何事も言ってみるものです。
雨の観閲式予行演習で過酷な一日を過ごし、
このままで終わってはあまりにも口惜しいと涙ながらに訴えてみたところ、
本番チケットをさる方から頂くことになりました。
しかも、このブログを読んでくださっていた防衛大学の関係の方が、
「もしまだ手に入らないようでしたら送ります」
という涙が出るほど有り難いお申し出をしてくださったのです。
ご心配を頂いたばかりか、わざわざ手配のためにお手を煩わせてしまったことを
感謝するとともに申し訳ない気持ちで一杯です。
ご好意により、観閲式本番の見学が可能になりました。
心よりこの場を借りてお礼を申し上げる次第です。
さて、朝4時半起きの観閲式。実は写真の整理だけで疲れきったので、
明日から観閲式について本格的にご報告をさせていただくとして、
今晩は取りあえず予告編と題して、写真をピックアップしお届けします。
ところで冒頭写真を見て
「なんだか前回と同じような場所なんじゃ?」
と思われた方、そうなんですよ。
前回は予行演習で雨が降っていたため、7時半頃訪れてもゲートは待たずに通れましたが、
今日は7時の開門直後に着いたにもかかわらず、セキュリティチェックに30分かかり、
席がもうすでに上の段、観閲台に近いところから埋まってしまっていて、
結局前回と同じような(しかももっと下)場所しか取れなかったのです。
うーん、本番を甘く見ていたわ。
観閲官臨場の前に、全観閲部隊が入場行進をします。
これが9時45分から。
普通科部隊です。
防衛大学は一番最初。
海軍旗がはためいているとつい何枚も写真を撮ってしまいます。
入場行進の一番最後は音楽隊。
観閲を受けるために整列した陸自女性部隊。
迫力です。
そして巡閲をする観閲官たる安倍総理大臣。
総理大臣の巡閲を受けた後、観閲行進のために外に出ます。
観閲台から見て左手から全観閲部隊は入場行進。
これが本日の観閲式のメインイベントなのです。
戦車なども全て一旦外へ。
一時に多くの重車両が移動するさまは圧巻です。
そして観閲行進。
部隊の先頭には指揮官が車上に立ちます。
観閲官の前を通るときには旗とともに敬礼をしつつ過ぎます。
やっぱり撮ってしまう海自の自衛艦旗。
美しいですよね。
後ろのおじさんたちも「やっぱりデザインが粋だよね」とはしゃいでいました。
陸自の8条を見て
「あれ軍艦旗?」
「違います。海自のは14条です」
・・・・惜しい。
観閲台の安倍総理と小野寺防衛大臣。
総理大臣旗や防衛大臣旗が前に並んでいます。
ちなみに天皇陛下の旗は紫です。
観閲行進が終わったら、すぐさま観閲飛行が始まります。
ちなみに本日は強風のため空挺降下は中止となりました。
陸自装備品の展示がメインです。
これはOH-6D。
わたしの大好きなOH-1も。
勿論宙返りはなしです。
我が(とまたもや勝手に身内認定略)海自からは今話題の
US-1AとUS-2。
実はこの観閲式の2日前、わたしはUS−2の所属している基地に行ってました。
その話はまたいずれ。
そして観閲飛行に続いては車両行進。
行進はこれで終わりです。
国旗が降下され、式は終了。
この後、イベントが行われました。
高等工科学校の儀仗隊による演技。
米海軍音楽隊によるマーチ演奏。
そして東部方面の太鼓隊の合同演奏。
最後にはこの太鼓隊と、東部音楽隊のセッションもありました。
基地内にはこの日装備が展示され、見学することができます。
一番人気のヒトマル式。
これは後で隊員が稼働するデモンストレーションあり。
米海兵隊から特別ゲスト。
実はこの二日前に、わたしは米海兵隊基地にいました。
この話もまたいずれ。
装備の展示はこんな小物にも至ります。
一度で懲りたのか、空砲を触らせてもくれないしロープで囲いまでしてありました。
着ぐるみ部隊もあちこちにゲリラ的に現れて愛想を振りまいていました。
たぶんこれは、ハトです。
しかしこのゴーグルだと目がはみ出しちゃいますね。
ヒトマル式戦車の実演。
しかし戦車好きの青少年、中年もですが、多いです。
前列でかぶりつきしているのは皆男性。
昨日まで雨やら風やら、はたまた地震まで起こったというのに、
この日は好天に恵まれて全く観閲式日和でした。
チケットをくださった方が「当日は晴れるそうです」と書いてこられたのですが、
「そんな先の天気予報、当たるんだろうか」
という内心の心配は杞憂に終わりました。
しかし、たとえ先週と同じような荒天であったとしても、
皆様のご好意を頂いた以上、わたしは何が何でも行っていたでしょう。
ですから、今日晴れてくれたのは本当に嬉しかったです(笑)