全国各地にはその地方独自の野菜があります。
例えば大阪なら、天王寺かぶら、田辺大根、毛馬胡瓜、泉州地方の水ナスなどで、これらの野菜は大阪でのみ栽培されている独自の野菜です。
特に水ナスは泉州以外では育たないと言われている泉州地方だけの特別な野菜だそうです。
私の住んでいる大阪南部の熊取には、昔から地元の人が栽培している果実的野菜であるマクワウリ、通称「熊取瓜」があります。
今日はこの「熊取瓜」についてご紹介します。
・これが熊取で栽培されているマクワウリ、通称「熊取瓜」です。
「熊取瓜」は肉厚で濃い甘味があり、タイムリーに収穫すればメロンに引けを取らないくらい美味しいマクワウリです。
果実の形は、一般に見られる丸型やラグビーボールのような楕円形ではなく、上部より下部が大きなひょうたん型をしています。
表面は青い縞模様があり、熟してくると全体が白色になり、更に僅かに淡黄色に変わってきます。その頃が収穫時期となります。
・2種類のマクワウリを植えている私の畑です。
縞のあるウリが通称「熊取瓜」です。網にぶら下がっている白いウリは私の故郷で栽培されている「モビラウリ(茂平瓜)」です。こちらも濃い甘みのある美味しいマクワウリです。
「熊取瓜」の正式名をインターネットで調べてみましたが見つかりませんでした。
丹波篠山地方で栽培されている「縞瓜(しまうり)」によく似ており、同じ近畿地方ということもあり、この「縞瓜」と同一品種かもわかりません。
(参考)
・丹波篠山地方で栽培している「縞瓜」です。
この「マクワウリ(熊取瓜)」は収穫時期の判断が難しく、なかなかタイムリーに収穫できません。
早く収穫すれば甘味がなく、少しでも遅れるとひび割れができてそこから腐敗してきます。
・「マクワウリ(熊取瓜)」は僅かに淡黄色に変わってきた頃が収穫時期です。
・こちらの白いマクワウリは「モビラウリ(茂平瓜)」と呼ばれています。表面が真っ白になると甘い香りがしてきますので、この頃が収穫時期です。
もう一つの収穫時期の目安は、ひび割れが出始めた頃か、少し引っ張るとポロっと蔓から外れる頃です。
今年は比較的タイムリーに収穫できていますが、このマクワウリはもう少し果肉が淡黄色になると甘みが増してきます。
・「マクワウリ(熊取瓜)」を切ったところです。
・食べ方は、皮をむいて種を洗い流し、細く切ってたべます。
・メロンは収穫後追熟させて食べますが、この熊取瓜はひびが入ると、そこから腐敗するので追熟ができません。
肉厚で美味しいのですが、収穫時期の判断が難しいのが栽培農家泣かせのようです。
「栄養と健康効果」
・マクワウリの栄養は、ブドウ糖、ショ糖、果糖などの糖分が主成分で、βーカロチン、ビタミンB1、B2、C、カリウムなどが含まれているそうです。
・このためエネルギーの補給に効果があるそうです。
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なんとジューシーで美味しそうなんでしょう!
まるでメロンじゃないですか?!
色々な種類の瓜があるんですね。
「マクワウリ(通称:熊取瓜)」です。
見かけは良くないですが、味はプリンスメロンよりも美味しいです。
田舎の味というところでしょうか。
まくわうりの種をまいたら見たことのない瓜がなり、調べましてました。
名前がわかり安心していただこうと思います。
今少し黄色みがかってきてます。
ありがとうございました。
_______
そして、厚かましいお願いになってしまうのですが、『茂平瓜』の種を入手できる店がありましたら情報を教えていただけないでしょうか?
検索したりしたのですが、販売している店等の情報にたどり着けませんでした…。(親戚のご近所さんは菜園はかなり前にやめたそうです。)
関わりがないうえに図々しく、厚かましいコメントで申し訳ありません。よろしくお願いいたしますm(__)m
早速ですが、モビラウリ(茂平瓜)の種は家内の実家から貰って植え付けたものをブログにアップしたのですが、その後、他のマクワウリと異種受粉されて3~4年のうちになくなってしまいました。
従って我が家でも現在は熊取瓜だけを植えている状態です。
申し訳ございません。
交雑して進化(?)する植物って、強いですね。思い出の味、どこかにまだあるはず…探してみます!
こちらのブログで名前が分かって前進しました、ありがとうございます(^O^)