から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

2018年の映画生活を振り返る

2018-12-31 13:22:30 | 日記
今年も洋画を中心に映画をいろいろと見た。年初、今年最も注目する映画として「アベンジャーズIW」を挙げていたが、期待とおりの面白さで映画館にリピートするほどだった。リピートした映画は、もう1本でスピルバーグの「レディ・プレイヤー1」。作品として良く出来た映画なのだけれど、それ以上に3DによるVR体験に魅せられたからだ。こうした映画館で見たい映画とそうでもない映画があって、後者においては「早く見たい」あるいは「評判が良い映画」が映画館で見る動機になっている。自分の場合「映画は映画館で見たい」というモチベーションは低く、見る映画を選別している。映画館はお金もかかるし、時間も拘束されるので失敗したくないところ。いわゆるクチコミ情報は今年もロッテントマトをかなりの頻度で活用。今のところ自分にとっては最も信頼性の高い情報源で、今年も的中率は8割を越えた。

ロッテントマトで見たい映画をチェックしても、相変わらず日本の公開時期は遅く、そもそも公開の有無すらもわからない。そこで、映画レビューアプリ「Filmarks」が役立っている。邦題も決まっていない映画もチェック(「clip」)することができ、日本での公開日が来たら知らせてくれる。勿論、クチコミ情報としても活用していて、主に観賞後、他の人がどんな見方をしていたかなど新しい発見が得られるし、日本ではどんな映画が好まれるのか傾向を知るのにもかなり有効だ。ちなみに今年公開された映画のなかで「Filmarks」のスコアが最も高かったのは「ボヘミアン・ラプソティ」だったらしい。

日本の映画興行を振り返る。まだ最終的な数字は出ていないものの、日本の興行収入の3割を占める「TOHOシネマズ」の月間興行収入を推移を見ると、11月と12月の盛り返しにより対前年を上回る見込みだ。その盛り返しを牽引したのは「ボヘミアン・ラプソティ」で現時点(18/12/31)で70億円を突破したとのこと。年を跨ぐことになるが、最終的には80億円を越えてくるだろう。日本での盛り上がりの陰であまり話題になっていないが、実はお隣の韓国でも歴史的ヒットになっている。音楽映画が日本でウケる傾向は今に始まった話ではなく、「アナ雪」以降、諸外国と比べて大抵の音楽映画が日本だけ突出してハマっているのが興味深い。

映画館で映画を見る人のユニーク数は減少していて、見る人の本数が増えている傾向にある。そんな中、映画館ユーザーに直接リーチできる「予告編」の存在感が増しているようだ。日本でのヒットを確信し、半年以上前の長期に渡って「ボヘミアン~」の予告編を流しまくっていた配給会社の策が見事にキマった。公開後の伸びに関しては、リピーターとクチコミによる新規ユーザーを取り込めたことによる。クチコミによるサプライズヒットとしては「カメラを止めるな!」も今年の大きなトピックスとなった。SNSの利用拡大により、「クチコミ」が伝染するスケールもスピードも早まり、面白い(ファンに支持される)映画がヒットしやすくなる一方、配給会社がプロモーションをいくら頑張っても、つまらない映画はヒットしなくなる傾向が強まっていると思う。

映画興行が盛り上がる一方、じわじわとファンを増やしているのは動画配信のNETFLIX。
自宅での映画鑑賞本数が減ったのは、このNETFLIXが原因であり、面白いコンテンツを週単位でリリースするもんだから、時間が足りなくなるほど。年初、約8000億円の製作予算を使うと報じられていたが、最終的には1兆円を越えたらしい。それも納得といえる、圧巻のコンテンツリリースだった。

NETFLIXの恩恵を感じるポイントは以下。

・「クリエイターズ・ファースト」で作り手が作りたいものを作らせる
・オリジナル作品は世界同時配信(日本の配給会社は遅らせるのだが)
・一部の海外ドラマを除き、出し惜しみなく全話一挙配信
・吹き替えなどのローカライズもリアルタイムで実装

「クリエイターズ・ファースト」は諸刃の剣。スタジオが口を出す、これまでの製作形態を変えるものであるが、それによってクオリティにバラ付きが出るのも確かな現状。実際、NETFLIXが製作したコンテンツにはつまらないものも沢山ある。ただ、逆の成功パターンも沢山あるわけで、その最たる例が、自身のベスト映画にも挙げた「Roma」だったりする。映画館で公開しないことでカンヌ映画祭では締め出されたが、ベネチア映画祭でギレルモ・デル・トロが言ったように「公開されないリスクよりも、作られないリスクが大きい」の通りだ。「Roma」のような映画はこれまでの映画製作では作られることは難しかったと思う。ただ「Roma」に関しては本当に映画館で見るべき映画だった。アメリカのように何とか映画館で公開してくれないものか。

最後に今年は4Kブルーレイプレイヤーとホームシアターを自宅に導入。この年末も大いに楽しんでいる。

NETFLIXを中心に、今年は過去最高に海外ドラマを見まくった。また年明けにでもまとめることにする。
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