偕老同穴
読者の皆様は、初詣でどのような願い事をされたでしょうか?
私は「家族の皆が健康であるように」「子供の仕事が順調にいくように」「孫たちが明るく元気に育つように」そして最後に「夫婦共に元気で老いるように」と願ってきました。
1カ月ほど前のテレビで、70代と思われるご婦人が、「主人と同じ墓に入るのは厭だ」と言っているのを観て驚きました。
どのような理由で厭なのかは分かりませんが、長年連れ添い、家族のために働いてきたであろうご主人がお気の毒になりました。
「偕老同穴(かいろうどうけつ)」と言う言葉がありますが、私はこのご婦人にこの言葉を送りたくなりました。
この言葉は、『詩経』の「子と偕(とも)に老いん(偕老)」と「死すれば即ち穴を同じくせん(同穴)」という二つの誓いの言葉を合わせたもので、意味は、生きては共に老い、死しては同じ穴に葬られると言う意味で、夫婦が仲むつまじく連れ添うことを言っているものです。
「偕」は「一緒に」を意味し、「穴」は墓の穴を意味します。
生きているときは老いを共にし、死後は同じ墓の穴に葬られるの意味から、夫婦が仲睦まじく、固く結ばれていることを表している言葉です。
(参考)
『詩経』は、中国の戦国時代(前403年~前221年)に中国最古の詩集として編集されたもので、主に諸国の民謡と周などの国の祭祀・儀式に関する歌からなっている書物です。
・カイロウドウケツ科の海綿です。(ネットより)
この四字熟語がそのまま和名になってしまった「カイロウドウケツ」という動物がいるのでご紹介します。
広辞苑には、
「カイロウドウケツ」はカイロウドウケツ科の六放海綿類の一群。単体で円筒状、広い胃腔を持つ。上端の口は半球状に膨出した節状板で覆われ、ガラス質の骨格は格子状、下端は延びて長い根毛になり深海底に立つ。胃腔中にドウケツエビがすみ、多く雌雄一対がともにいることからこのエビに「偕老同穴」の名が付き、後、海綿の名となった。
と説明していました。
この海綿動物は直径1~8cm、長さ30~80cmで竹かごのような形をしており、色は、白色から淡い黄色だそうで、相模湾・駿河湾などの太平洋の深い海底に、根毛のような骨片の束を突き刺して、直立しているそうです。
そう言えば、50数年前の新入社員の頃、事務机には必ず海綿が置かれていましたが、先輩が「この海面は海から取ってきたものだよ」と言っていたことを思い出しました。
多分、この「カイロウドウケツ」のことを言っていたのだと思います。
前に、掲示板上に嫁ぎ先より里の出目がいいのか、死んだら本家の墓に埋葬されたいと本気でつづっていました。(^^ゞ
常識の通用しない方もいるようです。
ただ、「主人と同じ墓に入るのは厭だ」と申すご婦人には、
銀行の猟銃強盗殺人事件
余程のことが起こったと推察されます。悲。
「主人と同じ墓に入るのは厭だ」
これは老婦人に多い意見のようです。
嫁姑の争いを経験した世代の女性達の意見です。
戦後の占領政策による、日教組教育やNHKを始めとするマスコミによる洗脳で、男尊女卑から女尊男卑へと大きく様変わりしました。
若い世代に於いては、家や家族の概念が大きく変化したということです。
嫁ぎ先の虐められた家族と一緒の墓は嫌だという老婦人の意見も、あながち無視できない状況です。
一方、古い家の考えに縛られない若い世代に於いては、逆に旦那と共白髪的な発想も見られるようになって来ているようです。
http://ameblo.jp/marble-granite/entry-11758834885.html
マスコミの意見に左右されやすい日本女性という事もあり、マスコミの報道は責任重大です。
「カイロウドウケツ」は不思議な生き物ですね。
話には聞いたことがございますが、(.らいちゃん)様が取り上げられた事で、凄く興味を持ちました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%B1%E3%83%84
体の成分組成がありえない。(笑)
http://www.nims.go.jp/apfim/amorphous.html
気にしていないと見過ごしてしまいますが、是非実物を目にしたいと存じます。
生命の神秘といったところですね。(笑)
http://tmshop.fc2web.com/dobutsu/kaisan/kaisan01.htm
面白い情報を、有り難うございました。
夫と一緒の墓に入りたくないと言うご婦人が多いのに驚きました。
色々な事情があるのでしょうが、死後の世界では仲直りすればよいのではないかと思いますが、お人好しの甘い考えなのでしょうか?
海綿は現在はスポンジで代用されているようですが、50数年前の私が新入社員の頃は本物の海綿だったようです。
知らず知らずに商品化された「カイロウドウケツ」に触っていたのだと思います。
生産性が無くなると。粗大ゴミになるようですよ。
男は辛いですね。
リタイア後も奥さんを頼らず自立しなさいと言うことなのでしょうね。