らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

傘の起源は日傘

2021-06-15 | 雑学

5月16日に梅雨入りした大阪ですが、梅雨入り後はほとんど雨が降りません。
6月に入っても4日に降っただけで、その後は3日連続で真夏日になるなど、夏を思わせるような暑い日が続いていました。
そうした中、一昨日は久しぶりに畑の畝が湿る程度の小雨が降り、そして夜にはまとまった雨が降って、畑はやっと一息ついたところです。

ところで、雨と言えば傘は必需品ですが、この傘、4000年前には既にあったということです。
そこで今日は傘の誕生について調べてみました。

「傘の登場」
傘が最初に登場したのは約4000年前と言われています。
「何故4000年前とわかるのか?」
それは、当時の古代エジプトやギリシャ、ペルシャなどの彫刻画や壁画に描かれているからなのです。
この頃の傘は棒に天蓋(てんがい)のように布が張られたもので、現在のように開閉することはできませんでした。

・4000年前の壁画に彫刻されている日傘です。


「当時は日傘」
約4000年前の傘は日傘として使用されていたということです。
当時は雨の日に傘をさす習慣がなく、濡れることが当たり前だったようです。

では、人々は雨の日どのように生活していたのでしょうか?
当然のことながら、雨が降ってきたら走って帰る。外に出ない。といった考え方が普通だったようです。

では、傘は誰が何のために使用したのでしょうか?
傘は権威の象徴として誕生し、貴族の夫人や高僧たちが外出する際の日除けとして使われました。
なので、自分の手で持つのではなく、お付きの人が傘をさすという使い方だったそうです。

「雨の日に差すと笑われた」
18世紀に入って、イギリスで現在の構造に近い傘が開発されましたが、これも日除けのために開発された傘でした。
この傘をひとりの紳士が雨の日にさしたところ、周囲の人々に笑われたというエピソードが残っているそうです。
しかし、時が経つとその紳士の行為が広がり、次第に雨の日の必須アイテムとして傘が知られるようになったということです。

「和傘」
一方、日本では雨具であった笠に長柄をつけたのが和傘の始まりと言われています。
古くは布を張ったものだったので「キヌガサ」と呼ばれました。
そしてそれを使うことができるのは貴族など特別な身分の人に限られました。
平安時代には紙張りの傘も存在しましたが、日本でも雨具というよりは日除けの役割の方が大きかったようです。

鎌倉時代になると朱色の紙張りの傘が出て、武士や僧侶は日除けにも雨除けにも使用しました。
閉じられる傘の登場は安土桃山時代に入ってからですが、広く庶民に広まったのは江戸時代以降です。

・蛇の目傘です。(ネットより)


「蛇の目傘」
元禄年間には蛇の目傘が登場し、関西から江戸、全国に伝わったのち武士の内職としても製造されていました。
蛇の目傘とは、17世紀終わりごろに番傘を改良して考案されたもので、傘を開くと、紺や赤など基本となる色に白く太い円が広がり、この模様が蛇の目に見えるところから「蛇の目傘」の名が生まれました。

最近では男性も日傘をさしている人を見かけるようになりました。
地球温暖化で気温が上昇していることから、熱中症予防の観点からも男女を問わず日傘が必須のアイテムとなりつつあるようです。
太古の昔も現在も、日傘は必用不可欠の生活用品なのでしょうね。

コメント (2)
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