ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

グーグルの総本山

2012-08-21 | アメリカ

グーグルという会社を知らない人は、おそらくコンピュータをしている限りありえないでしょう。
・・・・まあ、アメリカにはバラク・オバマを知らない人もいるそうですから、言い切ることはできませんが。

そのグーグルの本社がこの近くにあります。
先日、朝の散歩のために新しい自然公園を開拓しようと、マウンテンビューへ行きました。
ここはまさに、広大に広がる公園に近接した、グーグルの総本山。

ロス・アルトスに到着してすぐのこと。
サンフランシスコまで買い物に出かけ、息子のお迎えのためフリーウェイ280を走っていました。
すると、前に奇妙な車が走っているのを発見。



天井にコップのようなものが付いていて、よく見るとそれが激しく回転しています。
「・・・・・ん?これは・・・・!」

 グー車(グーグルマ)だ!

グーグルマップのために撮影する車の真後ろを走っていたのです。
激しく回転しているように見えたのはカメラで、この写真ではレンズ部分がこちらに向いています。
(これを撮ったときはカメラをまだ買い変えていなくて残念)

「うむ。今、このグー車が映像を記録しているとすれば、わたしのメルセデスがマップに」

息子の「ゲーム友達」の家は、グーグルマップにおばあちゃんが家から出て行くところを撮られて
そのままそれが掲載されているんだそうです。

「じゃおばあちゃん写ったままなんだ」
「うん、でもすぐまた更新するしね、グーグルマップって」
「更新しないと『もうおばあちゃんはいないのにマップにはまだ写っている』ってことになるしね」
「そういう意味じゃない」

道で倒れている人間や、どうみても殺人事件の証拠、はては霊現象まで、
さまざまな「不思議画像」が発見されているグーグルマップですが、
そんな話のネタがインターネットの世界をにぎわすせいか、皆興味深々。

わたしがスタンフォードで降りたとき、同じスピードでぴったり並走して行く車があり、
明らかに「グーグルマップに写りたい」という意志が伝わってきて笑ってしまいました。



グーグル本社。
といっても、あまりに広大なため、ビルがいくつにも分かれています。
因みに、ここから先に横切る道は、その通りの名も「google」。(冒頭画像)

そして、このポイントをグーグルマップで検索すると、

このようにポイントされるというわけ。

全てにおいてシャレが効いています。
グーグルで働いている人の話によると、ここは

「大人の遊び場」

お給料もかなりいいようですが、何と言ってもその他の「福利厚生」にグーグル流のエッセンスが
ふんだんに振りかけられているのですから、面白くないわけがありません。

ここ、マウンテンビューは冒頭にもお話したとおり自然公園があるほどの土地ですが、
そこを望むグーグル本社の庭にはなんとヤギが雑草を抑えるためにいるのだそうです。
ヤギが勝手に来るのか、グーグルの力で無理やりヤギに来させているのかは分かりませんが。

TOの知り合いの日本グーグル勤務の方によると、会社にはマッサージ師が4人常駐し、
いつでもパソコンを見すぎて疲れた視神経にバッチリ効くマッサージをしてくれるそうです。

どこのグーグルでも「昼寝」が推奨されていて、「お昼寝ポッド」という専用の椅子で寝たり、
リクライニングチェアで寝たりするそうですし、仕事の合間にジョギングも推奨されています。

アメリカのグーグルでは巨大テレビは勿論、Wii、Xbox360で気晴らしをする部屋、
大音響で音楽を鳴らせるオーディオルームなどもあり、至れり尽くせりなのだとか。

 待機中のグー車。

普通のとはペイントが違いますね。
赤、黄色、緑、青の「グーグル・カラーに塗り分けられた車。
カメラも目立っています。
高速を走る車とは役割分担が違うのかな?
「付いて来られると困るところでは模様なし」とか?



グーグルの前から出てきたグー車。
「わーい」
と接近して付いていっていたら、ガソリンスタンドに入ってしまいました。
車種はレクサスですね。

そして、今回最も感動した「グーグル仕様」大賞。



一応ロゴと並べてみました。
これがなぜグーグルの自転車だと分かったかというと、この写真を撮る前に見かけたこの自転車、
グーグルの中に入っていったからです。

広大な会社なので、ビルからビルへの移動、ちょっとそこまで、という場合、日本と違って
徒歩ではさすがに時間もかかり過ぎるので、この自転車が出番となるようです。
休みの日にはこの自転車が社屋の前にたくさん停められているのが遠目にも分かります。

今回自転車に乗るにはあまりに短いスカートのオフィス・スーツのお姉さんが、太股もあらわに、
この自転車を漕いでいる写真もあるのですが、残念ながら公表は控えさせていただきました。


TOの留学時代のクラスメート(アメリカ人)が、M・Lからグーグルに転職したそうです。
実際のところ中はどんな職場かは入ってみないと分かりませんが、
M・Lならばグーグルの方が仕事を楽しめるのではないかと誰しも思うのかもしれません。



ここアメリカでは、毎日5時を一分でも過ぎたとたん、その辺一帯がものすごい交通渋滞になります。
みんなが5時きっかりに仕事を終了して家に向かうからです。
ナイトライフを楽しむ人は、家に一度帰り、シャワーを浴び、デートならちゃんと着替えます。
さらに金曜日ともなると3時過ぎくらいから渋滞は始まります。

サンフランシスコに住んでいたときは、金曜日の夜から車でどこかに行こうと思えば、
二つしかない橋を渡って外に出ようとする車が高速の乗り口の周りにも混雑を作り、
それに耐えに耐えて街を抜け出さないといけませんでした。
金曜日の夜からアメリカ人は一斉にいろんなところに遊びに行くからです。

このように仕事と私生活を切り替える時間が皆ほとんど同時なので、
「アメリカ人の方が日本人よりよっぽど判で押したような生活をしているじゃないか」
と、その律義さと几帳面さにいつも感心したり呆れたりしたものです。

普通のアメリカ人ですらこうなのですから、グーグルに勤めている人達はどんなのでしょうか。
グーグルの中の人によると、仕事はとにかくメール、会議への出席、面接をこなして、
残りはコーディングや他の人のコーディングを見直したり、ジムに行ったり、走りに行ったり、
掲示板を見たり、というような毎日だそうです。

こんな仕事ぶりだと、金曜日になって一目散にバケーションに向かう、というような、
普通のアメリカ人のような解放感はあまりないかもしれないと思うのですがどんなもんでしょう。

でも、仕事が楽しくて仕方がない、というのはいずれにしても羨ましいことですね。


因みに、グーグルの入社試験をネットで拾ってまいりました。

ある国では人々は生まれてくる子には男の子だけを欲しがりました。
そのため、どの家族も男の子を産むまで子供を作り続けました。
この国では男の子と女の子の人口比率はどうなりますか?


答え 1対1

皆さまはこの答えと理由がお分かりですか?