命の長さ


 スティーブ・ジョブズが亡くなりました。
 ご冥福をお祈りいたします。

 ITの発展そのものを具現したような巨人でした。
 こんな人でもやっぱりひとりの人間であり、ふつうの病気で、しかも56歳という早世と言える歳で亡くなっていくということに、わたしはある種の奇妙な印象を覚えます。

 それに、パーソナルコンピュータの目覚ましい発達というのも、彼が亡くなるとともに勢いを失うかもしれないな、とも思います。

 なぜかというと、ひとつの「ジャンル」の寿命の長さというのは意外に、人間の一生の長さとそんなに変わるものではないのかもしれないと思うからです。

 ライの母、シェイハ=リミッティが亡くなってからどうもライが元気がなくなりました。ライというジャンルの寿命自体、リミッティばあちゃんというライを具現した個人の寿命とそんなに長さが変わらなかったかな、と思ってしまうわけです。

 パーソナルコンピュータというのは「ジャンル」とは言えないかもしれませんが。
 ほかならぬジョブズが先頭に立って発展させたスマホというもの自体、もう「パソコン」とは言えないものですしね。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )