らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ヒートショックに注意

2023-01-12 | 雑学

1週間ほど前の6日は二十四節気の「小寒」でした。
そして20日は「大寒」で、2月4日の「立春」までは1年のうちでもっとも寒い時期となります。
この寒い時期に気をつけなければいけないのが「ヒートショック」です。

「ヒートショック」
「ヒートショック」とは、急激な温度変化で身体がダメージを受けること、即ち、大きな気温の変化によって血圧が急激に上下し、心臓や血管の疾患が起こることを言います。
代表的な例としては、冬場における浴槽でのヒートショックがあります。

「入浴時のヒットショックが起こる理由」
人間の体は、室温の急激な変化に対応するために、筋肉を震わせて熱を作りつつ血管を細くして体の熱を外に逃がさないように調節しています。
血管が縮むと血液が流れにくくなり、その結果として血圧は急上昇しますが、浴槽に浸かることで血管が拡張して急激に低下してしまいます。
つまり、入浴中の血圧は急激に、大きく変動しがちなので、心筋梗塞・不整脈・脳梗塞・脳出血などを引き起こしやすくなります。

「東京におけるヒートショック死」
2015年~2019年に入浴中に死亡した人は7213人で、この内、約9割は65歳以上だそうです。
入浴中の死者のうち46%が12月から2月までのの3か月に集中しており、ヒートショックが主な要因とみられています。
65歳以上の高齢者は十分ご注ください。

「家庭でヒートショックが起きやすい場所」
ヒートショックを家庭で起こしやすいのは、冬場のトイレ・洗面室・浴室などです。
その理由は、暖かい部屋と冷えた部屋の温度差は10度以上もあるので、血管が動きやすいためです。
また、トイレも排便する際にいきむと血圧が上がり、排便後急激に血圧が低下するため、トイレ内でもヒートショックが起こりやすくなります。

・消費者庁はヒートショック防止を呼び掛けています。


「入浴時ヒートショックを防ぐポイント」
・脱衣所を温めて温度差を減らす
 温度の急激な変化を避けるため、入浴前に脱衣所や浴室を暖房器具で暖めることが効果的です。
 浴槽のお湯を入れる際、高い位置からシャワーで給湯すると、蒸気で浴室全体が暖まります。

・お湯の温度は、41度以下で入浴時間は10分を目安にしましょう。
 お風呂の温度が42℃以上だと、入浴の際に心臓に負担がかかるので注意してください。

・風呂から出る時はゆっくりと
 お湯に浸かっているときは、体が温められて血圧が低下しています。
 その状態で急に立ち上がると、めまいを起こしたり失神することがあるのでゆっくり立ち上がり、浴槽から出る際にもゆっくり出るようにしましょう。

・食事直後や飲酒時の入浴を控える
 食事直後や飲酒時、薬物(睡眠薬など)の服用後は、血圧が下がり、意識障害が起こる可能性があります。
 食後に入浴する場合は1時間以上の間隔を取りましょう。

・一人での入浴を控える
 異変の発見の遅れが死亡事故につながることがあります。
 家族に声をかけてから入浴したり、家族等が定期的に声をかけるようにしましょう。

消費者庁ではヒートショック対策として、
①入浴前に浴室や脱衣所を暖房などで十分温めること。
②湯温は41度以下で、入浴は10分までにすること。
③浴槽から急に立ち上がらないこと。
④食後すぐにや飲酒後の入浴はしないこと。
等の徹底を呼び掛けています。
ヒートショックには十分注意して、寒い冬を乗り切りましょう。