らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

泥棒除けの「逆さ札」

2023-12-14 | 雑学

一昨日の12月12日は盗賊の首長・石川五右衛門が京都三条の河原で釜茹の処刑にされた日です。
関西の一部の地域では五右衛門の命日に因んで12月12日と書いた札を逆さに掲げて泥棒除けにする風習があります。

「石川五右衛門」
石川五右衛門は安土桃山時代(1558年?-1594年)に出没した大盗賊で、豊臣秀吉所持の千鳥の香炉を盗もうとして捕らえられ、文禄3年(1594年)に釜煎りの刑に処された記録があります。
出生地は伊賀国(三重県)、河内国(大阪府)、浜松(静岡県)など様々な説がありますが、その内の一つに丹後地方があります。
丹後に残る記録では、丹後の守護大名・一色氏の家老石川秀門の次男で、後に盗賊になった五郎左衛門を石川五右衛門としています。

「泥棒除けの逆さ札」
京都や奈良県、大阪府の一部などでは、玄関や軒下などの出入り口に「十二月十二日」と書いた札を逆さに貼っておくと泥棒が入って来ないといわれています。
その理由は、昔、泥棒は天井裏から忍び入ったため、お札を逆さに掲げて、泥棒からは12月12日と読めるようにし、泥棒に対して「あの天下の大泥棒・石川五右衛門も最後は捕まって釜茹でにされたのだ。おまえも同じような目に遭うぞ」と脅して、泥棒を戒めるためだそうです。

この風習は京都だけでなく、大阪、奈良と広範囲に見られるということです。
しかし、その日付けは大阪府の松原市では「十二月二十五日」、大阪南部では「十二月二十三日」というように地域によって異なりますが、家の出入り口に逆さまに張ることは共通しています。

・玄関に張ったおまじない札です。


この風習は江戸時代に庶民の間に広まったといわれています。
昔は天井近くに貼られていましたが、現在は家の事情で、玄関ドアや窓付近に貼る家が増えてきているということです。
また、お札は、12月12日の12時に12歳になる子どもに書かせると効果が絶大だとも言い、更に、小さいお札を財布に入れておくと、財布をすられないともいわれています。

この逆さ札は飽くまでおまじないです。
12月はお金の出入りが激しい時期です。
泥棒除けの効果の有無は別にして、忘年会の話題に如何でしょうか?

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1 コメント

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石川五右衛門  (iina)
2023-12-14 09:21:55
> 12月12日と書いた札を逆さに掲げて泥棒除けにする風習があります。
知らなかったです。12月12日は、石川五右衛門が釜茹の刑にされた日でしたか。

「浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」は。五右衛門の辞世の句ですね。

テレビ「忍びの者」の主人公が五右衛門で、よく見てました。
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