ミラノから北へ、高速道路を1時間余り走るとコモの町に至ります。
この町はアルプス山脈の麓に位置しており、マッジョーレ湖やオルタ湖、レガーノ湖、コモ湖など、たくさんの湖があることから、北イタリアの湖水地方と呼ばれています。
今日は、アルプスの南山麓に散らばる湖水の一つ、コモ湖の風景とコモのドゥオーモをご紹介します。
「コモのドゥオーモ」
コモの町はコモ湖南端にある湖畔の町で、人口が83000人余りの小さな町で、コモ湖を通じてスイスに接しています。
町の中心に建っているこのドゥオーモはロンバルディア様式とルネッサンス様式の調和が美しい建物で、1396年に建築が始まり、1744年にトリノの建築家ユヴァッラ設計のクーポラ(丸天井)が完成したそうです。
「ドゥオーモ内部」
内部の構造は典型的なゴシック様式だそうです。
「コモ湖」
コモ湖はアルプスの南山麓に散らばる湖水地方の湖の一つで、イタリアで3番目に広い湖です。
長さは50㎞、最大幅4.4km、最大深度は410mと、ヨーロッパ最深の湖と云われています。
この湖は古くはエサルやアウグストゥスというローマの皇帝に愛され、18~19世紀にはヨーロッパの各国王室や富豪、芸術家が競って湖畔に壮大でお洒落なヴィラを建て、イタリアきっての避暑地となっているそうです。
現在もセルベッローニ邸、メルツィツ邸、カルロッタ邸を始め、別荘やホテルなど庶民保養地としての建物が湖畔に建ち並んでいます。
今回のツアーでは、コモ湖観光はオプションでした。
このため、参加した人は私たち夫婦を含めて6名だけでしたが、小型遊覧船を借り切り、現地案内人の説明を聞きながら1時間余りに亘る湖上遊覧は至福のひと時でした。
コモは、古くはシーザーやアウグストゥスというローマ皇帝、文豪では、ゲーテやスタンダール、ヘミングウェイたちが保養に訪れたと言われる場所であり、現在では女優のソフィア・ローレンも住んでいるそうです。
「エステ邸」
現在はホテルとなっているエステ邸ですが、この建物は16世紀にコモの枢機卿ガリオの館として建てたられたものです。
その後、エステ家の館となり、1815年には英国皇太子妃キャロラインの住む離宮となって「ヴィッラ・デステ」と改名され、1873年にホテルとしてオープンしたそうです。
コモ湖のこの建物は美しいイタリア式庭園を持っており、イタリアきっての超有名なホテルだそうで、宿泊客の富豪の中には水上飛行機でチェックインする人もいるそうです。
最新の画像[もっと見る]
- 「蛇の道は蛇」の由来 5ヶ月前
- 身近な野鳥「ムクドリ」 6ヶ月前
- 身近な野鳥「ムクドリ」 6ヶ月前
- 身近な野鳥「ムクドリ」 6ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 6ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 6ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 6ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 6ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 6ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 6ヶ月前
天下のイタリアは、いまでも自然が豊かですね。
400年近くも建築に費やし、ずいぶん高い建物を建てたものです。
イタリアは世界遺産が世界一多い国であり、41件登録されています。
どこに行っても素晴らしい町並み、遺蹟、自然が残っていました。
しかし、置き引き、スリが多いのがちょっと気がかりですが・・・。