河ドラマを最初から最後まで見た。一昨日、最終回を迎えたため感想を残す。

最終回の内容自体はさほど感動するものはなかった。意外とあっさりエンディングを迎えた感じだ。結末がわかっている故、真田幸村の最期はもう少しドラマチックに描いてくれても良かった。それよりも、エンディングに流れたこれまでのダイジェストが感慨深く、じーんと来てしまった。

歴史に全く詳しくない自分は、本作で描かれる歴史の変遷は発見の連続だった。戦国時代の終焉、歴史の転換点となった「大坂冬の陣」で、豊臣軍と徳川軍の命運を分けたのが、あんな些細なミス(?)だったとは。。。歴史ってそうした紙一重の瞬間によって変化を続けてきたと実感した。真田幸村がここまで徳川家を脅かしたというのは多少の脚色があるように思えたので、自分は徳川家康という戦国時代の覇者が生み出された経緯のほうに歴史の重みを感じた。ドラマでもナレーションされていたように、最後の戦国武将であった徳川家康の「流れを読む嗅覚」という言葉に強い説得力があった。自分と同じくこのドラマを見ている会社の同僚曰く、「家康が気持ち悪い」ということだったが、演じる内野聖陽の独特の言い回しが、その人柄をよく表しているようで自分はハマっていた。松村邦洋あたりでモノマネしてくれないかな。

史実を描くことだけが、大河ドラマの狙いではなく、史実をベースに娯楽作品に仕上げることが当然の狙いだ。その点で、主人公の真田幸村のキャラクターを実に魅力的に出来ていた。頭がキレ、勇敢で儀に厚い。そして現代人に近い思考を持っている。数々の苦難を突破し、巨人である徳川家を追いこむ様は痛快そのものだった。幸村が豊臣軍の指揮者として大阪城に入ってからは、多くのジレンマが彼の行く手を阻み、観ているこっちはストレスが募っていく。ヒーローとして勝利を描き切ってほしいという願望も、歴史の事実を超えることはできない。仕方ないけど、やはり無念さが残る。幸村が残念というよりも彼の足を引っ張った豊臣側の無能さが際立った。

個人的には、このドラマの終盤よりも、豊臣秀吉が全盛だった頃のエピソードが一番面白かった。豊臣秀吉というカリスマが物語の中心にいて、人たらしでありながら、ときに恐怖すら感じる凶行がドラマにスリルをもたらした。当時は盟友であった徳川家康とのコンビネーションも可笑しかった。彼の家臣であった石田光成も魅力的で、その豊臣家のなかで、しっかり存在感を示していた幸村が面白かった。自分は完全に「秀吉ロス」であった。秀吉演じた小日向文世の妙演も大きい。ボケ老人となった秀吉が、幸村との出会いを思い出した「黄昏」の回が印象深かった。

毎週が待ち遠しくなるほど、面白い連続ドラマだった。映画「清州会議」もそうだったが、歴史マニアである三谷幸喜が描く歴史モノはハズレなしのようだ。「新撰組」も見ておけば良かったかな。

製作陣、キャストの皆さま、1年間、お疲れ様でした。。。。

カプコンカップ2016が激アツだった件。

2016-12-04 23:48:45 | 日記


昨日今日の2日間に渡り、格闘ゲーム「ストリートファイターV」の最強を決めるカプコンカップがアメリカで開催された。自分は今年の夏からハマった、にわか格ゲーファンであるが、この土日、家に引きこもり、ネット中継に釘付けになって観戦した。そして頭が真っ白いになるほど熱狂してしまった。筋書きのないドラマは、他の一般スポーツと変わらないと思った。但し、優勝したアメリカのナックル・ドゥ選手だけは、筋書き「アリ」だった。予想していた通り、別次元に強過ぎたからだ。

自分がよく観るプロテニスツアーと一緒で、毎週のように格ゲーの国際大会(ツアー大会)が催されており、そこで獲得したポイントによってプレイヤーがランキング化されている。年間を通じたこれらのツアー大会は、年末に行われるこのカプコンカップに繋がっており、ツアー大会のなかでも「プレミア」といわれる大会の優勝者、および、世界のブロック別に行われる地区大会の優勝者、そしてそれらを除く、ランキング上位トップ32のプレイヤーに参加資格が与えられる。プロの格闘ゲーマーでも、参加資格を得られない人も大勢おり、プロ、アマ問わず、本当に強い人しか出られない大会だ。その優勝賞金は12万ドルであり、ツアー大会の賞金とは桁が違う高額。このカプコンカップ出場と、優勝を目指すために、すべてのプレイヤーが年間を通じて多くの大会に出場しているといっても過言ではない。格ゲーファンとしては、映画のアカデミー賞と同じくらい重要なイベントだ。

昨日の土曜日にトップ8までを決める予選大会が行われた。ここで予想だにしない波乱が起こる。ランキングのトップ2であり、どの国際大会でも抜群の安定感を見せて勝ち続けていた、韓国のインフィル選手と、日本のときど選手が初戦とその敗者復活戦でも負けてしまった。間違いなく2人は優勝候補の一角だった。しかも負けた相手が出場選手中、最も低いランクの選手だった。では、その番狂わせを演じた相手が勝ち進んだかというとそうでもなく、次の試合であっけなく散っている。いろんな見方ができるだろうが、それだけ出場選手の実力が伯仲する高レベルな大会ということだ。

年間チャンプを決める最大規模の大会とあって、通常の予選大会では2セットマッチであるが、本大会では予選から決勝に至るまで3セットマッチで統一されている。勢いだけでは勝ちにくくなっているのが良い。1日目からフルセットにもつれこむ好ゲームが連発し、めちゃくちゃ面白かった。予選大会の私的ベストバウトは2回戦のももち選手VSシャオハイ選手の試合だった。世界最強の「ケン」VS世界最強の「キャミー」の戦いはギリギリの戦いのなか、「キャミー」のシャオハイ選手に軍配が上がった。

予選の結果は、強豪プレイヤーとして名高い、日本のウメハラ選手やももち選手、ランキング3位のアメリカのジャスティン選手らも姿を消した。決勝進出の8人中、日本人選手が6名、アメリカ人選手が2名となった。

そして今日、朝11時(現地時間では18時)より決勝進出8人による決勝大会がデカい会場で行われた。6人の日本人選手のなかには、自分が勝手に「メガネ三銃士」と名付けた、かずのこ、ふ~ど、GO1選手がもれなく入っていて、俄然、応援にも力が入る。特に、かずのこ選手は昨年のチャンピオン。その後の今シーズンでは、ツアー大会でわずか1勝という満足のいく結果で本調子でなかったと思うが、本大会に照準を合わせ決勝大会まで残っていること自体がスゴいことだ。

決勝大会で目立った動きは2つあって、1つはその、かずのこ選手の快進撃だ。敗者組からスタートしたかずのこ選手は、接戦を繰り返しながら、勝利を積み上げていく。試合中の不利な状況も、ビクともせず我流を通す心臓の強さと、冷静な戦況眼がその勝因にある。「その状況でその技を出すか!」というシーンの連発だった。決勝大会のベストバウトは、キャミー使いのかずのこ選手と、春麗使いのMOV選手との試合だ。大会を通じて最も競り合った試合と思われる。フルセット、フルゲームかつ、体力ゲージの消費も一進一退。文字通りの激戦のすえ、紙一重でかずのこ選手が勝利した。次のハイタニ選手戦では、予選で負けた相手だったが、リベンジ以上の圧倒的な勝利をおさめた。かずのこ選手はゾーンに入っていたと思われる。その勝ち上がりに感動すら覚えた。ネットの書き込みを見ると「アンチ」かずのこファンが多いようだが、彼の実力は疑いようのない事実で超一流のプレイヤーであることを証明した。

決勝大会で印象に残った2つ目は、、、というより、本大会全部を通して感じたのは、優勝したナックル・ドゥ選手の想像を絶する強さだ。直近で彼が優勝したツアー大会、カナダカップと北米地区大会の内容を見れば、彼の本大会での優勝は明白だった。



プロ野球選手の大谷選手の2刀流と同じように、2つのキャラクターを使い分け、格ゲーのセオリーを壊してみせる。しかも、扱う「ガイル」「ミカ」両者ともに彼が世界最強の使い手だ。「ガイル」はもちろんのこと、日本のふ~ど選手が最強と思っていた「ミカ」についても間違いなく彼が世界最強といえる。カナダカップの決勝で、「キャミー」の完成形をプレイするシャオハイ選手を「ミカ」で一蹴してしまった。本大会の2回戦でもシャオハイ選手と当たるが、1ゲームも与えず、6分という大会最速タイムで再び撃破した。シャオハイ選手は日本人選手もなかなか勝てない超強豪プレイヤーであり、本当にあり得ない事件だった。相性の良さではなく、単にナックル選手が強いということだけだと思った。北米地区大会の決勝では「リュウ」を使う、ときど選手と対戦したが、「ガイル」を使って決勝とは思えないほど一方的な展開で勝利した。その後、ときど選手が出演するネット番組で、その敗北を受け「ガイル」対策の練習をしていたが、キャラ対策をしている限り、日本の選手はナックル選手には勝てないと思う。「リュウ」「ケン」が「ガイル」と相性が悪いというよりも、ナックル選手が特別だと思えるからだ。といって、「ナックル選手」対策をすればよいという話でもない。自分はゲームの素人だけど、見たところ、ナックル選手には弱点がなく、変幻自在でプレイパターンもなさそうだ。彼の戦いぶりは、解説実況を聞くところ想像を越えているらしい。「天才」という言葉で終着してしまう。

前哨戦で感じた「確信」のとおり、本大会でのナックル選手のパフォーマンスは凄まじかった。敗者復活戦が存在する格ゲーの大会にあって、32名のなかで唯一、無敗全勝。その試合内容も、接戦が目立った試合が続くなか、彼の試合だけストレートか、1セットを落とすまでだった。最初から最後まで、1人だけ独走状態のまま大会を終えた感じだ。そのプレイスタイルは自由で超攻撃的。観ていて気持ちいいのなんの。特にガイルを使ったプレイがめちゃくちゃカッコいい。「ソニックブーム」を連発する怒濤のコンボに何度も熱狂する。アーケード版コントローラではなく、普通に一般人が使うリモートコントローラを使っているのも彼の特徴だ。繰り出す技が多彩ゆえ、よくあんな小さなコントローラでプレイできるなと感心する。

ナックル選手の年齢はまだ20歳。向こう2~3年は絶対王者として彼の時代が続くと思われる。来年も引き続き、プロ格闘ゲームをウォッチしていきたいと思う。


大量のあんずボーを購入した件。

2016-11-17 08:00:00 | 日記


あんずボーを大人買いした。
9月の頭、まだ気候が暑かった頃、凍らせたあんずボーを食べたいと欲し、アマゾンで箱買いをした。5コ入りを20袋で2,000円ちょっと。

季節は変わり11月に入り、すっかり寒くなった。注文したことをすっかり忘れていた先週、2ヶ月越しにあんずボーが届いた。「いまさら遅いなー」と思いつつ、箱いっぱいに詰まったあんずボーが壮観で少し優越感に浸る。遅くなった理由についてAmazonに問い合わせたら「入荷が遅れて申し訳ない」というだけ。まぁ、アマゾンらしい。

すっかり寒くなった昨今だが、寒い日のアイスはそれはそれで美味しい。
計100本、家の人間含めて順調に消化中。。。。

米大統領選、トランプが勝利してしまった件。

2016-11-09 23:26:00 | 日記


アメリカは凄い国だ。嘘みたいな話が実現してしまう。
その究極形ともいえる大統領選の結果に愕然とした。

今日、ヒラリー・クリントンVSドナルド・トランプの次期大統領を決める選挙が行われ、トランプが歴史的な勝利を収めた。

度重なるスキャンダルと、人種、女性差別を露呈し続けていた男が大統領に選ばれるなんて。。。。ジョーク、あるいは、怖いモノみたさでトランプ勝利をイメージしていたが、本当に大統領に選ばれるとは思わなかった。

クリントンとの討論会で劣勢に立たされていたトランプは、終盤でクリントンの私的メール利用問題を持ち出しただけで形勢が有利になった。人として最低なトランプだが、それでも支持される理由がアメリカにはあったということ。

愛国主義とプライド。この2点においてアメリカ国民は世界一の自意識を持っていると思っていたが、そのことを今回の結果を受けて改めて認識した。トランプ支持を支える背景を分析する情報番組をいろいろ見ていたが、先週放送されたNHKスペシャルが一番しっくり来た。おそらくトランプ勝利の理由としては正解に近いと思われた。

トランプを支持する大半は、白人&労働者階級の人たちだ。多人種国家とはいえ、白人が6割以上を占める最大勢力。そのなかでも最も大きなシェアを占める労働者階級の圧倒的な支持を集めているとしていた。彼らに渦巻くのは怒り。かつて豊かであった生活を奪われ、多くの中流階級層が下流階級層になった現状がある。「仕事が奪われたのは移民のせいだ。そして移民に寛容な政府のせいだ」と責任を転嫁するトランプ支持者のインタビューが目立った。それは移民だけでなく、世界の工場となった中国をはじめとする諸外国に対しても同じことだろう。その感情の代弁者がトランプだったと察する。表だって言えば「自分のことしか考えないサイテーな奴だ」と批判されるだろうが、大衆の面前で恐れることなく、自分たちの怒りを具体的な解決策として明言するトランプに夢を見たのか。人としての適性うんぬんよりも、自分たちを救う救世主を求めたということ。アメリカ人の利己的な性質に嫌気がするが、それは自分が日本という閉鎖的な国に住んでいるから理解できないのかもしれない。

だけども、それでもこの結果はやはり受容できるものではない。アメリカのリーダーは、世界のリーダーだ。そんな重要な役割を、女性をモノ扱いするような男に任せてよいのだろうか。世界のリーダーに求める資質は、実業家である前に人格者であってほしい。

勝利演説を聞いた感じでは、これまでのパフォーマンスは選挙に勝つための方策であって、大統領になった途端、外国との協調路線に向かうような気もする。しかし、それではそもそも彼を大統領にしたアメリカ国民が許さないのではないか。あぁ気持ちが悪い。憧れていた自由で寛容なアメリカは死んでしまったのかな。

第2回ダラケカップ(格ゲー大会)を見た件。

2016-11-04 22:00:00 | 日記

昨日、BSスカパー!のクイズバラエティの「ダラケ」で「秋の陣」と題し、番組開催としては2回目となる格闘ゲーム「ストV」の大会が放送されていた。

番組内容は「大会」と呼べるようなものではなく、前回同様にあくまでエキシビジョン。出場する選手たちもプロ格闘ゲームを知らない視聴者に向けて「普及活動」の一環として出演しているようだ。テレビ用の演出、初級者に向けたコメントを意識しているのがわかる。年末のカプコンカップを目前として、ランキング上位選手が7人の出場選手のうち、ふ~ど選手1名だけというのが残念。また、通常、予選大会でも2ゲーム先取なのに1ゲーム先取で決めてしまうのは実力よりも運任せな部分も大きい。試合時間を短縮した分、試合解説に時間を割いている構成だった。

番組では18歳の立川選手イジリで盛り上がる。格ゲーファンとしては彼よりも竹内ジョン選手に出場してほしかったけど。初出場はゆかどん選手。ナッシュ使いとしては現時点で国内最強と思われるのでナイスなキャスティングだ。キャミー使いはかずのこ選手と佐藤かよで被っていた。現在キャミー使いとして世界大会で勝ちまくっている中国のシャオハイ選手と比べると技の多彩さで見劣りしてしまった。

試合内容は、かずのこ選手、ふ~ど選手、ゆかどん選手、ハイタニ選手が順当に2回戦に上がる。そしてふ~ど選手とハイタニ選手が2回戦で勝ち残り決勝で戦う。抜群の安定感を見せていたふ~ど選手の2連覇と思われたが、ハイタニ選手が2度に渡る鮮やかな逆転劇を演じ、見事優勝。1ゲームという短い間であったが、プロ格闘ゲームの醍醐味が詰まった内容で面白かった。優勝の副賞である番組(スカパー!)からの1年間のスポンサーの中身が気になるところ。

番組最後でジュニアが発言していたが、年末に格闘番組が放送されているように、格闘ゲームもTV放送にて大規模な試合を開催しても良いと思われた。視聴率は取れないと思うので、地上波ではまず無理だと思われるが。

プロ格闘ゲームの世界では現在、今年最後のプレミア大会であるカナダカップが終わったばかりだ。トップ3が海外選手で占められたことからも、日本人選手はカプコンカップで苦戦しそうな感じがする。引き続き、注目していきたい。