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あの事件の影があっても


 ネッダール先生の講演会は、イナメナスの犠牲者への黙祷で始めました。
 以前のエントリーでお分かりの通り、北陸中日新聞の記者さんも来ておられ、ネッダール先生から取材してお帰りになりました。

 講演会開催の責任者としては、会場の学生さんから不躾な質問がではしないかと思いましたが杞憂でした。学生さんたちはみんなアルジェリアの言語状況、言語教育政策、多言語主義をかなりよく理解していたようです。
 目下のテロ事件は大事件ですが、この事件を近視眼的に注視する必要はないのです。またそれでは結局何も理解できないでしょう。
 日本の人が、とくに若い学生さんたちがもっと巨視的に、もっと広い視野をもって世界を良い方向にもっていくには自分がどのように考え、動けばいいか考えるなら、この事件の本質も自ずから見えてくると思います。そしてその理解は日本自体のより良い姿への変革の動きを導きださずにはおかないでしょう。

 わたくしは学生さんたちを誇りに思います。このような学生さんたちを教え子にもてたことを本当に幸せに思います。

 こういう若者たちに、もう21世紀にどうやって対処していいかわからなくなった大人たちを、超えていってほしいですね。

 ひとこと:ネッダール先生もたいへん満足され、京都大学(先生は現在京大に客員できておられるのです)の学生さんより積極性が感じられるくらいだ、とご評価をいただきました。


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中国語とアラビア語


 ネッダール先生の講演会(1月22日。於金沢大学角間キャンパス)

 これは意義深かったです。

 学生さんもたくさん来てくれました。
 英語の堪能な方なのであえてフランス語講演わたしの逐語訳というのでなく、英語で直接
学生さんに語りかけていただきました。

 出た人は「かなり分かった!」という印象を持ったようです。そう、案外分かるものですよ。
 講演者の方に「ぜひわかってもらいたい」という意思があるときは、特に。

 アルジェリアの言語状況を歴史的経緯から説き起こし、アラブ語を単独の国語にしようとする政策がどれほどの弊害をもたらしたか、しかし2000年以降、ブーテフリカ大統領のイニシアチブで多言語教育が推進されている状況を説得力をもって説明してくださいました。

 学生さんから(わたしのライのゼミ出てた子ですが)、現代世界のなかで英語以外の言語への学習モチベーションはかなり持ちにくいのではないかという質問が出ました。

 ネッダール先生がその質問に対してされたお答えの要点は、言語と文化の結びつきということだったと思います。言語を知ることはとりもなおさず文化を知ることであり、英語だけで当該の文化を知ることはできない、ということだと思います。
 講演の中では使用者の多い言語ということでとくに国連の公用語6つを重視しておられましたが、そこから先生が例にとったのは中国語とアラビア語でした。

 国連の公用語というと普通、英、仏、西、露、中、アラビアのように並べますが、この並べ方が既にミスリーディングかもしれません。最後の二つを取り上げると、たしかに言語学習と文化学習が結びついているのが実感をもって感じられるように思いますね。

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ベラベス・ネッダール先生講演会とイナメナス事件


 金沢大学内の行事なので広報はしてなかったのですが、先生の母国アルジェリアでこんな大事件が起こってしまいましたので、ブログでも広報いたします。

 1月22日の16時30分より、金沢大学角間キャンパス総合教育講義棟B4教室でアルジェリア・モスタガネム大学のベラベス・ネッダールBel Abbes NEDDAR先生に:

“THE TEACHING OF LANGUAGES IN ALGERIA AND LINGUISTIC POLICY : TOWARDS A MULTILINGUAL WORLD"
「アルジェリアの多言語教育と言語政策:多言語世界に向けて」

というご講演を、英語でしていただきます。
 金沢大学国際学類の学生さんが理解できるように平易な英語でお願いしますと言ったら、快く引き受けてくださいました。

 内容は「多言語主義を奨励し、フランス語をはじめとする外国語教育を再生させたアルジェリアの新教育システムについての講演。現代世界におけるアラビア語教育の重要性についても触れる」というものです。

 イナメナス事件を受けて、わたくしは先生とこの講演会をどうするか急遽相談いたしました。

 ネッダール先生は、講演会は予定通り行うが、今回の事件の犠牲者に深く哀悼の意を表するとともに、先生の母国アルジェリアの立場を積極的に説明したいとおっしゃいました。
 ということで今回の講演会では先生からイナメナス事件についてうかがう時間を設けさせていただきます。

 国際学類生だけではなく、全学生、全教員の方に拝聴をお勧めします。

 この講演会についての一般の方からのお問い合わせはraidaisuki(アットマーク)mail.goo.ne.jpにお願いいたします。
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センター試験に来られる方、足元に気をつけてください!


 今日はセンター試験です。
 教員も大忙しです。

 金沢大学の試験場にこられる受験生の方、車を運転するご父兄は路面にくれぐれもご注意ください。道路が凍ってます。
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いそがしい・・・


 あっと気がついたらブログにはずいぶん御無沙汰してました。
 仕事が多いです。
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でも


 おっ、でもいい角度の写真が撮れたな。
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ろっく


 3年ほど前にすごい巧い女の子二人のツインリードのグループがありました。あれがオリジナル曲だったらプロで通用しそうだけど、たぶんイギリスのバンドの曲だろう・・・(ああ、ブログに書いてました。これですね)

 ことしはいまいちかなあ。「おっ」と思って研究室からとびだして野外ステージに駆けつけるほどの音は聞こえてなかったように思います・・・(ごめんね)

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あしたははれ


 今日は雨まじりの寒い天気。

 でも完全には天気は崩れなかった。

 空を見るとたぶんあしたは、はれ。

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ことしも学祭だ


 なんか知らんけど、学生さんたちが力を合わせてやってました。

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がんばってね


 はなしは変わりますが・・・変わんないかな?

 いま中国と日本、険悪な感じになっちゃってますが、若い人たちは、もし中国語やってるんだったら絶対やめないで勉強続けてくださいね。やってないひとも、機会があったら是非やってくださいね。高校生諸君、大学に入ったら進んで中国語やってくださいね。

 それから世界の広い地域、多くの場面で使われている言葉も、しっかり勉強してくださいね。日本の人が話し合わねばならない場は国際機関にも、アフリカにも、南米にも、どこにでもあるんですから。だからフランス語もそうだし、スペイン語、ロシア語、アラビア語などは、もっとできる人が多くいてほしいです(アラビア語、金沢大でもなんとか気軽に勉強できるようにわたし、頑張ろうと思います)。話す能力が、これからの日本と、あなた自身を助けることになるはず。

 なにもノーベル賞とるばかりがえらいわけじゃない。となりの人や遠くの人を理解し、こちらを理解してもらえるように地味で、ときには泥まみれになる努力を続けることもまたえらくて、リスペクトされるべきことではないかと思います。
 精神的高みは、横方向にもあります。

 ・・・というのはなんか「はなしをしよう」につながって出てきちゃったわたしの思いです。
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