先日、ふと気づけば、開始以来800日を迎えた当ブログでございます。
気の向くまま海軍的なことから時事まで書きたいことを書き、脚の向くまま行きたい所へ行き、
それをまた書き連ねてきた800日。
おかげさまでこんな拙い読み物に対しても、申し訳ないほどの閲覧数を毎日記録し、
ID承認制にもかかわらず記事に対してコメントを下さる方もおり、まことに感謝の念に堪えません。
ところで、ここボストンでわたしがぐーすか寝ている間に、昨日の「さみだれ乗艦記」に対して、
コメントが集中してしまいました。(当社比)
わけがわからないまま書いた護衛艦の武器についての興味深いコメントも頂きましたので、
コメント欄ではなく、ここでそれらをご紹介(とお返事)させていただきたいと思います。
一人一人の方にコメントしたいのですが、コメント欄は時系列で並べられてしまうので、
直接のお返事がしにくい、と判断したための窮余の策でもあります。
それでは参ります。
カッコだけ (ミルママ中尉☆☆)
おはようございます、エリス中尉殿!!
恥かしながら、父は武人?としてはそれなりに勤め上げて無事定年を迎えましたが、
若かりし頃はその容貌故に、船乗りにたとえるなら「港々に女あり」みたいな感じで、
転勤先にそのような女性が複数あった模様であります。
時間、挨拶、整理整頓にうるさかった父も女性には甘かったという・・・お恥ずかしいことで(泣)
でも、亡くなってみると、そんなワキの甘い父が憎めないというか、今となっては笑い話です。
そうそう、常套句に関しては「白衣の天使」に騙されたってのもありそうですね。
人間病むと心が弱くなりますから。
話しは変わりますが、護衛艦さみだれ乗艦に際して運動靴を履かれた由、
さすがエリス中尉殿用意周到ですね。感服いたしました。次回も楽しみにしています♪
エリス中尉
ミルママ中尉殿、申し訳ありませんっ!
色々とおコメント下さっているミルママ中尉の、よりによってこのコメントが最初に・・・・。
勿論、自分の連れ合いや周りの人間に対しては、それなりの「誠実」っちゅうもんを、
ついつい要求してしまうのが人間の常ですが、以前にも書いたようにわたくしは
「男の浮気は必要悪」
みたいに頭のどこかで思っているわけで、決して奨励するわけではありませんが、
そのあたりに対しては男的な考えを持っているというのか、
「仕方ないんじゃない?」くらいに軽く考えています。
むしろ、人間的な魅力と「女好き」は十分共存する場合もないわけではない可能性がある、
ときっぱり(どこがきっぱりだ)言わせていただきます。
ある俳優の奥さんが「夫は女性にもてたけど、こんな夫が手放さないのは私だけ。
むしろ女として、こんな魅力のある男をつなぎとめているのは冥利に尽きる」
と言っているのを中学生のときにどこかで読んで(←)、
そのときは信じられない、と思いましたが、今では理解できます。
海軍軍人はそのカッコよさでMMであったのはこのブログ読者ならよくご存じの史実?ですが、
モテていただけでなく、彼らはそれこそ「筋金入りの女好き」が多かった模様。
しかし、昔は遊ぶならブラックさんと大いに、みたいに奨励されており、またその場もありました。
そういうことがカラッと割り切って行われるため、今よりトラブルにならなかったんでしょうね。
全くフォローになってませんが、ミルママ中尉どののお父上に、武人に対する敬礼を!
さくらさん
こんにちはエリス中尉
次回もとても楽しみです!
そして多分「ジパング」で
護衛艦「みらい」が使っていたと私も記憶してます。
やはり護衛艦となると旧海軍もそうですが、
「ジパング」がちらつきますよね?
そう言えば何かのTVで「駆逐艦」は「敵を駆逐する=敵を排除する」と言う意味だから、
「専守防衛の日本は云々…」と説明してました。
「JDS」と言うもの「JS」になったとは…
知らなかったです。
どうでもいいですが、私の電子辞書には「JDS」とあります。
エリス中尉
JSへの変更ですが、辞書には載っていなかったということはわりと最近なのでしょうか。
艦を降りて、そこまで連れて行ってくれた士官と話しながら歩いていたとき、
「あさぎり型(だったと思います。間違っていたらすみません)なんか、
(どう見ても大きいのに)『駆逐艦だ』と自分たちでは言い張っていますからねえ」
とおっしゃったので、「え、駆逐艦、って言葉、使うんですか?」と聞くと
「使いますね。普通に」との返事です。
DDとはDestroyer、つまり駆逐艦であり、ジェーン海軍年鑑でもその通り駆逐艦の分類です。
つまり、世界的分類、当事者の使用呼称、全て「駆逐艦」であるわけです。
駆逐艦。なんてカッコイイ響きなんでしょうか。
「駆逐艦な野郎たち」っていう好きなマンガがあったなあ。
つまんない国内向けのポーズはそろそろやめて「駆逐艦」を正式名称にしてほしいですね。
ところで、さくらさんも「ジパング」読まれたんですね。
脇役キャラ好きのエリス中尉は、実は如月中尉に最も注目していました。
「みらい」のなかでは菊池三佐。(好みピンポイント)
滝少佐もゴーマンキャラで大好きです。って何を言っているんだわたしは(笑)
看護婦の制服姿に騙された私が来ましたよ(爆) (リュウTさん)
特別見学うらやましすぎます!
さて、
家内のバイト先の同僚(新婚さん)の旦那が海兵さんで、
春雨か村雨でソマリアに行っています。
子供がいないから今は遠距離恋愛(?)をしていますが、
子供ができたら大変そうです。
特に赤ちゃんの時はノイローゼにならないだろうか。
エリス中尉
ただの遠距離じゃありませんからね。ソマリアとは・・・。
自衛官の妻たち、夫が派遣される場所と情勢によってはまさに命の危険すらあるわけですから、
いくら覚悟して結婚したとはいっても、皆心労が絶えないことと思われます。
わたしは息子が乳幼児だったころ、TOの仕事が最も過酷で忙しかったので、
話のできない赤ちゃんとふたりっきりで部屋に閉じこもり、ほとんどノイローゼ気味でした。
今にして思えば、その頃インターネットをやっていればかなりましだったのかもしれません。
そのとき「子育てブログ」など始めていたら、このブログは生まれていなかったでしょうけど。
護衛艦の中は電圧が高く、ノートパソコンを使うにも変圧器を要する環境。
インターネットゲームは勿論、しょっちゅうメールなんてできる環境ではないようです。
メールもろくに届かないのですから、昔の船乗りとほとんど変わりないのではないでしょうか。
いつも思うのですが、自衛官、医療従事者、そして介護関係は、もっと給与ベースを上げ、
ステイタスを与え、若者のあこがれの職業にして人員をもっと確保するべきです。
ところで、ミルママ中尉のコメントに「白衣の天使に騙された」という一文があるのですが、
なんとこのタイミングで、その被害者、じゃなくて該当者が・・・・・・!
まあ、騙されたというのも人聞きが悪いので
「制服を着ているときと脱いだ時のギャップが、考えていたより大きかった」
ということにしましょうよ。(あんまり変わらないって?)
本当に騙された、というのは
「介護の資格があるので老母と同居しても大丈夫だろうと思って結婚したら、妻は2か月でキレて、
ドアを壊すなどの破壊行為に及び、義母を広大な新築の二世帯住宅からホームに追いやった」
という、うちの親戚の男性のことを言うのです(爆)
フォロー (リュウTさん)
私もさほど詳しくないのですが・・。
短SAMは敵航空機への攻撃という「矛」もそうですが、
攻撃してくる対艦ミサイルを迎撃する「盾」の役割もまた大きいです。
90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)は国産で、もちろん我が国だけです。
HARPOONはアメリカ製で、自衛隊や西側諸国も所持しています。
もちろん、あちら側の国々(露とか支とか)も指をくわえて見ている訳無く、
この手の艦対艦ミサイルは色々開発されています。
どちらの性能が・・というのは軍機なのでわかりません。
米軍とは単艦でのタイマンなら負けないでしょうが、
実際にケンカすると、数に頼んでやってくるので・・。
空母もあるし。
飽和攻撃と言いますが、同時攻撃にも限りがあるんですよね。
あちらはその気になれば反則技(核)もありますので。
ガンダムで例えるなら、シャアのゲルググには負けないが、
あちらにはエルメスが複数配備されて、
トドメはソーラレイシステムまであるぞといった感じ??
わからなければスイマセン。
>「近接する対空目標、即ち敵航空機にぶっ放すもの」
現代の戦闘では敵航空機は基本、そこまで接近しません。
「近接する対空目標、即ち我が艦に攻撃してくる対艦ミサイルにぶっ放すもの」です。
短SAMで撃ち漏らした対艦ミサイルを迎撃する「最後の盾」です。
これを撃ち漏らしたら・・おそらく「総員退艦!」となります。
想像したくありませんが。
エリス中尉
「という理解でいいでしょうか」とエリス中尉が言いだしたら、それは
「もしどなたか詳しい方がおられましたら、補足訂正お願いします」という意味でもあります。
「さみだれ」パンフレットの20mm機関砲の説明に
「近接する対空目標に対処するために」
と書いてあり、さらに手動にもなる、ということを読んだとたん、大東亜戦争中の戦艦上における
「敵飛行機、向かってくる!」
というあの情景が思い浮かんでしまいました。
近代戦では、もうあのような戦いは無いということでしょうか。
つまり、対空、というのは戦闘機ではなく、ミサイルのことだったんですね。
「ガンダムで例えてくれ」
と言ったわけでもないのに、実に分かりやすい例えを誠にありがとうございます。
戦前は「日米もし戦わば」なんて本が出版されていたみたいですが、今でも、
「日中もし戦わば」「日韓もし戦わば」
って、インターネット上ではシミュレーションが好き勝手に行われているみたいですね。
同盟国だからというだけでもなく、アメリカにとって、今や日本は戦う意味も理由もないわけで、
「もし戦わば」という仮定自体、果てしなく意味が無いものに思われます。
しかしながら、ここで「日米もし戦わば」を、リュウTさんの例えを元にあえて考えてみると
最初の一撃は我が自衛隊の錬度で圧勝できても、物量であっという間に巻き返され、
そして最終的には、最終兵器の核が地方都市のどこかに落とされ・・・
・・・・・あれ、どこかで聞いたような話が・・・。
桜に錨さん
はじめまして
最後の「予科練16期」です
ブログ興味深く読ませて戴いています
短期間の海軍生活でしたが苦しかった事も今では懐かしく思われます
「吊り床」と「巡検ラッパ」を思い出しては日々を送って居ます
エリス中尉
本物の海軍軍人の方が、遂にこのブログに・・・・!
開設800日目を迎え、エポックメイキングな出来事が起こってしまいました。
桜に錨さん、いらっしゃいませ。
自衛官の方や、元海自、自衛官を父上に持つ方、といった方々のコメントはこれまでもありましたが、
さすがに本物の帝国海軍軍人からコメントを頂くのはブログ始まって以来です。
大変光栄に存じます。
予科練16期というと、昭和20年4月に入隊という、まさに「最後の予科練」ですね。
この件でインターネットを検索してみたところ、16期甲飛の海軍飛行兵長であったという方が、
「わたしの予科練記」というHPを持っておられるのが見つかりました。
読みだしたら非常に興味深く、ついつりこまれて夢中になって読んでしまいましたが、
もしかしたら、これは桜に錨さんのページでしょうか。
正味4か月の海軍生活が、現在も桜に錨さんの、心の故郷のようになっているのですね。
苦しかったことも勿論おありでしょうが、何人もの元海軍軍人が言うように、過ぎ去ってみれば
「海軍は良かった」「美しい組織だった」
と、思いだされることも多いのだとお察しします。
戦争を肯定することと、かつて青春の情熱をかけた場所と時間を懐かしむことは、全く別のことです。
しかし、そういう風に戦中を回顧することすら、タブーのような空気を醸成した戦後の風潮に、
ひいてはその思想に異論を唱えるのが、このブログの基本姿勢とも言えます。
「吊り床」と「巡検ラッパ」を思い出しては日々を送って居ます
この一文に、若かりし日の桜に錨さんのお姿を想像すると同時に、感無量です。
そんな方もまた拙ブログに目を通して下さっている、ということを励みにしつつ、
これからも精進してまいりたいと思います。
コメントをいつも下さる皆様方も、ありがとうございます。
800日目を迎えて、ブログ主からの心からの感謝を、この場をお借りして申し上げます。
というわけで、一日「さみだれ乗艦記」はお休みさせていただきました。
明日、また続きからアップしますのでよろしくお付き合いください。