最近いろいろと多忙になってきて、さすがのエリス中尉も
毎日長文のエントリをアップするのが大変になってまいりました。
というわけで、週一回の定休日をいただく宣言です。
今日は木曜日ですが、来週から水曜定休とさせていただきます。
しかし、せっかく開いてくださる方のためにも、定休日には
説明なしで写真を貼ることにしました。
今日は、カリフォルニア最後の日、サンフランシスコまで行ったとき、
息子が「懐かしい場所をドライブしてみたい」と言い出したので、
ただ市内を一周して、思いついたときに車の運転をしながら撮った写真を。
ブリッジに行く前、わざわざ昔息子が通っていた幼稚園の前を通ってみました。
アメリカでも、というかアメリカだからだと思いますが、外部から覗き込むような
不埒な人間もいるため、フェンスは目隠しで覆われています。
この写真は、手を思いっきり伸ばして、頭上から撮りました。
奥には砂場とプレイグラウンドがあります。
ここは、「コーポラティブ」といって、父兄が参加して共同経営する形態で、
保護者は週一回、「ワーク」という形で子供と一緒に幼稚園に行き一日過ごします。
ただし、親の仕事は「掃除」と「安全のための見張り」で、
決して子供を「指導」してはいけません。
しかし、何らかの特技を持っていたら、それを子供たちのために提供するのはアリで、
わたしは「ワーク」の日にはポータブルのピアノを持って行って、
お遊戯や歌の伴奏をしたものです。
参加するのはお父さんでもお母さんでも、おばあちゃんでも誰でも可。
日本とは違い、結構お父さんの参加が多いのですが、
一度一緒に仕事をしたお父さんは、朝っぱらから(朝だからかな)酒臭くて、
「お父さん、二日酔いですか」
と思わずお聞きしたくなりました。
アメリカの「幼児界」にも日本のそれのように「幼稚園児の定番」 というような
「幼児ソング」があります。
「インシー・ウィンシー・スパイダー」(小さなクモ)
「オールド・マクドナルド・ハッド・ア・ドッグ」
「 ヘッド・ショルダー・&・ザ・トウ・ニー・ザ・トウ」
など、手振りや言葉遊びを伴うもので、アメリカ滞在中には図書館などで行われる
週一回の「幼児のお歌の会」などに息子を連れて行くうちにすっかり覚えてしまいました。
ですから、この幼稚園で歌の伴奏をすることなど、わたしにはお手のもの。
お母さんの中にはクラシックのピアニストもいて、彼女も同じように
ピアノを持ち込んでいましたが、彼女は「譜面がないと弾けない人」だったので、
かなり弾く内容に制限があったようです。
わたしのときは、ディズニーのテーマやお遊戯歌をまず弾き、
「今からエリス(仮名。アメリカではだれだれのお母さんとは絶対に呼ばない)
の弾く曲の題名を当ててみましょう!」
などというゲームをしたりしました。
しかし、一日幼稚園というところにいて思ったのは、アメリカでは
どちらかというとそういう「子供向け」のものより、「ノリのいい」もののほうが、
まさに子供たちのノリがいいのです。
日本の幼稚園というのがいまどういう音楽を採用しているのかはしりませんが。
(うちの近所にある幼稚園の年に一回の運動会のときに流れる音楽を聴く限り、
「先生の趣味」であると思われるJpopが非常に多いようです(笑) が)
とにかく、この幼稚園でみんなが輪になって踊ったりするとき、妙に今風の
ロックが多く、件の二日酔いお父さんは音楽が流れたとたん驚いた顔で
「Oh, Funky!」
とわたしに向かって言ったくらいでした。
お父さん、それまで一度も幼稚園に来たことなかったのかしら。
息子が、「We will rock you」を覚えてきたのもこの幼稚園で、
そのせいで彼はいまだに クィーンが大好きです。
三つ子の魂百までとはよくいったもんだ。
「説明なしで」「写真だけ貼る」って、全然その通りじゃないし。